2012年09月07日

早起きしたものの、外はまだ暗いのでブログを更新w
日の出が遅くなったと感じます。


さて、8月中は仕事に集中しながらも、色々今後の経営について考えてました。
多分、過去一番考えた夏。

農政が悪いだの、景気が悪いだの、上手くいかない原因を他に求めることをやめて、気温40度近いハウスの中で頭は冷静に考えた結果、一つの結論に。

それは「自分の営農する地域の特徴を活かせるような農業経営していこう」ってこと。

都市近郊農業、中山間地農業、平地大規模農業、園芸集約型農業・・・日本には色んな場所に農業経営体があってさ、その土地によって、様々な農業経営のカタチがあるわけです。

んで、画一的に大規模だーっつって傾斜ばっかの土地で機械入れたって作業上危ないし、効率的ではないし。
ものすごい広い農地で人がほとんどいないところで、ちょこちょこ色んな作物作って、直売所で売ったってたかが知れてるし。
大都市圏の近くで保存のきく作物を大規模に作っても、あんまり効率的ではないし。
つまり、自分の営農する地域によって、どういう農業経営体が最適になるかって答えは異なるってこと。


じゃあ、どうすりゃいいって、自分の営農する地域の特徴、長所、短所を見極めて、その長所を最大限に生かせるような農業経営するのがいいのかなと思うわけです。

例えば、うちの場合なら、関東で都市近郊農業で、農地は3~4ヘクタールぐらい。消費地が非常に近い事を活かせるような農業経営を軸に考えて行くのがよい。少なくとも保存のきく野菜(ジャガイモやタマネギ)の単一栽培じゃあ、立地・販路という面で活かしきれない。

じゃあ、うちの場合はどういう農業経営すりゃいいかって言うと、例を一つあげれば、「消費地から近い=鮮度にこだわることで他より優位に立てる」ってところが長所なわけでから、それを伸ばせるような農業経営していくのがいいのかなと。

じゃあ、鮮度にこだわる作物で何がいいかというと、やっぱり葉物野菜や鮮度劣化が早い物(トウモロコシや枝豆など)を軸とした作物を栽培し、作物を切らさず消費者に届けることが「都市近郊農業」という状況を活かせる一つの方法なのかなと思うわけです。


先にも書いたけど、農業経営ってその土地土地で、最適な農業経営の「答え」って異なるわけです。

つまり、自分の置かれた状況を分析して、何が一番いいのかってことを一回考えてみたほうがいいってこと。当り前のことなんだけど、自分の営農している地域のことをもっと知ることが大切じゃないのかな?

もしも、自分の置かれた状況と、自分のやりたいことが一致しないのであれば、自分のやりたいことを少し修正するのもアリだし、思い切って自分のやりたいことができる土地へ引っ越しするという方法もある。

だから、これから新規就農したい人は、自分のやりたいことができる土地を優先に土地を探すのか、それとも自分の暮らしたい地域を優先に農業経営を決めていくのかってことを一番最初に考えることが大事なのかなと。

俺は今のところ、自分のやりたいことと(ってかライフスタイルも含めて優先すべきこと)と、自分の営農している立地と農業経営には改善点があるけど程良い感じで満足しているし、この置かれた状況は「現時点」での最適な答えだと思っている。

これが1年、2年先になってくると、状況は少しずつ、あるいは大幅に変わることもある思うので、常に自問自答し状況を判断して「最適な答え」を出せるような農業経営をしていきたいと思う。


うちの亡き14代目はいいました。

「時代にあった経営をしろ」と。

多分、これは永久に不変な経営哲学なんだろうと俺は思います。

さて、ヒグラシが鳴きやんだので、もう明るくなったかな?
んじゃ、今日も元気に生きますか!!


A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 05:30│コメント(2)トラックバック(0)農想記 | 経営論

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この記事へのコメント

1. Posted by 京野菜農家   2012年09月07日 06:58
5 自分も営農に日々悩んで過ごしてます。
ちょっと気が晴れた気がしました。
ありがとうございます。
2. Posted by A-GYO   2012年09月08日 05:58
>京野菜農家さん

コメントありがとうござます!
ブログ読んでくれてちょっとでも気が晴れたなら何よりです♪
悩みは友達と思ってお互い頑張りましょ♪

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