2007年12月28日


「部屋の大掃除は年始としても、パソコンのデータだけでも整頓しよう」とパソコン内のデータを整頓していたら、オランダ研修中に書いたであろうエピソードがいくつか出てきた。今日はその中の一つを紹介。


秋が終りを告げようとしていた10月中旬。
パプリカの収穫も終わり、ハウスの暖房が消された。
部屋の暖房はハウスの暖房を利用していたから、それが消されると非常に寒い。
だが、僕は寒くなかった。
実は毎晩のように、とてもかわいい子が僕の部屋に遊び、…というか泊まりに来ていたから。


君が始めて僕の部屋に来てくれた時、僕は思わず君に見とれてしまった。
美しいダークブロンドのショートヘア、小さくつぶらな瞳。
そんな僕の視線に気付いたのか、君は恥ずかしそうに毛布の中に隠れてしまったね。

湧きあがる衝動、熱き日々の予感。そんな君との始めての出会いの夜。

君のことが知りたくて、君の声に耳をかたむけるけど、僕は君の言っていることが全く理解できない。自分の語学力の無さを悔やみ、凹んでいる僕に、やさしい君は何も言わず、ただ僕を見つめてくれたね。

見つめ合う君と僕。

君に気持ちを伝えたい。だけど僕が気持ちを伝えようと近づくと、君はまた毛布をかぶってしまう。恥ずかしがり屋の君の気持ちもわからない訳ではないけど、僕の気持ちは宙に浮いたまま。

そんな恥かしがり屋の君だけど、時々友達を連れてきては、喧嘩を始めたり、夜中に突然泣き出しては僕を困らせたね。
そして、恥かしがり屋なのに、僕が寝ようと部屋の電気を消した途端、
君は獣のごとく乱れ動き、僕をなかなか眠らせてくれない。
そして疲れた僕が寝てしまった後も、君は元気に部屋を歩き回っては、お菓子を食べたり、飲み物を飲んだり・・・そんな君の出す物音で、僕は度々起こされた。

本当、昼間の君と夜の君は対象的だね。

君が気になって気になって…眠れぬ日々が続いた。


そんな君とも、さよならの時がきた。君は何も言わず、この部屋を去っていったね。
静かな夜が戻った。
そして君が僕に残してくれたのは、君のぬくもりが残る毛布だけだった。


…さて突然ですが、ここで辞書を引いて下さい。

「子」でね。

いや、「コ」と読まずに、「ネ」と読んでください。

子(ね)・・・十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)の1番目。鼠の意。

そうだよ、

子(ね)だよ。

「君」イコール「ネズミ」だよ。

上の詩風の文章を、これを踏まえてもう一度読んでください。


「ダークブロンドのショートヘアー」?「小さくつぶらな瞳」?


そりゃ、野ねずみなんだから当たり前だ!



「言葉が理解できない」?


「ネズミ語」なんてわかるわけないじゃないですか。

俺、ドリトル博士じゃねえし。



「見つめ合う君と僕」?



違うよ。





睨み合ってんだ!(怒)



毎晩、毎晩、部屋の電気を消した途端、

ガサガサガサガサ…

…って、ウルサイんじゃ!

「君は獣のごとく乱れ動き」?

そりゃ、そうだ。

獣だしな。


時々2匹で、俺の部屋に現れては、俺の目の前で堂々と喧嘩をはじめやがるし、
俺の非常食を勝手に食べるし。
見るに見かねて播いた「殺鼠剤」も効かねえ。
こいつら、害虫のように薬に対する抵抗性でも付いてるわけ?

新しいパプリカの苗がハウスに定植され、暖房が入った途端、ハウスの方に引っ越ししたのか現れなくなったが、どうも部屋に異臭が漂う。

ハッとして、ネズミが寝床にしていたと思われる、使っていなかった毛布を広げてみて俺は愕然とした。

「君のぬくもりが残る毛布」?

うん、毛布に残されたそれは「ぬくもり」なんて生易しいものではない。

前歯で引き裂かれた挙句、糞尿だらけにされてたらそりゃ異臭もするわ…(泣)


最後に一つ。

「湧きあがる衝動」?

うん、それはあっている。ただ、それは俺的に『グッとくる衝動』ではなく、

『殺意の衝動』であったことは、言うまでもない。



…この様なネタのオンパレードなオランダの日々が懐かしい。
他のエピソードはまた後日。


あ、来年は「子年」だね。

「ネズミの国」も来年はイベント盛りだくさんなんだろうな…まだ、家族で行ったことないから、来年は行ってみたいなあ。



at 05:07│コメント(2)オランダ回想録 │

この記事へのコメント

1. Posted by 芋夫   2007年12月28日 10:51
あの?隆介さん・・よく回りの人達に・・「気の毒だって」言われません??笑 お大事に?
2. Posted by A?GYO   2007年12月29日 06:15
>芋夫様
まあ、そういう星の下に生まれたと思ってますから、問題なしです。
むしろこんなネタまみれの人生も楽しくて幸せだと思ってます。
ちなみに「気の毒」と言われないようにこういうネタはオブラートにくるんで、相手に投げますがね(笑)

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