2013年06月

2013年06月30日

キュウリ、現在毎朝朝採りしてます。

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毎朝4時起床。
日によって収穫量は安定しませんが、1時間半ほどの収穫で300~600本、前日に気温が高かったりするとそれ以上に収穫できます。

6月10日から収穫始まって、ほとんど休まず毎朝収穫して荷造りし、開店前(間に合わないときは午前中)に店内の地場野菜コーナー(売り)に納品します。
この仕事のサイクルにようやく体が慣れてきた感じです。

スーパーへの出荷。それはつまり自分の作った作物はスーパーのお客様がお買い上げになります。
で、そのスーパーのお客様がうちら地場野菜に求めることは、ズバリ『鮮度』と『価格』です。

だから、鮮度劣化が比較的早いキュウリやトウモロコシは朝どりを基本とします。
それがお客様のニーズに合った『商品』だからです。

今日はそのスーパーのお客様の求める『商品』について日頃感じてることを書きます。

まず、スーパーにくるお客様は、『日常』の中でのお買い物になります。
なので、売れるものは何かって、変わった品種ではなく、ごくごくありふれた、お店の棚に並んでいるような身近な野菜が圧倒的に売り上げを作ります。
ホウレンソウ、小松菜、人参、大根、ナス、キュウリ、トマト、トウモロコシ・・・これら購入頻度の高い作物を栽培して、安定的に出荷できる体制を整えるのが、地場野菜コーナーで売り上げを作るコツなんです。

店と同じパッケージングで、価格も同じなら、お客様は高い確率で地場野菜の野菜を選びます。
なぜならお客様が求めているのは『鮮度』だから。
よく「「有機栽培」など安心・安全をうたえば売り上げUPします」なんていう人もいますが、ことスーパーの地場野菜コーナーにおいては、安心・安全なんて条件は当たり前の最低条件なので、例え「有機JAS」の認定をとっても、有機JASは手間がかかるからと価格を普通よりも高く設定したら売れません。
早い話、有機JASの認定とったとしても、お客様はそれを一番の購入条件にすることはなく、鮮度と価格を優先して商品を選びます。
その証拠に、スーパーでの有機JAS農産物は、「鮮度イマイチ、価格は高い」という評価で、売り上げ作れない商材です。
そりゃ無農薬のほうがイメージ的にはいいでしょうが、スーパーのお客様はその辺非常に冷静に見てまして、「農薬使ってないほうがいいけど、別に有機と無農薬とかそこまでこだわってないし~農薬だってしっかり用法を守って使ってるなら大丈夫でしょ」ってお客様が圧倒的に多い。だから、スーパーへの出荷をするんだったら、下手に栽培方法にこだわらないほうがいい。
そのほうが、お客さんのニーズに合わせ臨機応変に対応できるからさ。

それと、変わった品種を何種類も売り場に並べても、お客さんの購入頻度は思いのほか伸びない傾向があります。なぜなら、珍しいものはあくまで『非日常』なので、『日常』の中でスーパーに買い物に来ているお客様にとっては「別に買わなくてもいいよね~」となるわけです。

だから、店で売ってる購入頻度の高い作物を、スーパーと同じような荷造りで価格をスーパーと同じに設定したほうが経営的には安定するというのが、10年やってたどり着いた一つの結論です。

自分の作った商品をどうやって売るのか?ではなく、どんな商品を作ったら買ってくれるのか?を常に考えてないと、これから農業経営体として生き残っていけない。そう感じてます。








A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 23:13│コメント(0)トラックバック(0)経営論 | 考察

2013年06月22日

昨日のキャベツの話の続き。

「年内収穫のキャベツは作らないの?」これは僕に対する友人の素朴な疑問。
なぜ僕は年明け品種だけで、年内収穫品種をやらないのか?

