2009年02月

2009年02月22日


昨日からハウス内の片づけを始めました。
昨日はルッコラ作っているハウス↓

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このハウスのルッコラは、『大株』仕立てにしてあり、注文が入ったら葉っぱを一枚一枚摘み取って、レストランに納品します。車

この時期のルッコラ栽培は、管理はすげえ楽だし、コスト的にもお得。
そして何より味がかなり濃い味になります。
笑い

はじめゴマ風味で後から辛味がガッとくる感じ。

ちなみに農薬は一切使用していないよ。
何でって、いつ注文が入るかわからないし、注文が入った時に「農薬かけちゃったので数日間出せません」って注文に対応できなかったら信用失っちゃうでしょ?
なにより農薬代がもったいないじゃん。チュー
まあ、この時期のルッコラ栽培は害虫がアブラムシくらいだから農薬かけなくても済んじゃっているってだけ。それだけ冬のルッコラのハウス栽培は簡単なのよ。

で、年明けに播いた別の作のルッコラも大きくなったので、このハウスのルッコラはお役御免というわけ。
それにそろそろ片付けないと、春にトマト作るのに、土作りができないからさ。

昨日はとりあえずハウス内に張り巡らした、かん水チューブを片付けました。
(ごめん、かん水チューブの写真はとり忘れた。)


手で、かん水チューブをくるくるロールケーキのように巻いていき片付けます。

その作業中、ルッコラの葉蔭にこんな生物を発見↓

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トカゲ

トカゲって爬虫類だから変温動物でしょ?
屋外のトカゲは多分冬眠していると思われるのだが、ビニールハウス内は基本的に暖かいので、こいつは冬眠しなかったようだ。

しかも丸々太ってる。写真じゃわかりづらいかもしれないが、20cmぐらいはあったかな。

多分、このハウス内は農薬使っていないから、トカゲの餌(昆虫やクモ)が豊富にあったんだろう。

捕まえようと、そーっと近づいたが、俺の「捕まえる」という気配を察知したのか、えらい勢いでルッコラ畑の中に逃げていったよ。

今度会ったら確実に捕まえてやる(ニヤリ)


とりあえず、昨日はかん水チューブの片づけだけ終わらせました。
まあ、片付けはゆっくりコツコツやっていきたいと思います。

明日から天気が悪いみたいなので、今日は片付けよりも他の作業をやってしまう予定。

さ?て、今日も頑張るぞ!!



at 06:42│コメント(0)畑での出来事 │

2009年02月21日


ブログネタがねえ。

いやさ、いつもなら、野菜の収穫ついでにブログのネタも収穫できるんだけど、昨日は畑行きそびれちゃってさ。特にコレといったネタが収穫できなかったのね。

…さて、どうしよう。

…うーん…

あ!そうだ!!

どうせなら、『どうして俺がブログを書き始めたか』をネタにすればいいじゃん!

はい、というわけで前置き長くなったが、本日のお題はこれね↓。


お題『A?GYOがブログを書きたいと思ったわけ』


俺がブログを書き始めた理由は、友人に勧められたから。

お気に入りにもあるじじぃの縁側の管理人「閑古鳥正太郎」から「A?GYOもやってみれば?」って言われて始めたのね。

初めは何書こうか悩んで、ブログのページは作ったものの、ずっと書いてなかったんだけど、2006年4月26日に車ぶつけられたことをネタにして書き始めたのが初ブログ更新。

