野菜ドラマ

2011年04月28日

あの、『リーゼント断髪事件』から3週間が過ぎた。

ついに俺らの『畑デビュー』だ。

あ、生徒指導のA-GYOが近づいてきた。

A-GYO「おう!お前ら準備はできたか?」

ネギ「当たりめーだ!身体も一回りでかくなったし、リーゼントも復活!!いつでも行けんぜ!」

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A-GYO「ふん、ようやく高校生らしいマシな面になってきたな。よし、行くぞ!」

ネギ「おおよ!!」

A-GYO「今日は思いのほか強風だ。オメーら気合い入れて定植されねーとふっ飛ばさせれちまうからな。ガチ気合い入れろ!!」

ネギ「へっ!あんたに言われんでもわかってるぜ!!」

A-GYO「ふん、相変わらず口が悪い奴らだ。よし、これに載れ!!」

ネギ「なんじゃ?こりゃ?」

A-GYO「ああ、これは『ひっぱりくん』ってやつでな。お前らみてーな手間のかかる奴らでもキレーに定植してくれるすげえマシンだ。かなり早えーから振り落とされんなや!!」

ネギ「へっ!俺らなめんな!乗りこなしてやんぜ!!」

A-GYO「じゃあ、行くぞ!オラああああああ!!」↓




A-GYO「ふん、オメーら全員20分で定植終わったぜ。どうだ畑に定植された気分は?」

ネギ「おお!最高だぜ!!」

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A-GYO「これから風が強くなるらしいから埋まんねーよーに気ィつけろよ?じゃあな!!」

ネギ「ああ!俺らの気合い見せてやんぜ!!」


―――――――――――――

はい!ってなわけで、ネギの定植始めました!
昨日はえらい強風ですげえ作業しづらかったけど、ひっぱりくんのおかげでサクサクっと定植出来ました。

この後順次定植してきます!

いや~ひっぱりくん、やっぱすげえや♪



A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 06:45│コメント(4)トラックバック(0)

2011年04月27日

ども、俺ら「ダイ&コン」。種蒔きの時から一緒の大根ブラザーズさ!↓

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そんな俺らが発芽から一カ月たった時、岐路に立たされた。

ある日、このハウスの監督にこう言われたんだ。

A-GYO監督「お前らが本葉6枚超えたら、どちらか一方を『間引き』する。どちらが間引かれるか、二人でよく話し合うんだな。」

監督に言われなくても、いつかはそういう日が来るということはなんとなく気付いてた。

『マルチ一穴に一本』というのは、この世界での常識だからな。

だが、実際に言われると俺らはひどく動揺したぜ。

俺らは播種から1カ月、離れることなく、競い合ってお互いを高めあってきた兄弟でありライバル。

そう簡単に結論が出るわけがない。

でも、本葉が6枚を超えた日、俺らは一つの結論を出したんだ。↓

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そして、運命の日が来た。


A-GYO監督「さて、どちらが間引かれるか、決めたか?」

ダイ「いえ、決まってません。」

監督「じゃあ、俺が決めていいんだな。」

コン「いえ、僕達両方とも間引かれたくありません!」

監督「そんな我儘が通用すると思っているのか!それにここで間引かなければ、お前ら両方出荷できなくなるかもしれないんだぞ!大体「マルチ一穴1本」とは教科書や種苗メーカーのマニュアルにも書いてある常識だ!」

ダイ「でも監督!二人で互いに競い合って、マルチ一穴で2本収穫出来たら、面積当たりの収量は単純計算で2倍になるんですよ?それに監督、あなたいつも「間引き、超めんどー」って言ってるじゃないですか!」

監督「いや、そうだが、種苗メーカーのマニュアルには書いてないし、前例もないし・・・」

コン「『前例がない』って?・・・監督!あなたはいつも某JAに『前例がない』難題をふっかける時に言ってるじゃないですか!

『「前例がない」っていうのは「できない理由」にはならない。それは理由じゃなくただの言い訳でしょ!今ここで前例を作ればいいじゃないか!前例は作るものでしょう!』

って言ってるじゃないですか!あんたが役所みてーなこと言ってどうするんですか!!」

監督「うぐ!・・・それを言われると・・・」

ダイ「監督、俺ら出来ます!前例になります!後輩達に俺らみたいな苦渋の選択をさせたくない!」

コン「そうです!俺ら二人、今まで競いあいながら二人で互いを高めてきたライバルです!絶対出来ます!やらせてください!」

監督「・・・ううむ、確かにやってみなけりゃわかんねーしな。よし!お前ら『前例』になってみろ!」

ダイ&コン「ありがとうございます!」

…ってわけで俺らはそのまま間引かれることなく、お互いを高めて成長し・・・↓

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そしてこのライバルの関係を保ったまま収穫されたのさ!!↓

