2013年03月29日
春は種蒔きと定植の繰り返し。
昨日はネギの播種をしました。写真は研修生柳原君ネギの種まきの図w↓
今年もネギはチェーンポットで育苗してひっぱりくんで定植します。
播種量は去年の1.5倍ぐらい。今年はネギでガッツリ稼ぎたいと思います。w
それと、昨年試験的にチェーンポットのCP303-15、一穴4粒~6粒播きを試した結果、CP303-15で一穴4粒播きがうちにとって『最適な作付形態』(2L~3Lサイズが揃う、播種・定植作業時間の短縮、使用育苗トレー枚数・培土のコスト削減など)と判断し、今年は全量『CP303-15、一穴4粒播き』でいきます。
ネギ専用のチェーンポット(CP303)より総体的に一株当たりの株間が広がり、その分作付面積が増えて土寄せ作業にかかる時間や農薬の使用総量が増えますが、それでもこの方法の方がお客様が欲しいサイズ(2L~3Lサイズ)が増えるので、収支はプラスになると思います。特にスーパー出荷では泥ネギとしてガンガン出荷しますw
今年はネギをさらに頑張るぞー!!
2013年03月14日
で、その大風により、先日研修生柳原君と一緒に張ったトンネル、見事に飛ばされたさ・・・(遠い目)↓

でも、幸いマルチにはダメージなかったのでホッと一息。
風が弱まった夕方に、風で剥がされたトンネルをチャチャっと直しました。
(昨晩雨が降ったので、雨に当ててからトンネル直してもよかったかな~とチョイ後悔してるが。)
昨晩の雨で少しは乾燥が落ち着くかなと期待。
土が湿っているうちに、サニーレタスとスナックエンドウの苗を定植しなきゃ。
さて、本日のつぶやき。
日本政府として、近日中にTPPの「交渉」への参加表明するみたいですね。
「後から交渉参加した国には、もう決まってることは蒸し返して議論しないよ」と言ってる交渉テーブルに日本は着席するわけです。
で、今後、今まで決まっていたことも丸飲みして、なんかよくわからない状況でTPPに参加した場合、日本にとって必ずしもいい結果にならないことになるかもしれません。
その時、国民はどういう反応をするでしょう?
早くからTPP交渉参加を推進していた人は言うでしょう。「だから早く交渉に参加しろ!って言ったのに・・・」
はなっからTPP参加に反対していた人は言うでしょう。「だから参加するなって!って言ったのに・・・」
他にも色々自分の立場で色んな「だから言ったのに。」が聞こえてくるでしょう。
でもね、そう「だから言ったのに」的な後悔ばっか言ってちゃどうしようもないと思うのね。
どんな状況・どんな環境でも生き抜く。それを考えないと。
今から色々イメージしてさ、悪いイメージしちゃったら今からその対処を考え実行しておくのが、生き抜く力に繋がると思うわけです。生活でも、経営でも、なんでもね。
どんなに今繁栄してても10年後に死んでたら負け。
どんなに今ギリッギリでも10年後に生きてたら勝ち。
俺は生き残ることを必死で考えて実行していこうと思います。
2013年03月09日

「絶対就農する!」という確固たる目的を持ち、出来るだけ早い独立就農を目指す彼。
とにかく色んなことを吸収しようとしているのが感じられる。まるで渇いた畑に雨が降って、一気に成長する野菜のようw
彼のそんな意気込みに、うちとしても大いに応えるべく、彼には俺や親父と一緒に、種まきや荷作り、その他栽培管理などなど、うちのやってる「動き」を一緒にやってもらう方針です。
実際の農作業の流れがわかる方が、彼にとってもプラスだし、彼が一緒に作業してくれれば、農作業の軽減となるのでうちらにとってもプラスなわけです。
彼が加入して数日ですが、これが家族以外の働き手を入れるメリットか!と今まさに感じているところです。
ま、そう感じられるのも柳原君がよくやってくれるおかげなんだけどw
そして、柳原君がうちにくるようになって、上原農園としても変化が。
今まで一日の動きは、ざっと仕事の段取り決めつつも、臨機応変にお互いの動きを察しながら動いていたのだが(笑)、彼が入ってくれたおかげで、今まで以上に仕事の段取りについて親父と話すようになりました。
「どういう仕事の段取りが最も効率的かつ、彼にとってプラスになるのか?」
それを家族で話会いながら、一日のスケジュールを組み立て、それを全員が把握できるような体制作りを、思考錯誤しながらつくるようになりました。
これは今後雇用を入れることを視野に入れている上原農園にとって、非常にいい経験でとても大事なこと。
彼だけでなく、上原農園にとっても、彼の『研修』は大きな学びのチャンスになりそうな予感ですw
2013年03月06日

え?写真ちっちゃいって?
