2007年06月07日
国民年金、自分はちゃんと払ってるかチェックしました。
ものを捨てるのが苦手な賢明な母さんと妻の機転で、過去の国民年金の領収書は保存してありました。母さん様様、妻様様です。
これで、「領収書がなきゃ払ったか確認できないから、年金あげられましぇ?ん」とふざけたこと言ってる社保庁に「証拠はあるじゃきィィィ!」と領収書をおでこに叩きつけることができます。
早速、チェック。
2年分の領収書がねえ。
大学4年生の時の1年分とオランダ行ってた時の1年と1カ月分の領収書がねえ!
俺は母さんに聞いた「この2年分は払ったっけ?」。
母さん「大学の4年生の時のは払ってるハズよ。でもオランダ行ってる時は払ってないかも。」
俺「なんでオランダ行ってる時は払わなかったの?」
母「あんたオランダ行ってる時は住所が国内になくなるから、健康保険から1度名前をぬいたでしょ。で、その期間の国民年金は払うのか、社保庁にきいたら「日本国内に住所がないので、払う必要はない」って言われたから、たしか払ってない気がするのよね?」
俺、国民年金払ってない期間があるじゃん!
オランダから帰ってきて、もう5年以上経過してるしなぁ…
不足分を今から払うってことはできないのかなあ…
電話して確認してみるか。
2007年06月05日
年金で政界が揺れている。
与党も野党も「次の総選挙の焦点は年金だ!」とか言ってるけど、
選挙関係なくね?
だって、年金はしっかりしたシステムが出来上がってたのに、社保庁の怠慢でいまこんなんなってるわけで、
選挙があろうがなかろが、すぐ対応するのが当たり前。
選挙始まるまでに、一定の国民を納得させられるだけのことはやって、
是非、選挙では年金以外のことで論戦を繰り広げていただきたい!
…ってか、20代の俺らに年金はあるのか?
これからどんどん国民年金の納付金額は上がるし、年金もらう人は増えるし、
年金の交付金額は減っていくし。大体、少子化で年金を払う人数が確実に減るし。
あ、だから経済界の痛い人が、「外国からどんどん外国人を受け入れて、安い賃金で働かせよう」とか言ってんのか。なるほど、出稼ぎ外国人から年金を捻出させようって腹か。
ま、この際、国民年金を、
戻ってこない税金と割り切れば苦にもならないか?
なんでも、5000万件も宙に浮いた年金があるらしい。
ちゃんと年金貰えるかどうかチェックしてこようかな?
2007年05月31日
今日は久しぶりに歯医者に行く。
治療箇所は左上の犬歯。現在この歯には神経はない。ちょうど挿し歯と同じようになっている。神経をとった穴の詰め物がとれてしまったので、それを詰めに歯医者に行ったのだ。
実はこの犬歯がこんなになったのには、こんな悲しい理由がある。
大学を卒業した私は、オランダで1年間農業研修をした。
オランダでの研修先はパプリカ農家。毎日のようにパプリカを収穫していた。
研修開始から半年ほどたったある日のこと。朝起きると左上の犬歯が痛い。
初めは「そのうち治るだろう」と思ってそのままにしていたが、その痛みは日に日に大きくなり、1週間もたたないうちに、物を噛むごとに激痛が走るようになった。
どうやら虫歯らしい。渡航前に「歯の管理だけはしっかりしとけ!」と研修生の先輩に嫌というほど聞かされていたが、まさか自分がなるとは思わなかった。
あまりにも痛いので、農場主兼、ホストファミリーのパパに「歯が痛い」と言うと「すぐに歯医者行ってこい」という。
早速、農場主の奥さんと子供二人と一緒に歯医者に行く。
閑静な住宅街の中に歯医者があった。外から見る限り普通の家と変わらないつくりに、一抹の不安を覚えた。
待合室に入る。4畳半ぐらいの小さな部屋。奥が治療室になっているようだ。
日本の歯医者の待合室と比べると、ものすごくこじんまりとした部屋だった。
幸いすぐに順番が回ってきた。一人で奥の治療室へと進む。
治療室に入ると誰もいない。ざっと部屋を見回してみる。窓がない部屋のど真ん中に、日本でも見るような診察台が1つ置いてある。診察台の周りには機材が一式揃っている。壁は灰色。天井には電灯が円形についていて、なぜか天井に近い壁にモニターが取り付けられている。
その部屋を一言でたとえるなら、