これはズバリ、他の作物との兼ね合いです。
僕は年内はブロッコリー、年明けはキャベツの収穫に集中できるようにするためです。

実はね、当初はキャベツを一切作らずに、年明け以降もブロッコリーを収穫したかった。
だが、うちの地区は周りの地区と比べてより寒いので、年明け収穫のブロッコリーはリスクが高い作型ということがわかりまして。

で、栽培リスクの少ない年明けのキャベツを年明けブロッコリーの代わりに栽培しようと思ったのが年明け収穫できるキャベツを栽培したきっかけだったわけ。だから年内収穫のキャベツという選択肢はないのです。
つまり早い話、僕にとってキャベツはあくまでブロッコリーの代打としての作付け起用だった。

でも、数年栽培して気付いたのだが、キャベツは年内よりも年明けのほうが単価が高く、年明け収穫のキャベツは非常に優秀な作型だった。
で、それを踏まえて、今年は本格的に年明け収穫用のキャベツを栽培しようと思って、色々な品種を調べているというわけです。

スーパーの地場野菜コーナーへの出荷で生計立ててるわが上原農園。
お店から借りているスペースは決して広いとは言えない。
つまり、限られた売り場でどれだけ稼げるかが、この販売手段では重要。

そうなると、「コンパクト」で「単価が高い」作物が優良な作物になるわけです。
その点ではキャベツはブロッコリーよりも劣るんだけど、「モノがなければスペースもへったくれもない」ということで、今年は年明けキャベツを代打としてでなく、スタメン、本気モードでガッツリ作りたいと思います。

よーし、しっかり育てるぞー!!




A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 18:41│コメント(2)トラックバック(0)経営論 | 考察

2013年06月21日

今日は夏至。
一年で一番日が長い日ですが、あいにくの雨。

こういう日は早めに仕事を上がって、秋冬の作付け品種の思案にふけります。

今日は7月から蒔き始めて、年明け1月から収穫できるキャベツの品種を考える。

今現在、候補にあげられるのは以下の品種。

サカタの「冬藍」
渡辺農事の「舞みどり」
渡辺農事の「あまかぜ」
石井育種場の「耐寒大御所」
トキタの「浜の舞」
タカヤマシードの「賀茂みどり」
まるたねの「春宝」
カネコの「冬くぐり」
タキイの「彩音」他・・・

この中で去年作つけ、かつ今年も作ろうかなと思っているのは「耐寒大御所」。
仲間内で評価がある程度あるのは「冬藍」。
んで、個人的に興味が惹かれるのは渡辺農事の「舞みどり」と「あまかぜ」、そしてタカヤマシードの「賀茂みどり」。

・・・悩みます。

全部は蒔けないしね。この中から数種類選んで蒔きたいと思います。


A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 22:10│コメント(2)トラックバック(0)考察 | 品種雑感

2013年06月20日

久しぶりの更新です。

夏の農繁期始まりました。
朝採りキュウリの収穫です。(ちょいピンボケしてますが・・・)↓
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5月上旬に定植して順調に成長し、6月10日より安定的に、時に爆発的に収穫できてます。
先日は朝イチで1,000本弱のキュウリを収穫し、スーパーの開店までに袋詰めして納品しました。
すげえ体力的にキツイ(汗)

でも、朝採りキュウリはお客様からの支持が非常にあり、朝採りトウモロコシの収穫が始まるまでは、体に鞭打ってでも、お客様の期待に添えたいと思います。

夏はとにかく鮮度が命の作物が多く、お客様に鮮度がいいものをどれだけ提供できるかで売り上げも変わってきます。

まだ、夏は始まったばかりですが、体壊さないように気を付けつつガッツリ稼ぎたいと思います!
さ~て、明日も頑張るぞー!!




A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 21:10│コメント(0)トラックバック(0)上原農園の野菜 | 本日の一品

2013年06月03日

梅雨入りしました。
が、まったく雨が降りません。
天気予報を見ても雨マークが見当たらない(汗)

こりゃ、6月全然雨降らないで、7月の梅雨明け間際の一週間で、それまでの干ばつをチャラにするような土砂降りの雨が降るとかそういうオチか?うーん、今年の梅雨は「潅水作業」がキーになりそうです。


さて、梅雨入りしてから定植しようと思ってたネギ。
パッサパサの砂漠のように乾燥した土ですが、雨を待ってられないので定植しました。
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自作したアタッチメントのおかげで、ネギの苗も立ち上がってスムーズに定植。

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このあとスプリンクラーで潅水。早期の活着を目指します。
今年のネギはゆっくり育てて冬になったら一気に出荷する予定。
色々試しながらのネギ栽培だけどうまくいくといいなあw



A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 21:02│コメント(0)トラックバック(0)農作業ネタ |