俺は基本的にこういう自虐ネタ大好き
なぜなら、自分のやっちゃったことを文章にして、人に笑ってもらえたらなんかいい気分になるからさ。

何て言うかな?「人に笑われる人生ではなく、人を笑わせる人生」っての?
こういう生き方ってカッコいいと思っててさ。


で、特に文章の作り方なんかは大学のときに印象に残ってたサイトを参考にしています。

そのサイトとは、『侍魂』

知っている人は知っているかもしれないが、『侍魂』は今から8年ほど前にサーバーをパンクさせるほどのアクセス数を誇った怪物級日記調のサイト

俺は特に「最先端ロボット技術」「ヒットマン事件簿」が好きで、何回も読んで笑いつつ、「いつか俺もこういう風な日記調のサイトをやってみたいなあ」と思ったもんである。

多分この『侍魂』がなければ、俺はブログをやっていなかったかもしれない。
いうなれば『侍魂』が『A?GYO農伝記』を生み出したと言っても過言ではない。

『侍魂』それだけインパクトのあるサイトだ。
もしも知らない人がいたら是非よんでほしいと思います。

あ、話がそれたけど、まあ、いっか。
とにかく、このA?GYO農伝記をよんでわらってくれたら、俺はそれだけで満足だわ。
それがブログを書き初めて今も続けている理由の答えかな(笑)



at 02:31│コメント(2)本日のおすすめ │

2009年02月20日


ども、「こせがれカフェ」効果でヤル気だけは120%UpのA-GYOです炎。勢いだけはあります、はいチュー

昨日は茶畑に肥料をまいたよ
これ、うちの茶畑ね↓
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入間市は「狭山茶」の主要産地。周りはお茶畑が多い。うちも野菜ののほかに茶畑を80アールほど管理してます。


これが肥料散布機↓
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通称『ふりっこ』

ネーミングセンス抜群でしょ?

この中に肥料をザザザと入れ、一輪車のように押しながら歩き肥料を散布するわけです。

肥料を落とす量はメモリをいじくって固定し、あとは歩くスピードで調節していくわけなのだけれど、これには意外と技術が必要です。

なぜなら、一定のスピードを保ちながら、お茶の木の間を進んでいくから。


初めは重くて押しにくいんだけど、軽くなってくると、どうしても早歩きになってしまう。そうすると株ごとの施肥量が変わってきちゃう(これを散布ムラという)泣く

これをなんとかできないかと考え、数年前思いついたのが、歌でリズムをとって歩く方法。にっこり


歌のリズムに合わせて歩けば、速度が一定になって肥料の散布ムラもなくなるというわけ。

で、散布する肥料の量によって歌を変えていけば、施肥量を調節するメモリをいじらなくても、思い通りの施肥が可能。
(例えば、施肥量を多くするのなら、ゆっくりなリズムの歌。少ない量ならアップテンポの歌。)


今回の施肥量は10アール当たり80kg(肥料袋4袋分)で、この茶畑は20アールあるから肥料袋8袋をピッタリにまかないといけない。

で、試行錯誤の末、去年、見事にぴったり歩ける歌を見つけた。

その歌とは


『365歩のマーチ』キラキラ


♪幸せは?歩いてこない だ?から歩いて行くんだね?


水前寺清子が歌ってるアレである。

散布量の調節メモリを1.5に合わせ、これを口ずさみながら「ふりっこ」を押し歩くと、施肥量がぴったりなのさ。


今年はちょっと歌詞を替えたものを口ずさみながら肥料をまいたよ。


♪しあわせわぁ? あるいてこない だ?から歩いて行くんだね?

一日一歩 三日で三歩 三歩進んで さらに二歩?

じーんせいは 日進月歩 汗かき あせらず 歩こうよ?

あなたの歩いた そのあとにゃ? きれいな新芽が 出るでしょう? 
 
足をあげて 押して 押して

ワンツー ワンツー

休まないで あ?るけぇ?!!炎



…我ながらすげえポジティブな替え歌チュー


ちなみに体力が気力に追い付かず今日、筋肉痛です。
う?ん、翌日出るだけましか?

今日は朝からみぞれ。
早く晴れるといいなあ?太陽



at 05:24│コメント(0)畑での出来事 │

2009年02月19日


先日、「農家のこせがれネットワーク」についてブログを書いたが、今回は、実際に参加してどんなものなのか見てみようじゃないかと思いまして、2月18日渋谷某所で

「農家のこせがれネットワーク」主催の『こせがれcafe in渋谷』に参加してきました!!