ショッカーの改造手術部屋
部屋に圧倒されていると後ろから声をかけられた。
振り向くとアジア系の中年男女が白衣を着て立っていた。
やべぇ、俺、改造される
直感でそう感じた。
そんなことを思われているとは夢にも思っていない中年男女はにこやかに近づいてきた。
この中年男女はどうやら夫婦らしい。旦那さんに診察台に乗るよう促される。
不安で胸いっぱいで逃げ出したかったが、「ここは歯医者だ」と自分に言い聞かし診察台に座った。
奥さんは待合室で待っている農場主の奥さんと何か話しているようだ。
しばらくすると農場主の奥さんが子供たちをつれ、部屋の中に入ってきた。
ちょっとホッとした。
まさかこのショッカー歯医者も子どもたちの前じゃ無茶しないだろう。気分が落ち付き、ある意味覚悟ができた。
だが、俺の考えは甘かった。
早速、子供たちが見守る中、治療が始まった。
どうやら歯医者の免許を持っているのは、奥さんショッカーの方らしい。で、旦那ショッカーは助手。
俺に口を開けさせ、問題の左上の犬歯をチェック。そして麻酔なしで歯を削り始めた。
噛むだけで痛む歯に容赦なくドリルが突き刺さる。
激痛が頭の中を駆け巡る。
でも、心配そうに覗き込む子供たちがいる手前、叫ぶことさえできない。
ある意味子供たちが麻酔薬である。
必死で、痛みに耐える俺をよそに治療は進む。
しばらくして奥さんショッカーが手を休めると、旦那ショッカー何かリモコンを持ってきた。どうやら壁のモニターの電源をいれるらしい。
俺は「はは?ん。あのモニターに治療箇所を映して、治療状況を説明してくれるんだな。ショッカーといえども患者への説明をしっかりするなんて、意外とだな。」と感動した。
しかしその感動は、一瞬で破壊された。
モニターに映し出されたのは、
コメディーホームドラマ
農場主の奥さんがよく見ているあれだ!
なんだよ!あれ普通のテレビかよ!
俺の感動を返せ(泣)!
治療が再開される。
農場主の奥さん、テレビ見て「HAHAHA!」
旦那ショッカーもテレビ見て「HAHAHA!」
おい、旦那ショッカー!おめえは治療に集中しろよ(怒)
テレビの電源入れてから、人の『のどちんこ』何度もバキュームで吸いやがって!ものすげえ苦しいんだぞ!
しかも、奥さんショッカー、俺が苦しんでせき込んだ拍子に、ちょっと削り過ぎたか?って感じで舌打ちするのやめてくれ。気になって仕方ねーよ!
ついでに子供たち!「痛い?痛い?」って何度も聞くな!痛いに決まってるだろ、麻酔なしで「神経」まで削られてるっぽいんだから!しかも、おまえらが歯医者に悪いイメージを持たないように気を使って、「痛くない。痛くない。」ってものすごく引きつった顔で言ってる俺の気持も考えて、ちょっと黙っててくれ!(泣)
治療が終わった。
俺の犬歯も終わった。
結局、途中で麻酔を打っていないことに気づいた奥さんショッカーは神経を抜く直前に麻酔を打った。麻酔が完全に効く前に神経を抜かれた俺は、今まで味わったことのない痛みを経験した。
しかも、治療費は保険がかからないため、70ユーロ(当時の金額にして8,400円)。一週間分の給料が一瞬にしてパーとなった。
精神的にも肉体的にも経済的にも苦痛を味わった俺は、もう二度とオランダの歯医者にはかからないと心の中で決めた。
諸君、オランダのショッカー歯医者の手術は想像を絶する。オランダには覚悟して行くように。
後日談だが、帰国後また左上の犬歯が痛くなったので、歯医者に行った。どうやら、神経が抜ききってなかったらしく、それが歯の奥で腐って痛みが出たらしい。
すげえよ、奥さんショッカー。
手術失敗した揚句に、時限式の爆弾を残すなんてなかなかできることじゃねーよ。(怒)
今回の教訓。
農業人も歯が命
2007年05月29日
2007年05月27日
今回は農政と微妙に関係する「ふるさと納税構想」について。
現在、地方自治体の予算は火の車。住民が求めている公共サービスや農村の美しい景観の維持にはそれなりにお金がかかる。ましてや地方交付税が削減されている現状ならば、「自分の故郷に税金を払って故郷を盛り立てよう」なんて構想が上がってきても不思議ではない。不思議ではないが、
安直過ぎないか?
