2008年09月23日
ビニールハウスの中でカマキリ(メス)を見つけた。

ハウスのなかでミニパプリカの片づけをしてたら見つけた。
ハウスの中は防虫ネットで密閉された空間なのだが、どういうわけか紛れ込んだらしい。
外に逃がそうと思って近づくと、防虫ネットの外側にオスのカマキリが!
どうやら、ハウスの中のカマキリ(メス)に魅かれて防虫ネットを挟んで来てしまったらしい。
でも、防虫ネットが間に入っているので、どうやっても絶対に会うことはできない。
まるでカマキリ版『ロミオとジュリエット』。
それを見て、A?GYOちょっと考えました。
いっそのこと、ロミオ(カマキリ♂)とジュリエット(カマキリ♀)にハウスの中で家庭を築いてもらい、害虫駆除に一役買ってもらおうと。
そうと決まれば、早速ロミオを捕獲し、ハウスの中のジュリエットに会わせてあげようと、俺、ハウスの外に行きました。
そしたらさ…
ロミオが7匹いた。
仕方がないので、
ロミオ達を全員捕獲し、ジュリエットの近くに放してみました。↓

背中が緑のがジュリエットで、背中が茶色いのがロミオね。
(以下ロミオが7匹もいるので、A、B、C、D、E、F、Gと名付け区別します。)
写真に写っているのはジュリエットとロミオA、ロミオB、ロミオC、ロミオD、ロミオE
ちなみに
ロミオFとロミオGはすぐに逃走。
…何が気にくわなったのか?
ま、逃走したものはほっといて、とりあえずここに、
5匹のロミオ達が1匹のジュリエットをめぐって激しく争うパーティという構図が完成!
作業しながら、成り行きを見守る。
…んが、彼らはジュリエットに興味なし。
ロミオAに至っては、ジュリエットから逃げる始末。
おいおい、折角引き合わせてやったのに、面白くないなあ…などと思って作業していると、
ハウス内でもう一匹メスのカマキリを捕獲。
せっかくなのでジュリエットBと名付け、先ほどのパーティ会場(?)に彼女を放してやると、事態は思わぬ方向へ!
2分後、こうなりました。↓

ジュリエットAには目もくれず、猛然とジュリエットBに迫るロミオDとロミオE
さらに10分後、こうなりました。↓

さらにロミオBとロミオCも参戦!
ここに、
ジュリエットBをめぐる、4匹のロミオ達の戦いが始まった!
勝敗は誰の手に?
…そして、この様子をジッと見ている一匹が…↓

立場のないジュリエットA、マジで怒っています…
この群がる集団に嫉妬を覚えたのか、餌と認識したのか知らないが、体を上下に揺らし今にも襲い掛かりそうな雰囲気!
さて、このあと一体どうなるのか?…というところで俺の仕事終了。
仕方がないので、この結果は明日に持ち越しとなりました。
俺が帰る直前に撮った写真がこれ↓

ジュリエットAから逃げたロミオAまでジュリエットBをめぐる争いに参戦しそうな勢いです。
これから得た結論。
人の世界だけじゃない。カマキリの世界でも個体によって魅力が異なる。
例えカマキリであっても、メスなら誰でもいいってわけじゃないんだなあと思いました。
ここまで昨日の話ね。
さて、一晩明けた本日。
彼らのパーティ会場を見てきました。↓

お前ら、まだやっとんのかい。
でも、ジュリエットAとロミオAの姿が見えない。
おかしいなあと思って、あたりを探すといました。ジュリエットAが!↓

どうやら、ふてくされてパーティ会場を後にしたようです。
さらに探したのだけれども、ロミオAは見つからず。
状況からして、
ロミオAは怒り狂ったジュリエットAに食べられたと推測されます。
カマキリの世界じゃ、共食いは当たり前だしね。
ちなみに、
交尾が終わったオスは早く逃げないと、メスに食べられるのがカマキリ界の常識。
つまりオスは
ヤリ逃げしないと命がない。
…ジュリエットBに群がったロミオ達は、はたして、全員生きて逃げ切れるのか?
どうなる?ロミオ達。
続きは、なんか衝撃的な結末があったら書きたいと思います。
今日の教訓。
カマキリの世界は常に命のやり取りをしている。
人の世界は、カマキリと比べれば、平和なのかもねえ…