え?「農家のこせがれネットワーク」?「こせがれcafe」って何?って思った人、ここを見てください→『農家のこせがれネットワーク』



感想。


めちゃめちゃ楽しい!!

『農家のこせがれネットワーク』の代表理事宮治さんともお話しすることができました!↓

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右が宮治さん。
んで、本邦初公開!左が俺(上原農園17代目A-GYO)です。

会ってみて思ったが、やっぱり宮治さんてさ、身にまとってるオーラ的なものが普通の人と違う。

まるで、何かを悟った聖人のようなオーラだ。(笑)

雰囲気やしゃべり方、熱い想い…宮治さんは本当に魅力ある人だと思う。
『この人となら一緒に農業をよくしていける。』俺は本気でそう思ったよ。

あと、写真撮り忘れたが、株式会社NOPPOの社長であり、農家のこせがれネットワークの理事である脇坂さんとも話せたよ。

農大、しかも同じ学科の後輩である脇坂さん。実は彼の担当教授も俺の恩師であるF教授だと知って、びっくり!
彼と宮治さんとのコントみたいなボケと突っ込みが非常に面白かった!


もちろん、cafeに参加されていた方、一人一人がとても魅力的な方ばかりだった。話しているこっちが元気を貰える。そういう人たちが集まっていた。
俺も思わず熱く話しちゃった。俺の話に耳を傾けえくれた皆さん、本当にありがとうございます!!


さて、今回のこせがれcafeでは俺も食材提供しました。
提供した食材は人参とキャベツ!

それをプライベートシェフ 安藤さんとcafeスタッフさんがおいしく料理してくれました。それがコレ↓
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宮治さんの豚と上原農園の野菜のコラボ料理「ポトフ」です!

おお!お、おいしい!

もちろん、ポトフだけじゃなく、他のこせがれメンバーから提供された食材(納豆や赤カブ、ネギ、すげえキノコetcetc…)をいかしたビザや金柑やマーマレードもとっても美味しかった♪


熱く農業を語れる人がいて、最高においしい料理がある。
こせがれcafe、最高です!!

是非また、行きたいと思います!

あ、そうそう、3月7日に『農家のこせがれネットワーク』のNPO法人としての農家のこせがれネットワーク設立発表会があります。
設立発起人、まだまだ募集中なので、興味のある人は発起人になってください!詳しくはこちら

全国各地の農業を盛り上げてこうゼ!って人、是非、設立発起人になって3月7日の設立発表会に行きましょう!

俺も行きます!んで、農業について熱く語り合おうじゃないですか!!
俺、『農家のこせがれネットワーク』に完全にハマっちゃいました!

ああ!農業って本当に面白い!!
やる気出てきた!今日もがんばるぞ!!


at 02:32│コメント(0)農家のこせがれネットワーク │

2009年02月17日


「…ヒエ…ヒエ…ベクショイナ!!コンチクショーイ!」チューダッシュ
ども、加藤茶並みにクシャミがでかいA-GYOです。

いや、初めはさ「誰か俺の噂してんなんな?」くらいだったんだけど、昨日から頻繁にクシャミが出るんだ。

どうやら今年も花粉症が来たっぽいです風邪(泣)。

春の風物詩とは聞こえがいいが、花粉症、やッぱ辛いよね。

さて、花粉症が発症しつつも、仕事はやらなきゃいけいわけで。
で、クシャミしながら、人参の収穫してたらさ、不意に頭に浮かんだことがあってさ。

今日はそれをブログネタにしたいと思います。
(先言っとけど、結構真面目に『土』について語っちゃいますよ。)

さて本題。

時々さ、「うちの畑は土にこだわってるんだ!土がいい証拠にうちの畑にはミミズがいっぱいいるんだ!」って言う人がいる。

皆さんは、「良い畑にはミミズがたくさんいる」ってこと、どう思いますか?