そもそもふるさとの定義は何?生まれたところ?それとも育ったところ?自分が故郷と思うところ?
定義がよくわからないが、仮に生まれた場所を「ふるさと」として考えて、実際「ふるさと納税」が現実のものとなったら、こうなるんじゃないかなと想像してみた。
Aさんは生まれも育ちも、埼玉県入間市。周りを茶畑に囲まれた家で生まれ育った。両親は特産である狭山茶を製造販売するお茶屋さん。
成人したAさんは家業を継がず、サラリーマンとなり、Bさんと結婚し都内の世田谷で暮らしている。
ここで「ふるさと納税」が施行され、Aさんは故郷である「入間市」に「ふるさと税」を毎月払った。
Aさんのように、入間市を出て都内で暮らす人々は多い。それまで厳しかった市の財政も「ふるさと納税」によって豊かになった。
しかし30年後、人々はこの「ふるさと納税」が失策だったことに気づくのだ。
30年後、Aさんは退職し、都内で悠々自適の日々。自身の収入がないため、ふるさと納税は免除されている。
Aさんの息子Cさんは生まれも育ちも世田谷。つまり故郷は「世田谷」ということになる。Cさんもサラリーマンになって世田谷に両親とは別の世帯をもち暮らしている。Cさんは「ふるさと税」を世田谷に納税する。世田谷は財政が潤う。
では、同じく30年後の入間市はどうなったであろうか?Aさんのように退職し、都内で暮らしている人は多い。そして収入がないので「ふるさと税」は免除。
そうなると入間市は「ふるさと税」が激減し、財政が厳しくなる。それまで「ふるさと税」でまかなっていた公共サービスが維持できなくなり、狭山丘陵などの景観保護に資金が行き届かず、森がどんどん荒廃していく。
そして、都市と地方の差は今以上に広がっていくのであった。
この「ふるさと納税構想」、もし施行されたら将来間違いなく「愚策」と評されるであろう。
なぜなら今の「地域格差」をただ先延ばしにするだけの、場当たり的な施策だからだ。
総選挙が近い。地方の1人区の議席がどうしてもほしい。地方自治体の喜ぶことをすれば票がとれる。「ふるさと税」を作れば地方の財政は潤う。比例代表で票がとれる。
…安直な考えすぎて涙が出てきます。
もしも「ふるさと納税」が現実となったら、今現在の各都市の人口分布が、そのまま30年後の「ふるさと税」の大小となります。
つまり、都心は人口が多いため財政は潤うが、過疎が進む農村地域は財政破綻。
すべてのしわ寄せは地方へ。まさに地域間格差が広がります。
仮にこの「ふるさと納税構想」が現実なった場合、愚策と気付くのは30年後。
きっと、この「ふるさと納税構想」を現実とした政府や与党のほとんどの人は、棺桶に片足突っ込んでる御歳頃なので、「自分たちは知らないよ、後の者がなんとかしろ」って感じでしょう。
さらに何がきついって、一度できた税金てのは、まず廃止になることはない。最悪、国の予算に一元化される可能性だってある。そうなったら元も子もない、ただの「増税」。
国政だけでなく、農政もそうだが、「国際社会に後れを取る」とか「選挙に勝つため」とか、本当にどうでもいい、つまらない理由で、深い議論もせず政策を決めるのは「愚」です。
国の政策は「国際社会」や「選挙」よりも、まず「自国」のことを最優先して考えるべきものです。
