2012年10月18日

ブロッコリーの一発目、『不作』です。

花蕾(からい)が500円玉ぐらいの大きさのところまでものすごい順調だったのだが、そのタイミングで台風17号の襲撃を受けたため、ブロッコリー自体が弱り、病気(黒腐病&軟腐病)が発生。

日を追うごとに感染株は広がり、手がつけられないことに。(泣)
(先に注釈:「殺菌剤使わないの?」と意見あるだろうが、発病後の殺菌剤は効果薄いし、発病前の散布も台風クラスの強風吹けば他の圃場から原因菌飛んでくるしで、この時期のブロッリーへの殺菌剤散布は費用効果がイマイチなので、俺は殺菌剤は使わないことにしてる。)

とりあえず、種代など資材費は回収しないとならないので、無事なブロッコリーを小さめで収穫開始。

burokkori-2

今年の一発目は「ブロッコリー祭り」開催には至らない様です。
まあ、地域内の他の農家さん見ても軒並みブロッコリーは不作。

ってか逆に「よく今の時期にそれだけの量のブロッコリー収穫出来るよな」と言われる。
ええ、そりゃあの8月の炎天下の中、他の人が「雨が降らねーと定植出来ない」とブロッコリーの定植を遅らせていたとき、うちは定植時期を守り定植。そしてしっかり潅水してたからね。
定植した苗も5000株以上だしね。努力した分収穫出来ないと困るわけです。(まあ、台風17号で大損害だけど。)

ちなみに価格は小さいの2個入りで198円(たまに収穫できる大きな物は1個で198円)。
8年以上、毎日納品先のスーパーの野菜の価格を見ているとさ、大体この先の野菜価格が予想できるわけなのだが、これからの時期(11月)はブロッコリーの価格は一個98円ぐらいまで低下し安価になる。

それを考えれば、11月に大量に出回るブロッコリーに対抗せず、10月中に小さくても2個入りで198円で売ったほうが包装代が浮くし(ここポイント)、他の人と競合もなく、お客さんの需要もあるので確実に売れるし。

今回のブロッコリーでの最悪のパターンは何かっていうと、「病気によるブロッコリー全滅で大赤字」。
それを回避するために早めに収穫。2個入れにしてお客さんにお得感を感じてもらい購入してもらう。

つまりこの状態での最良の手は、11月入ってブロッコリー一個98円で100個置いて大量に売れ残るより、ここで小さめ2個198円で50袋置いて完売した方が、色々な意味で無駄がないわけです。今年のような『不作』の時にはなおさらね。
これが今のうちの販路におけるリスク管理ってやつです。

これがもしも昔のように市場出荷メインだったら、最悪のパターンになるしかない。なぜならば、小さいブロッコリーという『規格』がないし、よしんば出荷しても手間賃にもならない価格で落札されるからね。

この点で、スーパーの地場野菜コーナーへの出荷ってのは、自分で価格決められるし、商品の規格も自由度が高いし、市場出荷並みに大量生産しても、出荷店舗を増やせば大量に出荷できるから、今のところ自分の農業経営に一番あってる販売スタイルかなと思うわけです。

ま、そんなこと色々書きましたが、

「どんな環境下でも一級品の野菜をつくればいいんじゃね?」って話で全て解決するんだけどね・・・(汗)


栽培技術、もっと向上しなきゃなー・・・。
日記見返して、反省せねば・・・。


A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 06:09│コメント(2)トラックバック(0)経営論 | 技術

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この記事へのコメント

1. Posted by kaikinnsyatu   2012年10月23日 08:05
ブロッコリーの病気などの予防にカルシュウム剤などの散布は行わないのですか?
2. Posted by A-GYO   2012年10月24日 05:13
>kaikinnsyatu様

コメントありがとうございます!
基本的にこの時期のブロッコリーには「出来るだけコストをかけない」ことを目標に栽培しているので、現在はカルシウム等の葉面散布はしていません。
まあ、過去にカルシウム剤散布しても、こちらが期待したほどの効果がなかったってこともありますが(汗)

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