2012年08月

2012年08月29日

久しぶりの更新です。

ここ埼玉県南部、残暑厳しい・・・ってか震災前年の一昨年よりもひでーんじゃないかってほどの干ばつ見舞われてます。
このくそ暑い気候だけならまだしも、半月以上まともな雨が降っていないので、畑はパッサパサの砂漠化です。

これだけパッサパサだと苗を定植してもすぐに枯れちゃう恐れがあるので、苗をだましだまし定植時期を延ばしてましたが、一昨日「今後2週間は残暑厳しい」とかラジオで言ってたので、「もう我慢出来ん!」と一昨日から定植開始。

ただ今、キャベツの定植、真っ盛りです。

苗は、日中は黒の寒冷紗でガード!↓


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で、炎天下で定植しても枯れるだけなので、午後3時以降に定植開始。
水槽に水を張って、そこにセルトレーで育苗したキャベツ苗をドボンと水没。
これでセル苗に水を充分に吸収させます。↓

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んで、乾いた畑に定植↓

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当初は潅水設備の無い畑に定植しようと思ったが、収穫時期を考えたらこのタイミングで定植したかったので、急遽畑を変更し、定植。定植後はスプリンクラーで充分に潅水します。


西日本じゃひどい豪雨に襲われたところもあるけど、東日本、特に関東平野は大干ばつ。
この夏は各地域、記憶に残る夏になるに違いない。

ツクツクホウシも鳴き出したので、そろそろ秋の気配も感じるが、いかんせん雨が欲しい。
ああ、雨降らないかな・・・。




A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 05:55│コメント(2)トラックバック(0)農作業ネタ | 技術

2012年08月16日

先日、親父がトラクターで畑耕してたらこんなもの見つけました!↓


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寛永通宝

江戸時代に使われていた通貨です。

(ちょいとググッたら、
こんなんページ見つけた。)

裏側には何も彫ってないので、どの年代で作られたものか全然見当つかないが、見た目1636年~1768年のどこかで作られたと思われる。

どういう経緯でうちの畑に埋まっていたのかは謎。



銭形平次が下手人に向かって投げたものか?

はたまた、

年貢の取り立てで「お役人様~、そ、その野菜までもって行かれたら、うちは正月迎えられません!!」「ふん!知るか!!この代金はこの金で充分だろ!!」と投げつけられたものか?

もしくは、

「この寛永通宝が見つかるときまで、ここの畑で子孫が畑やってくれるといいなあ~」とご先祖様が土に埋めたものか?


想像は膨らむけど、答えはわからない。
でも、こういう想像するのって面白いよね。


江戸初期より先祖代々受け継いだ畑で17代に渡って色んな農作物を作ってきた上原家。

この寛永通宝のおかげで、畑の歴史を改めて想うとともに、畑あっての露地野菜農家だったりするので、畑は大事にしたいと思う。



A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 14:35│コメント(4)トラックバック(0)畑での出来事 | 農想記

2012年08月10日

走馬灯

【意味】

①中に灯りをつけて回転させると周りの紙に影絵が次々に写る仕掛けになっている灯籠。


②人が死に際に過去の自分の映像(思い出)を見ると言われている現象のこと。



2012年8月10日、俺、33歳にして、



走馬灯を初体験しました。



それは葉物の種を播こうとトラクタ(乗用型の耕運機)で畝立てしてた時のこと。



ちょいとした段差がきっかけでトラクタの前輪が浮き上がり、


俺、


トラクタでウイリー走行☆


ハンドルに必死にしがみ付く俺を背中に乗せ、


フロントを天に向け直立しながら耕し進むトラクタ。


このままロケットダイブして空を耕しに行く勢い。


NASA聞こえますか?今から入間市からトラクタが打ち上がりますよ~☆


いや、いや、いや、今の俺の置かれた状況は宇宙飛行士なんかじゃねえ、


馬に振り落とされそうになってるロデオライダーのそれだ。


止めようにもハンドル放したら落下確実。

もし落下すれば、バランス崩した重さ数百キロの鉄の塊に潰され

『圧殺』。


もしくは、



先日の健康診断で、

「綺麗な内臓ですね」と褒められた臓物を、



トラクタのロータリーの刃で耕され

『耕殺』。


真っ青な夏の空を見ながら、そんな最悪のシナリオを想像したその時、
パッと恐妻と子供達の顔が思い浮かんだ。

んで、その瞬間、俺、思ったんさ、


死んでたまるか!って。


そして、覚悟を決めた。

俺の今出来る、取るべき道は『ハンドルを放さないこと』。

放せば、今年のお盆は迎える側ではなく、


『迎えられる側』になるぜ?




でも、ハンドルを放さないと覚悟を決めた瞬間、俺は確かに見たんだ。


自分がよちよち歩きの幼いあの頃から大学卒業までの『走馬灯』を。


そして大学卒業~オランダ研修編の走馬灯が見え始めたその瞬間

ガクンと前方にトラクタは倒れ前輪が地面を掴んだ。

俺は速攻でトラクタを緊急停止した。

長い一瞬、時間にして数秒の出来事だった思う。



俺は生還したのだ。



『九死に一生』、いや、走馬灯が途中で途切れたから『七死に三生』ぐらいか?