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ダイ&コン「監督!どうです!俺ら前例になれましたよね?」

監督「うむ!お前らは『良き前例』になれた!!今度から『ハウスの春大根は間引き無し』でいこうと思う!ただ、お前らのように互いを高めあって、よい大根に成長してくれるライバル同士は全体の7割ほど。それに成長もややゆっくりだ。これからはどうやったらさらに秀品率をあげられるかが課題になってくる。お前らの後輩にも協力してくれと伝えてくれ!」

ダイ&コン「はい!わかりました!」

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ってことで、来年からの春大根は「マルチ一穴2粒播きの間引きなし」という栽培方法にしたいと思います。

野菜栽培の面白いところは教科書に書いてないことも正解ということが数多くあるということ。
それだけ未知の部分が多いってことです。

その未知の部分を探すのって、すげえ面白い。気持ちは冒険家。

今後も色々未知の部分を探していこうと思います!!



A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 06:18│コメント(5)トラックバック(0)

2011年04月08日

ちーす!俺ら今年”上原農園畑高校”に入学するネギでーす。

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みてみて、この前髪、超決まってんしょ?

中坊時代から甘ちゃんなハウスで育てられてたんで、やりたい放題やってきた俺ら。
この高校でもブイブイ言わせてこーと思ってんよ~。
どぞ夜露死苦ぅ!!

・・・おっと、あれ、あいつは先輩達から「超こえーから気ィーつけろや?」って言われてる生徒指導のA-GYOじゃね?

こっち近づいてくるな?よーし、高校に入っても俺らはやりたい放題やりてーし、しょっぱなからガツンと奴と対決だ!!

A-GYO「おい!お前ら、なんだそのうざってー前髪は?あ?」

ネギ「ああ!?何だって俺らのポリシー『リーゼント』だよ?なんだよ、文句あんのかよ!!」

A-GYO「ほう?今年の一年は威勢がいいな。先輩から言われてなかったか?「畑高校はハウス中学とは甘くねーよ?」ってな。」

ネギ「んなの、関係ぇーねーよ。俺らは俺らのやりたいようにやりてーんだから、ほっとけや、ああ!!?」

A-GYO「そうか、そうか、やりたいようにやりてーか、わかった。お前らのやりたいようにやってもいいぞ。」

ネギ「おう!俺らやりたいようにやっからさ、指図すんじゃねーよ!!」
(なんだよ、A-GYOとかって、全然大したことねーじゃん。やっぱ、俺らのリーゼントにビビっちゃった?プププ…)

A-GYO「うん、お前らのお前らのやりてよーにやっていいぞ。俺も俺のやりてーよーにやるから」(ニヤリ)

ネギ「あ?何言って・・・・え?」

A-GYO「あ?聞こえなかったか?『俺も俺のやりたいようにやる』って言ったんだよ。おい、お前らさっさとそこに並べ。」

ネギ「ちょ、何すんだよ、離せよ!!」

AーGYO「とりあえず、畑高校に入学したら一週間はリーゼント禁止だから。

切る
。」


ネギ「な、やめろよ~!!ギャー!!」

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ネギ「うえーん、俺らの自慢のリーゼントがぁ・・・(シクシク)」

A-GYO「うん。さっぱりしたな(ニコニコ)」

ネギ「チクショウ!よくも俺らのリーゼント切りやがったな!!教育委員会に訴えてオメーなんか辞めさせてやる!」

A-GYO「あ、それ無理。」

ネギ「なんだと!なんで無理なんだよ!!」

A-GYO「ここの上原農園畑高校、ってかこの土地の教育委員長は俺だから。」

ネギ「なに?」

A-GYO「ついでに言っとくけど、ここの畑は俺がルール決めるから。」

ネギ「くっそー!」

A-GYO「ハッハハ!悔しかったら、早くもう一回り身体を大きくして、高校で立派なリーゼントを立てるがいい。ああ、それとそれじゃ頭が寒いだろうから夜だけは帽子被せといてやる。来週には夜も帽子取ってやるから、早くこの高校の環境になれるんだな。ハーッハッハッハ!!」
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ネギ「くそう、ぜってーこの高校で立派なリーゼント立ててやる!」

―こうして、生徒指導A-GYOとネギ達の上原農園畑高校での生活が始まった・・・・


――――――


つうわけで、ネギ苗の先端の切り落としをしました。
なんで、わざわざこれをするかというと、実はネギってのは若苗の時に葉にダメージを与えると、身が一回り太くなるものなんです。

これから畑に定植したら、風雨や害虫との戦いが始まるわけで。ぶっちゃけ、ハウス育ちのもやしっ子じゃあ、ボコボコにやられちゃう。

だから畑に定植する前に葉の先端部分を切って苗を太くしておく必要があるというわけです。

まあ、『愛の鞭』ってところでしょうか(笑)

今週中は夜間だけは不織布かけて、来週になったら不織布を全面除去。
来週末・遅くとも再来週の頭には定植する予定。

定植後は、彼らが立派なリーゼントを立てられるよう、厳しくも優しく接していこうと思います♪

彼ら(ネギ)には、上原農園畑高校で立派なリーゼントを立てて貰いたいな~(爆)



A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 07:03│コメント(4)トラックバック(0)

2010年12月20日

どうも~皆さんお元気?人参家族恐妻・・・もといキャロライナよ♪

そうそう、ちょっと聞いて皆さん!