え?横向きでみづれーよって?
すみませんね、携帯スマホに替えてから、写真が上手くアップ出来なくて(汗)
話戻します。
彼は柳原君。彼の細かいプロフィールは追々。
で、今まで積極的に(?)に研修生を加入しようとしていなかった我が上原農園ですが、なぜ突然研修生を加入することになったかといいますと、ぶっちゃけ「タイミングが良かった」の一言に尽きます。
正直、家族経営の限界ってのが見えてきまして。このままじゃあ、家族のだれかが仕事出来なくなったらマジでキツクなるなと昨年痛感しまして。
で、研修生なり雇用などについて家族で話してたとき、「自宅から短時間(30分以内)で通勤してもらえる距離の人」「若い人」「農業を本気でやりたい人」などなどの話がでてまして。
そんな話をしていたタイミングで、久松農園さんから「上原さん、入間市在住の新規就農希望の人がいるんだけど」との連絡が。
これぞ渡りに船。
一度会ってみて、彼の人柄っつーか、話をしていると「ビビッ」ときたわけです。
「あ、俺、こいつと一緒に仕事したい!」って。そう思ったの。
俺の直感ですw
彼は新規就農希望をしていて、しかも入間市在住、近郊での就農を希望している。
通勤時間20分。若い(28歳)。当然やる気もある。
ほら、上原農園が希望していた人物にドンピシャw
つーわけで、彼は上原農園史上初の研修生として加入することになりました。
うちとしても初めての研修生ということで、お互い色々勉強になると思います。
彼が上手く行ったら、うちも常時雇用なんかも視野にいれているので、うちとしても経営の幅が広がるかな。
柳原くん、よろしくね!!
2013年03月02日
昨日春一番が吹きました。
つーわけで、ブログ再開です!
いや~ここんところずっとブログ更新サボっていました。このブログを毎日チェックしてくれていた方々、どうもすみませんでした。
なんで、ここんところ更新できないって、早朝のパソコン部屋が寒いんですよ。
寒いと頭が回りません。手もかじかんできます。そんな環境で、自称「変温動物」の俺にはブログ更新なんて苦行です。
あくまでブログってのは、締め切りの迫った漫画家のように切羽つまった精神状態で書くもんじゃねーなと思うわけです。
そういうわけで、早朝の気温もあたたかくなってきたので、ブログを再開したいと思います。
よろしくお願いいたします。
さて、どーでもいい前置きはこのくらいにして、昨日の仕事ネタ。
昨日は春一番がエライ勢いで吹きまして(汗)
配達の帰路に、『春一番』にのってあり得ない角度から「鳥のウンチョス」が飛んできて被弾しました。
畑とかもうね、「ここは砂漠か!」ってぐらい土埃が飛んでですね。
こんな日に外で仕事なんかした日には、耳の中が土で真っ黒になるので、外仕事はしないで、ビニールハウスの中でぬくぬく大根の間引きをしていました。(あ、写真忘れた。)
1月12日播いた大根、ここで間引きしたので、ちょっと大きめだったけど、順調に育ってます。
この大根は大体間引き後、40日ぐらいで収穫出来ます。
四月上旬には春大根が収穫できるかな~。
春一番が吹いたので、そろそろ仕事のペース上げていこうと思います。
ブログ更新のペースも上げていきますので、よろしく!!
2013年01月28日
参加者の中には就農している、もしくは就農を考えている方も多く、「これから農業で生計を立てていく!」って人達が増えることは、同じ農業者として嬉しくもあり、「俺も負けないように頑張らなきゃ!」と気合いを入れ直す機会にもなりました。企画してくれたこせがれネットワークの銀鏡さん、また参加された方どうもありがとうございました!
