2012年10月
2012年10月15日
不幸にも車でひかれちゃったりす輩もいるのだが、時々その亡骸の近くに長細いミミズみたいな紐が干からびてたりする。↓

実はこれ、「ハリガネムシ」っていうカマキリの寄生虫。
体長はカマキリより長いが、上手にカマキリのお腹の中に寄生してるのだが、宿主が死ぬと出てくるが、大抵すぐ干からびちゃう。
寄生虫というとなんとなく嫌なイメージが付きまとうが、生物として、その生態になるまでに進化する過程はすげえなあと。
なんで、よりによってカマキリに寄生する生態になったの?とか、すごい不思議に想う。
でも、きっと俺に想像もつかない過程を経て、こういう進化を遂げたのだろうと思うと、一つの生物として、「種」としての生き様としてすげえなあと思うのである。
たぶん、身の回りの人間にとっては面白い生態の生物も、色んな過程があって今現在の生物の生態になったと考えると、それをアレコレ想像するのも楽しい。
上記の「ハリガネムシ」もそう。
一体どういう経緯でカマキリのお腹に寄生するという生態になったのかの過程を想像してみると、小説一本書けちゃうくらいの面白さ。
秋の夜長に無駄に想像してみるのもまた一興だと思う。
しかしな、「ハリガネムシ」からしたら「なんで『ハリガネムシ』なんて名を付けんねん!もっとこうカッコイイ名前なかったんか!!」って言われそう。多分、そういう生物他にも多々いるw
ちなみに、ハリガネムシはその昔拷問に使われたことがあるんだって。
どう使うかは、昔週刊少年ジャンプで連載してた「BOY」ってマンガ見てください。
結構えげつないです。
2012年10月10日
掲載号は12月号(来月11月5日発売)なので、もしよろしければ書店やコンビニなどでお手にとってくださいね♪
さて、本題。
最近、講師やら雑誌の取材などで自分の農業のことを人に話すことが多くなったおかげで、それまで漠然としていた、正確にはまとまっていなかった「現時点での自分の農業経営の方向性」が自分の頭の中で明確になってきた。
伝えたいことが明確じゃないと人に伝えるのは難しいからさ。
人に伝えたいがために頭の中を整頓できたのは自分にとって大きなメリットだ。
と、いうわけで、頭の中が整理できてるうちに、今日は現時点での農業経営の方向性について思っていることをざっと書いてみようと思う。多分乱文になるがご容赦を。
まず、自分の農業やってる場所「都市近郊」という立地を活かした『地域密着型農業』。
販路は自宅から半径15km圏内のスーパーの地場野菜コーナー。
そこで、『鮮度』に特化した販売戦略を組み立てる。
鮮度が特に重視される品目をピックアップし、それらを上手く栽培計画に練り込み、1年365日常に何かしらの農産物を出荷できる形態を構築する。
『鮮度』に特化した経営のカタチをより効率化するために、当分の間は加工品(第2次産業)には手を出さない。
だから、いま盛んに言われている『農業の6次産業化』は目指さない。
しいて言うなら「生産」の1次産業と「顧客への情報サービス『など』の提供」の3次産業を足した『農業の4次産業化』を目指す。
地元のお客様のニーズに対して自分なりに応えていくことが地域密着型農業では大切なこと。
販路を外に求めるもの良いが、まずは自分の地元に目を向ける。探せが大きなチャンスがある。
だって『都市近郊』って立地はすぐそこにお客さんがたくさんいるんだから。
このカタチが現時点での『都市近郊農業』の生きる最良の道なのかなと。
作物は適地適作が基本中の基本であるように、農業経営もその土地に合ったやり方がある。
だから全国一律のやり方したって非効率的だし、みんな同じことやったら結局は潰し合いになっちゃう。
だから『生き残る農業経営』ってのは、他人が用意したものではなく、自分で苦労しながら創りあげていくもんだと思う。
自分が創りあげることで、自分に合った経営スタイルってのができる。
それが楽しくストレスなく、長~く農業経営やっていけるコツなのかなと。
俺は農業という大きな枠の中で柔軟に臨機応変に変化する農業経営のスタイルが、一番最強の農業経営スタイルだと思う。
自分だけの農業経営スタイル、皆さんも一回探してはいかがですか~♪
2012年10月07日