その辺少しは某国を見習ってもいいかもね。どことは言いませんが…
「ふるさと納税」、地方の農村地域にとって勝たせるだけ勝たせて、後で一気に巻き上げるイカサマ博打のような政策に見えてくる。
政策を見るときは、10年、20年先のことまで考えないといけませんねぇ
息の長い良策を作れる政治家は素晴らしいと思います。
2007年05月25日
今回は「バイオ燃料」関連で痛いところ。
最近やたらと「バイオ燃料」という言葉を聞く。最高値を更新している原油価格の高騰に影響を受け、次世代のエネルギーとして注目されているからだ。
バイオ燃料の原料はトウモロコシや菜種の油から抽出したエタノール系の化学物質。
つまり枯渇の可能性のある石油とちがい、生産が可能な新エネルギーなわけです。
「次はバイオ燃料の時代だ」とみんな穀物市場に買いに走る。これによって世界的な穀物(トウモロコシ)価格が上昇。
特に飼料用として生産されていた穀物がバイオ燃料生産用に流れてしまい、飼料用穀物価格が去年の同じ時期に比べて価格が2割増という事態になってきた。
日本の飼料用穀物の輸入率はほぼ100%。つまり飼料穀物自給率は放牧を除けば限りなく0%に近い。こうなると日本の畜産は兵糧攻め喰らっているのと同じ。産業として危機的状況だ。
もし仮に日本の畜産が立ち行かなくなったら(想像したくないが…)、こうなる。
日本の畜産が立ち行かなくなる。
↓
国産の畜産価格(牛肉価格や卵価格)の上昇。
↓
外食産業は価格面から国産を非常に使いづらくなる。
↓
海外からの輸入に頼らざるおえない。
↓
輸出国、利益を見込んで畜産価格の大幅な値上げ。
↓
外食産業、耐え切れずに破たん。
↓
日本の産業に影響大。
今バイオ燃料にからんで色々な影響がでてきている。地球規模ではいいことなのかもしれない。が、日本という国にとってはすべてがマイナスに働いている。
日本は島国であり、食糧やエネルギーを輸入に頼らなければならないのは事実。ただ、そのウエイトを輸入に傾けすぎるのは問題。バランスが大事なのだ。
そんな中「FTAどんどん進めるべし」だの「市場開放しないと国際社会に後れをとる」だの「自由市場こそ最高。それですべてうまくいく」だの言ってる痛い方々がいるみたじゃないですか。
自分の企業の利益を上げたいんだろうけど、目先の利益に踊らされてるようじゃ潰れるよ。
お金で食べ物を買うことはできても、お金自体は食べれない
その辺わかってんのか疑問。
かのマリーアントワネットは庶民がパンも食べられいほど厳しい状況ときいて「パンが食べれないならケーキを食べればいいじゃない」と言ったらしい。
庶民の現状を見ていなくて、机に上にある情報だけを聞いてこう答えたという。
まさにそんな状況が日本でも起きているような気がする。
さて、そんな政府もバイオ燃料がもてはやされてくると、それに関係する政策を出してきます。
「環境にやさしいバイオ燃料の原料を国内で増産!」「環境にやさしいバイオ燃料の研究を進めよう!」
いいことですが、例えバイオ燃料の研究し、広く実用化したとしても、バイオ燃料の原料は輸入に頼るしかないんじゃないですか?
私は提案したい。バイオ燃料を超える、環境にやさしく、かつ日本でも100%自給できる次世代エネルギーがあることを!