もしも走馬灯を全部見てたら、

トラクタに『圧殺』か『耕殺』され、

お盆は『迎えられる側』になっていたに違いない。


俺は緊急停止したトラクタの上で暫し呆然。


そして安堵からか、何故だが笑顔になった俺。

でも、その笑顔はだんだんひきつってきて、

背中に今までかいたことない量の冷汗をかいたんだ。


暑い真夏の炎天下、

この夏一番恐かった出来事です。


多分ね、たまたまだったんだ、トラクタが倒れずに元に戻ったのは。

もしもウイリー走行してる時に、さらに何かに乗り上げて、後輪の右輪と左輪のバランスが崩れたら、俺はきっと全ての走馬灯を見ることになっていただろう。

運が良かったんだ。本当に。

そして『ハンドルから手を放さない』と覚悟を決めたことが、俺の生死の分かれ目だったと思う。

ハンドルを放さないと覚悟を決められたのは、死んでたまるかって思えたのは、多分、あの時パッと脳裏に浮かんだ恐妻と子供たちのおかげだと思う。


明日、恐妻の実家に恐妻と子供達を迎えに行く。

俺は恐妻と子供達に、まず「ありがとう」って言おうと思う。
きっと恐妻や子供達は不思議そうな顔をするけど、気にしない。

俺の生きる意味、今回の件でそれをあらためて学んだ。



最後に一言。


生きてて良かったー!!!!!!

A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 23:30│コメント(5)トラックバック(0)畑での出来事 | 

2012年08月03日

ブログ更新が滞っております。申し訳ない(汗)
ブログ更新よりも睡眠時間。今の俺のトレンドです。毎日更新を楽しみにしている方、申し訳ない。
『毎日更新』は枝豆が終了したら再開したいと思います。よろしくお願いいたします。

さて、本題。
夏真っ盛り。夏といえばやっぱスイカ!!

周りの家庭菜園のおっちゃん達も小玉スイカを作っているのだが、ここ最近、俺の地区では小玉スイカが何者かに喰われるということが頻発している。

穴開けて、中身を綺麗に食べられる。こんな感じに。↓
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スイカを爪でひっかき割り、中身を爪でほじくって食べるその生物とは、



『アライグマ』!!

ええ、ラスカルでお馴染のアライグマです。

数十年前にペットとして輸入されたものの、持ち前の気性の荒さから飼い主が手に負えなくなり、逃がしたために野生化。環境適応能力、繁殖能力が高く一気に生息数を増やし、農産物への被害が多発するようになったわけです。

ちなみに特定外来生物に指定されていて、捕獲&駆除すべき生物としてリストに入ってます。

で、私、このアライグマの捕獲従事者になってまして(詳しくは
過去ブログ記事参照)。

これは、ついに『アライグマ捕獲従事者』たる俺の出番だなと。

と、いうわけで早速役所に連絡入れてアライグマを捕まえるための『箱罠』を借りました。↓

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アメリカ製?。パッケージにはアライグマの他に『アルマジロ』まで捕獲可能!的な絵つきです(笑)

さて、この罠を仕掛ける訳なんですが、おびき寄せるための餌、皆さんは何が一番いいと思いますか?

トウモロコシ?

スイカ?

メロン?

答えは・・・



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キャラメルコーン

アライグマの好物の共通点は、油を使っていて、砂糖を使っていて甘いこと。

これを教えてくれたアライグマ捕獲のプロ曰く


「キャラメルコーン最強」。


ちなみに次点は「あんドーナツ」。

で、このキャラメルコーンを枝豆ネットに入れて封をして、箱罠の中にセット↓

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それを被害があった畑の近くに設置しました。↓

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この箱罠は、餌に釣られて入ってきたアライグマが床面にある銀板を踏むことで出入り口が閉まるという構造。

それと箱罠に閉じ込められたアライグマが暴れて箱が倒れると逃げられる恐れがあるので、金属製の棒を突き刺して固定。(金属製じゃないと喰い切られるため)


これで準備OK。

あとはアライグマは引っ掛かるまで毎朝確認しに行きます。
毎日確認するのは、この時期炎天下でアライグマが死んだ場合、死後数時間で、ハンパない死臭を放つため。だから放置できないんさ。

で、捕まえたら役所に連絡入れて獣医さんに薬殺してもらいます。で、死体は役所が引き取ってくれます。
(ちなみにハブ1匹捕獲に付き報奨金がもらえる沖縄とは違い、アライグマは無報酬。まあ、死体処理してくれるだけ良しとしたい。)

さて、はたしてアライグマは捕獲されるのか?

――――――

アライグマの被害はここ数年爆発的に増え、捕獲数も急激に増えているらしい。
隣の飯能市ではすでに100匹を超えるアライグマが捕獲されているという。

入間市も今年に入って9匹が捕獲されてるから、油断できない。もしかしたら、捕獲数が少ないだけで、頭数だけならかなりの数が生息しているかもしれない。

被害がこれ以上広がらないためにも、確実に捕獲していきたいと思います。

人の一時的なペットブームで日本に連れてこられた挙句、飼い主の無責任な行動で野生化。
そして繁殖して害があれば駆除される・・・。

日本に輸入されなければ、アライグマはこんな運命にならなかったのにと、アライグマを哀れずにはいられない。










A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 22:56│コメント(2)トラックバック(0) | 生物