2009年04月

2009年04月25日


さていきなりですが問題です。この黄色い花は何の花でしょう?↓
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正解は、上原家を飢饉から救った命の伝統野菜『のらぼう菜』

先日収穫を終了し、そのまま放置してあります。
普通の取り遅れの野菜は畑にうないこんで(土にすき込むこと)、畑の肥料にするところですが、『のらぼう菜』だけはそのまま花を咲かせて置きます。

なんでかっていうと、自家採取するためです。

このまま放置して置くと、のらぼう菜は大量の種をつけ、夏にはカラッカラに乾きます。そこを収穫して毎年大量の種を入手します。

なんせ上原家にとって『命の野菜』ですから、毎年ストックして置き、来るかもしれない「飢饉」に備えます。

まあ、ここ数年は取れ過ぎちゃって、かなり種のストックがあるので、今回の採取分は興味のある方に譲ろうと思っています。あんまり人数多いと抽選になるかな?

まあ、種が取れたら告知しますので、気長に待っていてくださいな(笑)


さて、『飢饉』という災害つながりで、今日の本題行きます。

このネタはいつもコメント頂く『紺碧の海』さんからの情報ネタです。
面白かったので紹介します。それがコレ↓

『総務省消防庁 災害伝承データベース』

これは日本各地の災害にまつわる伝承のデータをまとめたサイトです。
コレが結構面白い。

ちなみに埼玉県の伝承を見ると、先日ブログで書いたアシナガバチが低い所に巣を作る時は台風(強風)に気をつけろ!って伝承も載っていました。

皆さんも地元の伝承をチェックしてみてください。
ちなみにうちの地元に伝わる『ケヤキの木の新芽が不揃いの時は遅霜に注意』ってのは掲載されていなかったので、データベースに載せてくれ!ってメールを送ろうかと思っています(笑)
皆さんも地元に伝わる伝承を送ってみてください笑い

こういう面白いのは教育現場でも使えそうだよね?。

さて、今日は一日雨っぽいから、ビニールハウスの中でコツコツとアスパラガスの移植でもしますか!

んじゃ、行ってきます!!


at 06:02│コメント(5)本日のおすすめ │

2009年04月24日


昨日はゴボウの種まきをしました!

俺の住んでる入間市、実は『入間ゴボウ』の産地でした。
この辺りの土(関東ローム層)がゴボウの生育に適していて、戦後の最盛期には大阪の方まで汽車(この辺時代を感じます)で運ばれたと言います。

が、時代とともにゴボウの作付け面積は減り、今は2軒ほどの農家が作ってるだけです。(まあ、うちがそのうちの一軒なのですが(笑))

ゴボウが作付けられなくなった大きな理由に「とにかく手間がかかる」ということがあります。
昔は種まきも一粒一粒手で播いたり、収穫も手掘り。やったことのある人はわかると思いますが、ゴボウの収穫は予想以上にハードです。

ですが、うちを含めた2軒の農家は機械化を進め、種まきや収穫の手間をできるだけ簡素化しています。


昨日播いたゴボウもこんな風にまいてます。

まず、種は水に溶ける糸で種を包み等間隔に一粒づつ播けるように、『シーダーテープ』にします。↓
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ちなみにこの『シーダーテープ』、カブや小松菜など、他の野菜の種でもできます(詳細は種屋さんに聞いてみてください)。

それを専用の道具にセットします↓

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んで、深耕ロータリーで耕した(50?70cmぐらいの深さ)畑に、線をつけ、その線の上を押しながら播きます↓
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超簡単でしょ?
昨日はとりあえず600mぐらい播いたかな。
等間隔でセットされているので、間引きの必要もないし、この後の管理も簡単になります。
ちなみに播いたのは「サラダむすめ」という品種。早生なので8月には収穫できる予定。

これからドンドン播いていきますよ?


