2012年10月

2012年10月25日

ソラマメの種を播きました。品種はサカタのタネの「打越一寸」↓

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昨季は一莢に6~7個小さい豆が入る「ポポロ」という品種を作ったのだが、「マメが小さくて、ソラマメを食べてる気がしない」と家族に非常に不評だったし、スーパーに出しても売れ行きイマイチだったので、今季はオーソドックスな3粒入りのソラマメを作付けることにしました。

収穫予定時期は6月。

ちょうど、その時期ってのはうちの商品のラインナップが激減する時期で、それを補う品目の策定が急務。
今のところ、「マメで攻めるかな~」ってイメージはある。スナップエンドウとかハウスの枝豆とか。
ここ数年、4月~7月までのメイン作物が決まらず思考錯誤しながらやっているが、なかなか「これだ!」というしっくりくるものに決まらない。
特に5月と6月。本当にきついんだよな~。

今から段取り出来るものは出来るだけやっておこうと思う。来月はスナップエンドウ播かなきゃ。

来年の春に向けて、今からコツコツ準備してこうと思います。




A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 06:39│コメント(0)トラックバック(0)悩み事 | 品種雑感

2012年10月24日

最近facebookで「農家に家訓はあるが、経営ビジョンがない」とのコメントを見かけた。

確かに農家の家訓ってのは、経営ビジョン(つまり『目的』)が明確でないと充分に機能しない。

なぜならば、農家の家訓ってのは経営ビジョンを達成するための方法・手段でしかないからだ。

うちの家訓「時代にあった経営をしろ」や「上原家の長子たるもの25歳以内に所帯をもたなければならない」などもそう。
全ては『続ける』という目的のための方法論・手段でしかないのだ。
『目的』なくして『家訓』意味なしってことさ。

将来(目的)をしっかり見据えておかないと、どんなことでも『芯』の通った生き方に繋がらない。
だから大雑把でも「目的」を設定してから動き出した方がより良い生き方に繋がっていくんだと思う。


先日の茨城で来年度ヨーロッパで農業研修する研修候補生達の前でも話したことなんだけどさ、「海外に行くことを目的にすんな!帰国後、どういう自分になりたいのかを明確に考えてから海外農業研修にいけ!」ってこともこれと同じことなんだよね。

俺の場合は「120歳まで生き抜く」ってことが根底にある『目的』で、それを達成するためには何ができるか?ってことを常に考えて生きてる。

120歳まで生き抜くなら、それを実現するためには何ができるのかな?

一つの方法として、人間という生物に生まれたからには、自分の子孫を増やしたいってところは抑えておきたいよね。

じゃあそれを実現するために、一つの方法として、所帯もってしっかり子供たちを育てなきゃね。

子供たちをしかっかり育てる方法の一つとして、ある程度のお金必要だよね。

お金稼がなきゃね。どうやって稼ぐ?稼ぐ方法たくさんあるけど、やっぱ自分がやるなら好きな農業やりたいよね。

じゃあ、農業でどうやって稼ぐの?

ここで、最初の「農業経営ビジョンの明確化」ってのが必要になってくるわけ。

まあ、早い話、農業やってる事さえ、俺の「120歳まで生き抜く」ってことを達成させるための手段・方法論でしかないわけです。

だから、農業でやっていけなくなったらそれはそれで仕方ないって割り切れるし、次どうしたらいいだろう?って柔軟な考えが出来る。もちろん『120歳まで生き抜く』って太い『芯』の枠内での行動になっていくんだろうけどね。

自分の人生の目標を明確化すると、やるべきことはおのずと見えてくる。
だから人生も楽しくなってくる。

人生進むべき道が見えない人、とりあえず「120歳まで生き抜くにはどうしたらいいか?」ってことを考えてみれば?
考えれば、今自分が進みたい道ってのが見えてくるんじゃないかなと俺は思います。


おまけ

あ、ちなみに「120歳まで生き抜く」って目標は本当に思いつきで決定したもの。根拠はないよ。

今は「120歳まで生き抜く」ことと同時に「恐妻よりも一秒でも長く生き抜く」ってことも目標。
そうじゃないと安心して永眠出来ないからさ(笑)


A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 06:13│コメント(0)トラックバック(0) | 格言・名言・迷言(まよいごと)

2012年10月22日

台風『上原農園17号』、無事、茨城から埼玉に帰ってきました!
ざっと20日から21日の経路は以下の通りw

20日午前10時半、スーパーへの配達を終え茨城へ出発!!

20日午後1時、しづはら農園到着。農場見学と色んな野菜の栽培技術等を情報交換(写真はブロッコリーの出来をみてるハラダさんとそれをあーだこーだ言いながら見守るしずめさんw)↓

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20日午後5時、3人で4時間しゃべりっぱなしで、あっという間に時間が過ぎ、この度の目的である欧州研修生へのOB講話のために日本農業実践学園へ急いで移動w

20日午後7時半、国際農業者交流協会が主催する、来年度ヨーロッパに農業研修行く研修生達への講話開始時間。なお、一緒にOB講話する予定のキノカフェのキノは遅刻。大丈夫、彼女の遅刻はもはや持ちネタw

20日午後8時、研修生の前で熱く語る。

彼らがどんなことを感じ取ってくれたかわからんが、少なくとも、俺の話を聞いている彼らの『目』をみる限り、今回の研修生は充実した海外農業研修ができる精神的な資質を全員が持っていると強く感じた。

21日午前0時、研修生たちとこの時間まで談笑

21日午前1時就寝。・・・が、学園創立者のデカイ肖像画が飾ってある宿泊部屋の天井から聞こえる「・・・パキッ・・・パキッ・・・」という『ラップ音』が気になりなかなか眠れず(怖)