それは
海水
海水で動く動力の開発が国費を当ててでもやってもらいたい。
島国だから周りはすべて海。だからいくらでも取れます。雨によって海水は補給されるし。枯渇することは地球が干からびない限りない。
(地球温暖化で海水面も上昇してバングラディシュとかモルジブとか沈むところがあるわけだし、海水の消費(?)はバランスが取れればありではないか。)
海水を電解し、酸素、水素、その他諸々に分ける。動力の燃料には水素と酸素を利用し、その他諸々は、分別後海に返す。
海水から純水を取り出す方法で、燃料を純水にした動力でもいい。
で、その水を分解して酸素と水素を発生させ、そこに空気中の二酸化炭素を利用してエネルギーを作って、その結果でる炭素と水をまた別のエネルギーを作ってっていう、んーなんていうか植物の光合成と動物の呼吸を合わせたみたいな方法でエネルギーをつくる技術が次々世代のエネルギーになるんじゃないかと思うわけです。
バイオ燃料は、確かに今の車に適合できる、石油に代わるエネルギー。でも、バイオ燃料の原料は天候に大きく左右される。二酸化炭素によって地球温暖化となり、不安定な気候になっている今。
石油だろうとバイオ燃料だろうと、二酸化炭素を発生し続けている限り、地球温暖化は止まらないし、バイオ燃料の原料も安定生産できなくなる。
そういう負のスパイラルを転換させるためにも、海水と二酸化炭素を利用した新エネルギーの開発支援が、政策の一つになるんじゃないかと思う。
ちと話がそれた感もあるが…ま、いっか。
とにかくこれから、バイオ燃料関係で色々農業にも影響が出ることは確実。
2007年05月23日
今回は自給率について。
日本の自給率(カロリーベース)は40%を割り込んでいる。
これは国家として問題ということは、政府も理解しているし、国民だって「よくないなあ」と思う程度にはわかっている。
ではなぜ問題になっているのにもかかわらず、自給率が上げようとする政策がとれていないのだろうか?
それは農政が現実に沿っていない施策をしているからだ。
だれとは言わないが「攻めの農政」を前面に打ち出している方がいる。
「1兆円の農産物輸出」や「補助金は担い手に!」など、色々な農政を打ち出して日本農業を盛りたてよう頑張っている。
的外れだがな
農産物の輸出に力をいれる?
それは自給率が100%超えている国が言うことです。
担い手だけに補助金?
じゃ大規模にやる人だけ「担い手」っていう枠はなに?
かの人は、「美しい国日本にはのどかな田園風景が必要!」といっています。
そののどかな田園風景を維持管理しているのは、かの人がいう「担い手」には当てはまらない小規模農家です。
さらに言えば、今の食料自給率を支えているのもかの人が言ってる「担い手」以外の小規模農家です。
小規模農家を元気にしなきゃ、あなたのいう美しい国は維持できない。その辺わかってないんですか?
なぜなら某党が打ち出した「小規模農家に補助金を!」という農政に対して「補助金のばらまきだ!」とか「やる気のある若い担い手のやる気をそぐ」といって否定してますが、矛盾してませんか?
少なくとも、補助金ぐらいじゃ、やる気のある担い手のやる気をそぐことなんぞできません。
だって、補助金があろうが無かろうが、やる気のある奴は農業をやるんだから。
はっきりいって、かの人が進めようとしてる農政は『大を生かし、小を殺す農政』ですね。
まずかの人にやってもらいたいことは「担い手」の枠撤廃。
農業やってる人すべてが「担い手」です。
農業やっている人すべてに失礼でしょ?
補助金の支出を抑えるための手だったのだろうけど、農家のなかにゃ補助金なんぞもらわなくても食っていける農家がいる。
むしろ、補助金いらないから税を軽くしてくれ!
現在、都市近郊の並の農家は『農家3代続けば農地がなくなる』って言われてます。つまり相続税を3回払ったら自分の農地がなくなるってことです。
いくらやる気のある農家だって、土地が税金で持っていかれたら、農家を続けることが非常に困難になる訳。
つまり農家が減れば、どんどん食料自給率は下がります。
前に俺は「食料自給率を100%にしたいなら鎖国をすべし」と言った。輸入物がなくなれば食料自給率も上がります。
もちろんこれは非現実的なのはよく分かっているが、「輸入だ輸出だ」言う前に、自給率を上げることをまず考えてもらいたい。
某新聞の一説に「農政の目玉施政がない」とか書いてあったが、選挙に勝ちたいんだべ?各党の皆さん。
「1人区」は農業地域が多いんだから、農家に夢のような施策出してくださいよ。
農地に関わる税金は無しとか。
比例代表は「農政」で支持政党を決めるつもり。
各党の皆さん、農家を唸らせるような農政を期待してまーす!
