2007年12月24日


今日はクリスマス・イブ。
イベント大好きの日本では、クリスマス・イブはキリストの生誕を祝うというより、『プレゼントが貰える日』とか『愛を語らう日』という認識が一般的。

まあ、日本は仏教圏だしね。
それは、仕方ないわけです。はい。

さて、本題。
キリスト教圏である国々は、当然キリストの生誕を祝うわけです。

5年前、俺は農業研修生としてオランダにいたのだが、オランダもヨーロッパ圏なのでやっぱりキリスト教なわけです。

本日はその時の回想話。


5年前のクリスマス・イブのこと。

その日の朝、農場主であり、ホストファミリーでもあったボスに「今日の夜、教会行くけど、ユース(オランダでの俺のあだ名)も一緒に行ってみねえか?」と誘われた。

まあ、俺はキリスト教でも何でもないが、クリスマス・イブに一人で過ごすことが耐えられないという理由からついて行くことに。

夜になりホストファミリーと共に近くの町の教会へ行く。
教会付近には多くの人が集まっていた。

人々が集まるとほどなく教会の扉が開き、人々はどんどん教会内に入って行った。
俺とホストファミリーも中に入る。
ろうそくで照らされた薄暗い教会の中は意外と広く、クリスマスの装飾もされていた。
教会内には300人以上はいたと思う。

しばらくすると、神父さんらしき人が現れて、何やら説教を始めた。
まあ、何言ってるか、はっきりわからないが、どうやらキリストについて語っているらしい。

一通り説教が終わると、教会内の人々に小麦を固めた菓子のようなものがふるまわれた。

が、俺だけもらえない。

どうやらキリスト教の信者じゃなきゃ貰えないらしい。
この辺から、気分的にアウェーになり始めた。

小麦菓子が俺以外の人に全てまわったところで、教会内でお祈りが始まった。

俺以外の人全員が呪文のようなお祈りを言いだした。もちろん俺はそのお祈りを知らないから言えない。
完全に俺は浮いてた。

動揺する俺にさらなる追い打ちが。讃美歌が始まったのだ。
教会内に響く大音量の讃美歌。もちろん俺は歌えない。ここでアウェーな気分が最高潮に。

この気分をわかりやすく例えるなら、


浦和レッズの応援席で一人マリノスのユニホームを着ている感じ。

そのくらいアウェーな気分で、讃美歌を歌えない俺への周りの視線が痛かった…(これだから宗教は嫌いだ。)

教会のイベントが終わり、教会を出るとホットワインが振舞われた。うまかった。
俺のオランダでのクリスマス・イブはこのホットワインに救われた気がする。

宗教のイベントには二度出たくないが、あのホットワインは飲みたいなあ…


今日はクリスマス・イブ。だが、ここは日本。日本じゃクリスマスはイベントです!
皆さ?ん!クリスマス・イブを楽しんでください!



at 06:44│コメント(0)オランダ回想録 │

コメントする

名前
 
  絵文字