ただ、今年の早い作型(7月上旬播き10月初~中旬収穫)は、台風17号の強風でぶん回され、倒伏し、根っこが傷んだせいか、頂蕾の黄化(花が咲く)が早い。ってか、頂蕾が大きくなる前に花が咲く。これは非常にマズイ。
台風17号来る前まで、生育初期にシンクイムシに少しやられたが、その後は順調に生育してただけに、今頃になって「台風17号のばかやろー!」と叫びたい気分である。
ま、でもやられちまったもんはしょうがない。
この辺切り替えて、早めに収穫して、少しでも損害を抑えたいと思います。
それに、次の作型、その次の作型も順調に生育しているからガッカリしている暇ねーしw
さあ、ブロッコリー祭り2012年秋冬の陣、出陣じゃあああああ!!!
2012年10月05日
去る10月3日、農家のこせがれネットワーク主催の「こせがれ限定交流会」にゲストとして参加しました。
集まったのは農家のこせがれ&こせがール(親や親類が農家)総勢10名。
スタッフ銀鏡さんの手作り料理を食べながら、代表宮治さんに見守られながら(笑)、その方達の前で、自分の今までの農業経営とこれからの農業経営、そしてこせがれの方達へのアドバイスなどを話させていただきました。
あー緊張したw
言葉は拙いけど、自分の伝えたいことはなんとか話せました。
あとは話を聞いてくれた「こせがれ」の方達が、俺の話をそれぞれのなかで咀嚼して必要なとこだけ血肉にして頂ければ本望です。
俺の話を真剣に聞いてくれたこせがれ&こせがール方、またこういう機会をくださった代表の宮治さんとスタッフの銀鏡さんにこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
さて、今回の話を考えるにあたって、非常に良かったことは、それまでの自分の歩みとこれからの方向性ってのを文章にして客観的にまとめたことで、それまでのこと、これからのことを頭の中でしっかりと整理出来たことです。
だから多分、今回のこせがれ限定交流会に参加して一番良かったのは俺だと思う。(爆)
お話しさせていただいた内容でこせがれの方にアドバイスしたことは自分にも当てはまることもありました。
特に『身の程を知る』ってこと。
今の自分の好きなこと、嫌いなこと、出来ること、出来ないこと、やりたいこと、やりたくないこと、何を優先し、何を後回しに出来るかってことなど。そして、自分の今置かれた環境を客観的に知って、それらを組み合わせて自分にあった『農業のカタチ』ってのを考える。
これは、これから就農考えてる人だけじゃなく、農業やってる俺も、毎日自問自答して考えなきゃいけないことだ。
例えば「今出来ないこと」でも、その時置かれた自分の環境の状況次第じゃ「やりたいこと」になり、「今出来ない、でもやりたい」ってことを「優先する」って判断をする場合だって有り得るのである。
主観的な自分と客観的な自分。
それを組み合わせることによって自分なりの『農業のカタチ』ってのが生まれてくるんだろうと思う。
農業ってのはこれやったら「常に大成功」するってマニュアルはない。
なぜならマニュアル化された時点で『それからの大成功』はなくなるからだ。
常に変化する環境、社会情勢、それらの「時代」に合わせながらも「自分」にあったことをする。
それが上原家家訓
『時代に合った、自分にあった農業経営をすべし。』
ってことです。
俺は『農業』って大きな流れの川の中を、色々柔軟に動き回る『亀』でありたい。
そんなことを考えた帰宅途中の電車の中でした。
2012年10月02日
今回の台風17号は雨はそんなに多くなかったが、とにかく風が吹き荒れた『風台風』だった。
うちの被害はこんな感じ。↓

葉物の防虫ネット剥がされたり・・・

ネギの葉が折られたり。
でも、「ああ、被害喰らったな~」って思うのはこの2か所だけ。
被害も想定の範囲内。今回の台風被害は軽かったと思う。
今回の台風17号はものすごいスピードで駆け抜けていったので、強風が吹き荒れる時間が短かった。だからそんなに被害が大きくならなかったのかなと。
夏の高気圧が弱まった今、今後も台風はドンドン関東にくるでしょう。
台風被害の本番はこれからだと肝に銘じ、いつでも台風が来てもいいような畑の管理をしていかなといけない。
これから秋冬の葉物の種まきの本番。天気見ながら段取り考えたいと思います。