2007年05月22日
今日は久しぶりの『家族サービス』ってやつをやりました。
ゴールデンウイーク中、腰が痛えだの言ってって、結局金魚すくいしかやっていなかったので、その埋め合わせである。
朝の配達終了後、車で10分ぐらいのところにある公園へ行く。
その公園は遊具が充実していて、木がたくさんあって、ちょっとした森みたいな公園。なぜか鹿が飼われているのが気になる程度のどこにでもある公園だ。
娘と久しぶりに砂場で遊んだり、ブランコしたりして楽しんだ。
久しぶりの家族サービスと持ってきたお弁当を褒めたため、妻も上機嫌。
お弁当も食べ終わりぷらぷら歩いていると、娘がシーソーに興味を持った。
他の親子が乗っているのをじーっと見ている。
「乗る?」と聞くと「のりゅ!」との答え。
一方に俺、もう一方に妻と娘。これでちょうど釣り合った。どうやら「俺の体重=妻の体重+娘の体重」であるらしい。
シーソーなんて何年振りだろう。小学校以来かもしれない。
久しぶりに乗った感想
メチャメチャ楽しい!
シーソーという遊具がこれほど楽しいものだとは思わなかった。
ふわふわした乗り心地が最高だ。
思えば、シーソーとは不思議な遊具である。他の遊具と違って、一人では遊べないものだからだ。
片方が重すぎてもつまらないし、軽すぎてもつまらない。重さが釣り合った時に初めてその面白さを体験できる、遊具の中でも特殊な存在だ。
一人で遊んでいる人には決して味わえない楽しさを、シーソーという遊具は私たちに教えてくれるのだ。
夫婦という関係もシーソーみたいなものだ。
片方ばっかり精神的負担が大きかったりしたら、夫婦というシーソーは楽しいものではない。
夫婦は同じ精神的負担の下で最高の楽しさが味わえるのではないだろうか。
シーソーで遊んだら、ふとそんなことを考えてしまった。
あなたは他の誰かとシーソーで楽しんでいますか?
2007年05月18日
「アグリス成城」という骨組みが完成したらあとはにくづけだ。
まずハード面。
成城は、オシャレで高級感が漂う街。そのエリアに馴染むように、菜園を管理するクラブハウスはデザイナーが手がけた。また、仕事帰りでスーツでも手軽に来れるように、ロッカーやシャワールームも完備。
一階はロッカールームとスタッフがいるオフィス。
二階は利用者がくつろげるようなラウンジ。こだわりのコーヒーやフルーツジュースが飲めるようになっている。また、ラウンジから菜園を望めるようになっており、鉄道用地のぽっかりと空いた空間が、ラウンジに心地良い風を提供してくれる。椅子や机、照明器具などもデザイン家具でこだわりが見られる。
菜園で利用できる農具は英国製。また種や苗なども菜園内で販売している。野菜の品種も様々で、トマトやナス、枝豆、リーフレタスなど一般的なものから、コールラビやロメインレタスなどレストランでよく使われる品種まで100種と幅広い。ちなみに菜園で花を育ててもいい。
基本的に無農薬であるが、防除はニームオイルを用いる。それでも防除が必要な場合は、有機JASで認定されている農薬に限り使用可。
菜園を囲むようにある植栽は500種類。東京都の都市緑化基金の助成を受けられるほどの評価を受けている。
そしてソフト面。
菜園にはスッタフが常駐しており、利用者は気軽に野菜栽培について質問できるので初心者にも安心。
さらに10講座程度のガーデニングや園芸に関係するカルチャースクールを開いている。
また、仕事が忙しく、なかなか菜園に来れない利用者のために潅水や管理を代行するサービスがある。
先日、私はここブログで突っ込んだが、利用者の声を聞くと、「仕事で毎日来れなくても、普通の家庭菜園と違ってスッタフが野菜を見守ってくれるので安心して利用できる。」とのこと。
本当なら突っ込むところだが、スタッフの話を聞いて、この菜園の方向性ならそれもアリなのかなという気がした。
スッタフはこう話してくれた。
「アグリス成城サイドとしては、このアグリス成城という場が、利用者のコミュニケーションの場、そして一種のレジャーとして野菜や花に親しむ場となっってくれればい。対象者も『本格的に野菜を育てたい』という人向きではなく、ベランダ菜園の延長だったり、野菜栽培に興味があるのだけどきっかけがなかった人向き。」