やっぱりイメージ的に「良い土なんだろうなあ」って思ったりするかな?


そう、確かにイメージ的にはそういう感じがするだろう。

でもね、俺はそうは思わない。

むしろ、

ミミズのいるような畑は『最悪の畑』だと思う。

特に人参や大根、里芋、ゴボウなんかの根菜類を栽培する畑では、ミミズがいるような土では良い野菜が取れないと断言できる。

俺がそう断言できるのはなぜか?

それは、実際にミミズがいるような土では、いいものが収穫できないということを、今まさに経験しているからだ。


現在人参を収穫している畑の一角に、昨年のクズ野菜の残渣置き場だった場所がある。


そこにはミミズがわんさかいるのだが、この場所だけはまともな人参が取れない。↓
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写真を見てもらえばわかるが、ミミズが人参の中に頭を突っ込んでます。

この昨年残渣置き場だった畑の一角は、こんな人参ばっかで、まともなものはほとんどない。

本来ミミズは、ネズミのように歯があるわけでもないから、しっかり育った人参を食べるなんてことはできない。


ではどうして人参をミミズが食べることができているのか?

それは人参が病気にかかり、腐って柔らかくなったところをミミズが食べているのだ。

じゃあ、どうして人参が病気になるのか?

それは、ミミズがたくさんいる場所には病気を引き起こす菌類や微生物が多くいるからだ。


写真の人参についている『土』、実はこれ、土のように見えて土ではない。
正確にいうと、分解される途中の野菜残渣

野菜が分解されて土になる過程は、まず菌類やミミズを始めとする小さな動物(『分解者』ともいう)が野菜残渣を食べて分解し、その分解されたものをさらに小さな微生物達が食べて分解して…というように小さく小さく分解されて初めて土になる。

つまり、土に『分解者が多くいる』ということは『まだ分解途中』であり、『まだ分解途中』ということは、そこに多くの菌類や微生物の食べ物があるということ
んで、それを求めてさらに多くの菌類や微生物が集まってくるのだ。

これらの集まってきた菌類や微生物の中には、人参を病気にするものもいる。

だから、この一角で栽培された人参は、普通の畑の土で栽培された人参よりも病気にかかるリスクがはるかでかいし、実際病気にかかって腐る人参が出てくる。

で、病気にかかった人参は腐り、それをまた分解者たちが分解して…この繰り返し。

つまり、この場所で栽培される人参は、ちょっとでも病気にかかれば、たちまちミミズなどの分解者たちに「食べ物」と認識されて分解されて、また他の人参に新たな病気を広げる原因を作ってしまうというわけ。



さらに、例え一角だとしてもミミズが多くいるということは、その周辺の良い畑にも大きな影響を与える。こんな感じにね↓

?ミミズが増えると、それを餌としているモグラが集まってくる。

?モグラは人参を食べないけれど、畑はモグラの作ったトンネルだらけになり、土の中で人参があらわになる。

?そこにネズミがトンネルを通って人参を食べにくる。

?そのネズミがかじったところに菌がついて分解をはじめ、それをミミズが食べて

…という風に『負の連鎖』が繰り返されるのである。


このように、ミミズによって「負の連鎖」繰り返されている状態のことを俺は勝手に『ミミズスパイラル』と呼んでいる。

つまり、ミミズの多くいる土壌には野菜栽培に適さない土壌環境と言えるのだ。
だから、ミミズがいっぱいいる畑は最悪の畑っていうわけ。


皆さんの周りで「ミミズがいる畑はいい畑」なんて言っている人はいませんか?もしいたら、教えてあげてください。

「それって『ミミズスパイラル』じゃない?」って。


今現在、農業の現場では、こういう風にイメージ的なことが先行して、真実を見失っていることが多々ある。

俺はこれからも、こういうことを色々突っ込んでいきたいと思います。

…あまり敵を作らない程度にね(ニヤリ)チュー

さて、今日も花粉に負けずに頑張りますか!


at 02:10│コメント(5)農想記 │