さて、今日も楽しく仕事しますか!!



at 06:21│コメント(0)上原農園の野菜 │

2009年04月23日


今日は知人の告別式に行きます。

悲しいけれど、その知人は自ら命を絶った。
理由は色々あったのだろうが、その知人の選択は正しいとは言い難い。
生きていれば道は開ける。死ねばそこで終わりだ。

知人には『生』にこだわってほしかった。

色々な『生』と常日頃から関わっている『農業』。
俺は『農業』に携わっている者として、また一人の人間として、たとえどんなに辛いことがあっても、俺は『生』を選ぶ。

そう心に誓って見送りに行きます。



at 06:00│コメント(6)つぶやき │

2009年04月22日


今日はいい天気!雨上がりなので畑が乾くまで、午前中は畑の見回りに行ってきました。

お茶畑はこんな感じ。↓
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一番茶用の新芽がぐんぐん伸びてきました。
この調子なら5月のゴールデンウィーク明けにでも収穫できそうです。
ただケヤキの新芽が不揃いなので、遅霜が心配ですが…(汗)

それともう一つ、今年の天候で心配なことがあります。

今日のお昼休み、自宅の石垣にアシナガバチの巣を見つけました。
幸い巣はまだ小さく、卵だけが産みつけられている状態。
道路沿いで人も通る場所なので、親バチがいなくなるのを見計らって、潰してきました。

ただその巣の作られた高さが気になりました。

例年ならば、屋根の軒下など、割と高い位置に巣を作るはずのアシナガバチが地上からわずか1m弱のところの低い位置に巣を作っていたんです。

上原農園の先人は言いました。

「アシナガバチが低い場所に巣を作る時は台風に注意しろ」と。


普通、アシナガハチは外敵(クマなど)から身を守るために、地上から5m以上の場所に巣を作る。
ただし、台風など強風が多くなりそうな年はアシナガバチは本能的に、風の影響の少ない地上に近い低い位置に巣を作るものらしい。

今回見つけたのはたまたまかもしれない。
だが、今後、低い位置にアシナガバチが巣を作るようなら、今年は強風を伴った台風に注意が必要だということだ。

台風が多いとわかっているなら、作付け計画も少し変更しようと思う。
例えば、「風に弱いトウモロコシの作付けを減らして、その分割と風に強い黒枝豆にしよう」とか。


今後は家の周りの生物たちの動きにも注意していきたいと思います。


さて、午後の仕事もがんばりますか!!


at 13:14│コメント(6)格言・名言・迷言(まよいごと) │

2009年04月21日


最近ハマっていること。それは枝豆の種まき

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写真で写っているのはその一部なのだが、今年はかなり多くの品種を播く予定です。
3月頭からコツコツ播き始めて、今ようやっと、3種類ほど播き終わりました。

なんでこんなに色々な種類を播いているかというと、「どの品種が一番おやつにあうのか?」を純粋に知りたくなったから。

んじゃ、おやつ感覚で食べれる枝豆ってどういう枝豆かを考えたら、「甘味が強い方がいいだろう」と主に黒豆系の品種を播こうとなったわけである。

んで、最終的には上原農園で作った枝豆を「スイーツ」的なイメージでお客さんにPRしていきたいと思ってます。

『ビールに枝豆!』ってのは定番のフレーズだけど、俺は『おやつに枝豆!』ってフレーズがあってもいいかなと。
枝豆は収穫すると、どんどん味が落ちて行く。だから、出来るだけ早く食べてもらいたい。だから生産者としては夕食の時にビールと一緒によりも、3時のおやつに食べてほしいんだ。

まあ、ぶっちゃけ、俺はビールあんま飲めないから、おやつで食べたい!ってだけなんだけどね。

自分が食べたいから、食べたい物を作る。
だから、この枝豆の種まきも『仕事』というより『趣味』に近い感覚で楽しんでる俺がいる。
こういう仕事への取り組み方はある意味理想的であると思う。
まあ、他人から見たら『仕事中毒者』って思われるかもしれないけどね(笑)


ちなみに面倒くさがり屋の俺の枝豆の管理は超簡単です。

?マルチを張る。
?種をまく。
?防虫ネットを被覆し、端を土の中に埋めて完全密封。
?収穫まで放置。


ね、簡単でしょ?当然だけど、農薬は一切使いません。てか、防虫ネットやっときゃ、無農薬で簡単にできる。

コレが俺が使っている防虫ネット↓
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目合いが『0.8mm』ってのがミソです。
これが『1mm』だと、害虫どもにやられる場合があります。

目合いは小さい方が良い。でも、あんまり小さいと風通しが悪くなるので、0.8mmぐらいがいいのかも。

で、一番重要なのは、防虫ネットの端を土の中に埋めて害虫が侵入しないようにすること。防虫ネットは完全密封が基本です。

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(写真は定植した枝豆の苗をサンサンネットで被覆したもの)

枝豆よ!美味しく育てよ!!
さて今日も元気に行きましょか!!



at 05:56│コメント(4)上原農園の野菜 │