21日午前4時起床。キノが「急な出荷が入ったから、始発で帰りたい!駅まで送って☆テヘペロ」とのお願を聞き、最寄駅まで彼女を送迎。その後、久松農園へ向け出発w

21日午前5時30分。久松農園到着。(こんな早朝に人を訪ねるのは常識的ではないが、まあ、その辺は俺と久松さんの仲だ。大丈夫、大丈夫w)

家で朝食食べながら、数時間しゃべり倒した挙句、さらに畑で1時間以上しゃべり倒す。
久松さん、時計を見ずに俺としゃべり続けたもんだから、午前の予定の時間ギリギリで焦る(笑)

久松さんの話をスクーリングパットの受講生と共に拝聴w(中央の赤いシャツ着た人が久松さん)↓
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21日午後1時。久松農園出発w

21日午後2時半、帰宅。
21日午後3時、ブロッコリー畑に俺はいた。

・・・とまあ、台風『上原農園17号』は予定通りの進路を進みました。
まあ、あれだな。今回の旅は「しゃべりまくった30時間」という感じ(爆)。
睡眠時間も3時間程しかとれてなかったので、さすがに昨日は午後8時には寝ちゃったよw

でも、翌朝、全然疲れてないのは多分、充実した30時間だったからだと思う。

この30時間、俺に関わってくれた全ての方に感謝!!本当にありがとうございました!!



A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 06:38│コメント(2)トラックバック(0)お出かけ | 

2012年10月20日

本日から一泊で茨城に出張行ってきます!!

本日これから、スーパーに野菜納品してから、車で茨城県へ。

午後は
しづはら農園さんのところにお邪魔して、夜は来年ヨーロッパに海外農業研修いく研修生達に『喝(去年はこんなこと話した。)』をいれ(笑)、そのまま一泊。んで、翌朝早朝は久松農園さんところへ突撃訪問し、午後3時までに家に帰って仕事するという30時間に詰め込み過ぎな予定。

自分で言うのもなんだが、台風みてえだな、俺w
でもね、こういう機会を逃さずに色んな農家さんのところに行くことは非常に重要。

台風『上原農園17号』の予定進路にあたっている各方面の皆様、色々ご迷惑をおかけするかもしれませんが、なにとぞよろしくお願いいたしますm(--)m

では、行ってきます!!


A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 07:05│コメント(2)トラックバック(0)お出かけ | お知らせ

2012年10月18日

ブロッコリーの一発目、『不作』です。

花蕾(からい)が500円玉ぐらいの大きさのところまでものすごい順調だったのだが、そのタイミングで台風17号の襲撃を受けたため、ブロッコリー自体が弱り、病気(黒腐病&軟腐病)が発生。

日を追うごとに感染株は広がり、手がつけられないことに。(泣)
(先に注釈:「殺菌剤使わないの?」と意見あるだろうが、発病後の殺菌剤は効果薄いし、発病前の散布も台風クラスの強風吹けば他の圃場から原因菌飛んでくるしで、この時期のブロッリーへの殺菌剤散布は費用効果がイマイチなので、俺は殺菌剤は使わないことにしてる。)

とりあえず、種代など資材費は回収しないとならないので、無事なブロッコリーを小さめで収穫開始。

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今年の一発目は「ブロッコリー祭り」開催には至らない様です。
まあ、地域内の他の農家さん見ても軒並みブロッコリーは不作。

ってか逆に「よく今の時期にそれだけの量のブロッコリー収穫出来るよな」と言われる。
ええ、そりゃあの8月の炎天下の中、他の人が「雨が降らねーと定植出来ない」とブロッコリーの定植を遅らせていたとき、うちは定植時期を守り定植。そしてしっかり潅水してたからね。
定植した苗も5000株以上だしね。努力した分収穫出来ないと困るわけです。(まあ、台風17号で大損害だけど。)

ちなみに価格は小さいの2個入りで198円(たまに収穫できる大きな物は1個で198円)。
8年以上、毎日納品先のスーパーの野菜の価格を見ているとさ、大体この先の野菜価格が予想できるわけなのだが、これからの時期(11月)はブロッコリーの価格は一個98円ぐらいまで低下し安価になる。

それを考えれば、11月に大量に出回るブロッコリーに対抗せず、10月中に小さくても2個入りで198円で売ったほうが包装代が浮くし(ここポイント)、他の人と競合もなく、お客さんの需要もあるので確実に売れるし。

今回のブロッコリーでの最悪のパターンは何かっていうと、「病気によるブロッコリー全滅で大赤字」。
それを回避するために早めに収穫。2個入れにしてお客さんにお得感を感じてもらい購入してもらう。

つまりこの状態での最良の手は、11月入ってブロッコリー一個98円で100個置いて大量に売れ残るより、ここで小さめ2個198円で50袋置いて完売した方が、色々な意味で無駄がないわけです。今年のような『不作』の時にはなおさらね。
これが今のうちの販路におけるリスク管理ってやつです。

これがもしも昔のように市場出荷メインだったら、最悪のパターンになるしかない。なぜならば、小さいブロッコリーという『規格』がないし、よしんば出荷しても手間賃にもならない価格で落札されるからね。

この点で、スーパーの地場野菜コーナーへの出荷ってのは、自分で価格決められるし、商品の規格も自由度が高いし、市場出荷並みに大量生産しても、出荷店舗を増やせば大量に出荷できるから、今のところ自分の農業経営に一番あってる販売スタイルかなと思うわけです。

ま、そんなこと色々書きましたが、

「どんな環境下でも一級品の野菜をつくればいいんじゃね?」って話で全て解決するんだけどね・・・(汗)


栽培技術、もっと向上しなきゃなー・・・。
日記見返して、反省せねば・・・。


A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 06:09│コメント(2)トラックバック(0)経営論 | 技術