2008年06月30日
肥料の値段が相当上がるらしい

先日、新聞で見たのだが、肥料の値段が上がるらしい。
それも、1.5?2倍程度だって?

一袋2,000円の肥料が下手すると4,000円になるってことでしょ?
これは生産者として、非常に痛いニュースです。
原因は言わずと知れた『原油の高騰』。
特に、『単肥』と言われる肥料成分が1?2種類しか入ってない化学肥料(例:尿素とか炭酸カルシウムとか)で、顕著だ。
もちろん配合肥料(有機肥料と無機肥料がバランスよく配合された肥料)も例外なく値上がり。
ビニール資材もドンドン値上がっているし、石油原料の資材も上がってきてる。商品の包装用のビニール袋もそう。全部値上がり。
材料が値上がると、商品も値上がるのは当たり前のこと。
先日『物価の優等生』(一年を通して値段がほぼ一定)と言われている『鶏卵』

何でこうなったかというと、『飼料の高騰』が原因。要するに鶏の食べ物が高騰しちゃているわけです。これも、原油高でバイオエタノール需要が増え、食料よりも燃料に回されるトウモロコシが増えてきたことが原因。
結局、原油高騰が飼料高騰の引き金になっているわけです。
多分、先物原油取引が大暴落しない限り、この『食料物価高』は収まらない気がする。
ここ最近の食料物価高のピークはオイルショック以降で、バブルがはじける前までの期間。
バブルがはじける前、大根の小売値段は1本300円ぐらいだったという。
今、スーパーじゃ大根1本99円?198円の間で推移しているけど、年末年始以外(ここポイントね)で250円を超えることがあるようなら、それは『大根インフレ状態』

そういう状態になった場合、当然他の野菜もドカンと値段があがる気がする。
生産者としても、いくら高くたって、買い手がいなきゃ商売になわないわけだから、『喜び半分』ってなるだろう。
ま、例え粗収入が増えたとしても、生産費が上がっているから、純利益は今と変わらないのだろうけどね

そうなると、ますます『経費節減』ってことになるのだろうなあ…
あ、そうだ、前々から思っていたのだが、
有機農業を農家に推奨するんだったらさ、『安心』、『安全』を前面に押し出すのもいいのだけれども、『経費節減』の面からも、アプローチした方がいいと思う。
結局、農産物栽培で大きな経費がかかる部分は『肥料代』と『農薬代』だからさ。
特に『化学肥料』と『農薬』を使わなきゃ、『有機農産物』になるわけだしさ。
つまり、『経費節減』の面から有機農業を広めていけば、今、めちゃくちゃ高い有機農産物の値段も下がってくるのでは?と思う。
だいたい、有機農産物が高い理由はさ…
…って、ちと、話が長くなったな。
よし、『有機農産物の値段がなぜ高いか?』については明日以降に『物申す』ことにしますか

肥料の値段高騰から相当話が脱線しちまった

今日は6月最後の日。
アレ?もう半年経っちゃったの?
半年経つのが早いねえ

週初め、みんな頑張りま笑!