確かに6?という広さは「本格的に野菜を育てたい」という人向きではない。(アグリス成城サイドでも開園1年前から実験をし、6?という広さが日常生活でできる菜園の広さとしては充分であるということを確認した。)
成城学園前駅という立地、そして買い物のついでに寄れる、仕事帰りに利用できるという手軽さを追及した菜園ならば、この6?という広さは適当であると思う。
現在300区画のうち、3割程度の利用状況。だが、今後利用者が増えていくのは確実だろう。それだけの価値と魅力がこの菜園にはあるのだ。
イングリッシュガーデンのように野菜を植え付けた菜園を見ながら、ある者はこう言った。
「この菜園は体験型のレジャー施設だ。」と。
今後この様な菜園が都市部に増えていけば、多くの人が野菜や花を通じて農業について考えてくれるきっかけになっていくだろう。
第二、第三の「アグリス成城」が出てくることを強く望む。
(アグリス成城に興味がある人はHP見てください。)
http://www.agris-seijo.jp/
2007年05月17日
まず、「アグリス成城」を数日前のブログで突っ込むだけ突っ込んだことを謝ります。「百聞は一見にしかず」でした。「アグリス成城」、俺が思っていたような「貸農園」ではなかった。
数日前、友人から誘いを受け、「アグリス成城」を見学する機会を得た。
正直、「突っ込みどころ満載で楽しい見学になりそうだ」と思っていた。が、スッタフの話を聞くうちに、その浅はかな考えは消えて無くなっていった。
「アグリス成城」小田急線「成城学園前」駅前、西口を出て徒歩1分。「AGRIS SEIJO」と銘打たれたクラブハウスはぱっと見、おしゃれなカフェにも見える。初めて見た時は裏に自転車駐輪場があるだけで「貸農園はどこ?ここでいいの?」という感じだったが、自転車駐輪場を抜けるときれいに整備された菜園が広がっていた。
何でこんな所に会員制の貸菜園を作ったのか?それにはこんな経緯があった。
小田急の地下線化にともない、5本の線路を徐々に地下に潜らすスロープを作った。その長さおよそ500m。その上を騒音防止の観点から広さ5,000?のコンクリートでフタをした。
1?当たり550?という重量制限、そして駅周辺の放置自転車対策に駅のすぐ近くに駐輪場ができた。5000?すべて駐輪場にするわけにはいかないので、当初は駅ビル、車の駐車場も計画されていたらしい。しかし、「成城」という土地柄、住民から「景観を損ねないようにしてほしい」「騒音は嫌」「緑を増やしてほしい」という要望が出され、緑化するということになった。
初めは緑化するならば公園をつくろうという考えだった。しかし、公園にした場合、治安の面から不特定多数の侵入は成城エリアにとってプラスではない(公園ができても、夜中騒ぐ人がいたら近隣の住人が困る)。また、公園にした場合、その維持管理の費用は小田急が負担、もしくは行政が負担することになる。線路の用地は半永久的なのでコスト面でもマイナス面が大きい。
住民に配慮し、持続可能、かつ収益が見込める事業を考えたとき、「貸菜園」という発想にたどり着いたという。
しかし、そこで問題になったのは法令の面。この地域は「第一種低層住居」で基本的に低い家しか建てられない。しかも、「農地法」の観点から会社が農地を取得することが原則できない。
しかし「鉄道用地」という特殊な土地がそれを解決した。
地下線化によってされたコンクリート「覆蓋(ふくがい)」は建物でいう、「屋上」に当たる。つまり、ここに緑を植えれば「屋上緑化」ということになる。地上一階なのに!さらに建築物の屋上であれば、そこは「農地法」でいう「農地」ではなくなる。すごい、発想だ。だから、「貸農園」ではなく「貸菜園」となるのだ。
さらに、不特定多数が侵入しないように「会員制」にし、会員しか菜園の中に入ることができなようにした。これで治安面もクリア。
こうして「会員制貸菜園」の骨組みが完成した。
<その2に続く>