2010年10月28日

寒いです。恐妻、子供達は風邪ひきました。
順番的に、そろそろ俺が風邪をひきそう(汗)。
風邪なんざひいてる暇なんぞねーのに。

寒さの次は台風。どうしたのかね、今年の秋は(汗)


さて、家でも外でも『カゼ』の勢いが強くなっていますが、こちらのカゼも当たりが強くなってきました。

それはTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)における農業への風当たりです。

『政府は27日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の国内経済への影響についての試算がまとまったことを受け、参加の是非についての方針決定に向けた大詰めの調整に入った。一方、日本経団連と日本商工会議所、経済同友会の経済3団体は27日、TPP交渉への日本の参加を求める緊急集会を11月1日、都内で開くと発表した。

 政府試算によると、TPPに参加することで、内閣府は実質国内総生産(GDP)を最大約0.65%、3兆2000億円押し上げるとした。一方、参加に慎重な農林水産省は、約1.6%、7兆9000億円を押し下げると試算。また、経済産業省がTPPに参加しなかった場合、輸出が停滞し2020年時点で実質GDPが約1.53%、10.5兆円減少すると主張した。

 全体的にTPP参加のメリットが強調された形となり、農業団体などからの反発がさらに強まる可能性がある。菅直人首相は、TPP参加検討の是非をめぐり、難しい政治決断を迫られそうだ。政府は11月中旬のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議までに方針を決める予定だが、予断を許さない状況になっている。

 試算がまとまったことを受け、TPPに関する民主党の方針を議論する同党プロジェクトチーム(PT)の山口壮座長は27日の会合で「今月中にある程度の議論をさらに進めたい」と述べた。

 経済3団体は、政府・与党内にTPPへの慎重論が根強いことから、横浜市でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で交渉参加を表明することを促す決議を採択し、前向きに取り組むよう経済界が一丸となって働き掛ける。』(Yahooニュースより)


まあ、要するに政府としては、『日本の経済を考えれば、農業より工業を優先し、TPPの締結をしたい』ってことですね。

まあ、各省庁のだす試算の数字は当てにならないものなので、一概に損得勘定できないけど、TPPが締結された場合、間違いなく日本の農業分野には多かれ少なかれ影響があることは確かだと思われる。

基本的にTPPに関する俺の考えは石井農園10代目とほぼ同じです(
こちら)。

まあ、なんだかんだで、なるようになるだろうから、うちもTPPが締結された場合の農業経営を今から考えておかねば。

もしもTPPが締結されたら・・・、

そうだな~、うちは日持ちがしない軟弱野菜(小松菜、水菜など)メインの農業経営にしようかな~。
また、今以上に、『上原農園』のファンを積極的にできるだけ作っておくことが大切なのかなと。

農業経営ってのは、常に先を見てねーと上手に経営できないもの。
『もしも・・・』の想像力を思考できることは経営者として大切なことだと思いますわ。


A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 23:35│コメント(3)トラックバック(0)つぶやき | 農想記

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この記事へのコメント

1. Posted by BB   2010年10月30日 21:07
戦後農業は温室の中で守られてきました。
初めての黒船到来です。
規模拡大を出来ずに減反と米価の維持で政治家は農家の票を獲得してきました。
黒船が来て初めて独り立ちの出来る農家が生まれると思います。
管総理頑張れ
2. Posted by 石井   2010年10月30日 22:10
お疲れ様です・・・!先日はありがとうございました(^-^)
TPPについて、やはり農業を生業にしている以上色々考えてしまいますよね。

私も自分の作っている作物、またそれ以外についても現在の関税や輸入状況、外国の主な産地、シーズン(月毎入荷量や他国での旬)などを調べているうちに、今まで気付かなかった事が色々見えてきました。

このTPPに嘆くだけでなく、自分にとっても何かプラスに働くきっかけに出来ればと思います。
3. Posted by A-GYO   2010年10月31日 06:02
>BB様

コメントありがとうございます!
TPP、やっぱり考えちゃいますよね、日本の農業にとっていいのか、悪いのか。

>規模拡大を出来ずに減反と米価の維持で政治家は農家の票を獲得してきました。

ここでいう農家ってのは兼業農家も含まれてまして。
専業より圧倒的に兼業農家の方が多いわけです。
だから、今も昔も米農政(自民党、民主党問わず)はあくまで票数の多い「兼業農家」が一番得をするような農政をしてきてるわけです。まあ、最近はその兼業農家の世代交代の時期なので、たまたま農政のやり方が違っているというだけなのかなと。

本当に強い農業を目指すのであれば、日本の農産物を「輸出」することに力を入れるはず(米が多いのなら輸出すれば良いだけの話)なんですが、その力の入れ具合が、減反の補助金やら何やらに多く使われてるのが不思議です。

産業としての本来の農業は、「国に税金を納める産業」であるべきだと思います。

とりあえず、日本がTPPに参加すれば、相当数の農家(農業法人)が振るわれるでしょう。私はふるいに掛けられても生き残りたいですね(笑)


>石井様

コメントありがとうございます!
また、勝手にブログ引用しましてすみません(汗)

私も海外の農産物の生産動向は注視してます。
特に、各作物の輸送技術については。

日本がTPPに参加した場合の事を考えたら、輸送しづらい農産物を生産することと、自分のつけた価格で納得して購入してくれる顧客を得ることが重要なのかなと。

また、私のような都市近郊農業の場合、物量ではなく、味で勝負していく農業経営にしていかないと農業はやっていけなくなると思います。

結局、農業技術を身につけることが一番必要になってきそうですね(笑)

TPP、どうなるかわかりませんが、「もしも」の場合に備えて、色々準備しておこうと思います!

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