実はね、先日親友の「あかり」にばったり会ったんだけどさ~…

―(回想シーン開始)―


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あかり「キャロライナ!!」

キャロライナ「あら!?あかりじゃない!久しぶり~♪どうしたの?あなた美容を研究するためにハリウッドに行ったんじゃなかったの?」


あかり「うん!行ってきたよ!ちょっと見て、見て!この肌!」


キャロライナ「あら!すごいツヤ!!あ、それになんか一回りスリムになった感じ!どうしたの!?」

あかり「実は今、ハリウッドのセレブ達に大人気の美容法でこの肌とスリムな身体を手に入れたのよ!」

キャロライナ「えー!羨ましい!ねえ、ねえ、その美容法教えてよ!」

あかり「いいわよ!簡単だから、今ここでやるから見ててね♪こういう風に呼吸を整えてから気合いを入れて・・・・」↓

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あかり「…フウ・・・ハアアアアア!!」



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ビシ!



あかり「ハアアアアアァァァ!!!!」

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ビシシシシ!!


あかり「ウアアアアア!!」↓

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ビシン!ググググググ・・・


あかり「ゴルアアアアアァァァ!!」

・・・グググ・・・ゴゴゴ・・・



パッカ~ン!!

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あかり「・・・ふう…ってね、こんな感じでやるの!

さあ、キャロライナもやってみて!!」

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キャロライナ「


無理。



…っていうか、あなたそれ、ハリウッドっていうか~、


NASAでしょ?




あかり「あ・・・ばれた?」

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―(回想シーン終了)―

・・・ということがあってね。

結局彼女、そのあとすぐに某国の大使館ナンバーの黒塗りの車に乗せられて行っちゃてそれっきり

彼女から、あの美容法のことを詳しく聞くことはできなかったけど、黒塗りの車の運転手から「このことはご内密に・・・」と10万円貰えたから、まあいっか!!

半分はへそくりに。半分は家族のために使おうと思うわ♪

また、面白い話があったらお話しするわね~☆
では、皆さん御機嫌よう♪


・・・はい、そういうわけで、時々畑では胴割れした人参が収穫されます。
胴割れの原因はいつくかあるけど、今年の場合は干ばつとそのあとの集中豪雨が大きな要因になっているのかなと思います。

幸い、今年作付けた人参は干ばつが要因の胴割れが出にくい品種だったみたいで、エイリアンが脱皮したような胴割れの人参は少ないです♪

来年もこの品種(『ベーターグロリア』(サカタのタネ))を使おうと思います。

・・・ハートフルどころか、ブラックコメディだな・・・(笑)



A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 06:31│コメント(4)トラックバック(0)

2010年12月18日

どうも、始めまして!

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パパ人参の『ニンゾウ』です!(左側)
ママ人参の『キャロライナ』です!(右側)

私達は3年前に結婚した人参夫婦です!!

結婚当初はケンカもたくさんしたけれど…

(ニンゾウ、キャロライナにコブラツイストをかけられるの図)


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その日のうちに仲直り(ハート)

そしてそんな仲直りした日の夜は、

上になったり下になったり・・・


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その甲斐あって、
今では長男『ベータ』も授かり、夫婦で子育てに奮闘しつつ、3人で楽しく過ごしています。↓

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そんな私達『人参家族』のハートフルコメディストーリー。

この冬、始まります!


・・・つうわけで、畑で採れた面白い形の人参を使って、なんかフォトストリーぽいものを作ってみた。

毎年、毎年、色々な面白い形の野菜がとれるたびに、「こいつら使ってなんか面白いことできないかな~」と思っていたらさ、昨日人参収穫してる最中に、脳内で電球ピカリと閃いてしまい(爆)

で、早速こんな面白い形をした人参を使ってフォトストーリーを作ってみた♪

今後は人参以外の他の野菜も登場させたりして(笑)、なんか『ハートフル・ベジタブル・コメディ』的な野菜ドラマや、野菜の豆知識を知れる的な物語を作っていこうかなと企んでます(ニヤリ)。

今後の『人参家族』の活躍に期待してください!

(・・・とは言いつつ、まあ、面白人参の写真がたまって物語ができてからブログにUPする予定なんで、気長にお待ちください(笑))



A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 05:26│コメント(4)トラックバック(0)