ここ数年、ブログやFacebook、Twitterで多くの農業者や就農希望者と交流することが多くなった。
それぞれの最終的な目的は異なるにしても、みんなそれぞれ色んな想いを持って農業に携わっている。
それだけ農業ってモノが魅力的であって幅の広いモノであるという証明でもあると思う。
野菜、穀類、畜産、花、有機、大規模、小規模、共販、直売、産直・・・その他諸々、それぞれの『農業経営のカタチ』ってものがあるけど、俺が共通して大事にしなきゃいけない事って、『産業としての持続性』だと思う。
農業は産業です。『農』で生計立ててこその農業です。収益度外視した趣味の『農』じゃない。経営を持続させるだけの収益が伴わなきゃ『農業』ではないわけです。
多くの就農を目指す人に特に言いたいのは、ここの部分。「続けてナンボの農業です。」
「これだ!」と決めて進むのは良いけど、もしも「これだ!」と思ったもので続けられなくなった時、そこからどういう判断をするのか。それを常に頭の片隅に置いとくことで、「持続可能な農業経営」を意識できる。ようは幅の広い視点で農業を見られる。
何度もこのブログでも書いているけど、うちの家訓に「時代にあった、自分にあった農業経営をしろ」というものがある。
時代に合っていても、自分に合っていなければ続かない。
自分に合っていても、時代に合っていなければ続かない。
17代という歴史の中で紡がれた一つの経験則。
「それ、時代に合ってるの?」
「それ、自分に合ってるの?」
これを常に自問自答。
もちろん、100%時代に合うことはないし、100%自分に合うこともない。
でも、「10割に近い立ち位置で農業経営をしていれば大丈夫」とも口伝で伝わっている。
100%を求めきらないその緩さ。多分、車のハンドルでいう「遊び」のことなんだろうと思うんだけど、なんでもキッチキチに枠にはめようとすると柔軟な物事の考え方ができなくなるっていう、一つの「戒め」なんじゃないかなと俺は解釈している。
100%を目指すけど、100%にはならない。なぜなら時代も自分も常に変化しているのだから。
『時代に合った、自分に合った農業経営をしろ』
これから就農しようとしている人に、俺はこの言葉を伝え続けよう。
それが農業という産業を続ける上での一つの結論だと思うからさ。
2013年01月20日
いや、いきなり何言ってんだと思われるかもしれないですが、都市近郊で農業として生き残っていくには、葉物野菜(小松菜やホウレン草など)の作付をメインに考えていかなきゃなあと強く考えているわけです。
私みたいにスーパーの地場野菜コーナーへの出荷メインの経営している場合は特に。
時々納品中にお客さんに声をかけられて会話すると、「鮮度が一番」とのこと。で、次にくるのは「やっぱり店と同程度の価格がいいよね~」と。
つまり、スーパーにくるお客さんは、「鮮度と価格が第一」のお客さんがほとんど。
いくら「〇〇栽培でこだわってます!」とうたっても、鮮度と価格がお客さんの満足できる価値でなければ購買に繋がらない。
市場流通からの商品で作られているスーパーの「有機野菜コーナー」を見てると本当に不人気。価格高い、鮮度イマイチ、これじゃ高級百貨店の青果店ならともかく、スーパーのお客さんは絶対に手を出しません。
やっぱりお客さんにあった商品の提案をしていかないと。(まあ、その辺スーパーの人もわかっているので、有機野菜コーナーはものすごい小さいスペースですが・・・)
あ、話戻します。
で、鮮度が特に差が出る商品が葉物野菜なわけです。
特にここ埼玉南部だと、ホウレン草と小松菜がぶっちぎりで売れます。
次点でチンゲン菜や水菜。で、商品さえあれば葉大根。
もちろん他の生産者の方はホウレン草と小松菜をガッツリ作ってます。
そういう状況下で、自分がどの作物を作付けるかを考えると、他の生産者と同じようにホウレン草と小松菜で勝負かけるか、他の生産者がほとんど作っていないチンゲン菜や水菜、葉大根を作るか、そのどちらかかなと。
そう去年まで思って、他の生産者と売り場のバリエーションを考えて、チンゲン菜や葉大根をメインに作っていたんだけど、今年は葉物野菜を満遍なく生産するという選択肢を選ぼうかなと。
だって稼いでる他の生産者さんはホウレン草と小松菜作ってるんだもんw
(葉物の作付を増やす代わりに、キャベツや大根などの大型野菜の作付面積を減らそうかなと。
なぜなら地場野菜コーナーで与えられた自分のスペースって限られているから。
大型野菜はかさばる割に数を置けないから。そうすると売り場スペース当たりの売上が伸びないからさ。
売り場でも「集約型」を考えないといけないわけです。)
そういうわけで、昨日は1棟のハウスに4畝立てて、「ホウレン草」「小松菜」「葉大根」「水菜」の種を播きました。
よーいどんで播けば「葉大根」、「小松菜」、「水菜」、「ホウレン草」の順に収穫出来ます。
今年はこれに「チンゲン菜」をくわえた5品目で葉物野菜を生産していこうかなと思ってます。
5品目の周年栽培。これ、できたら面白いな~♪
2013年01月14日
ども、畑は潤わされたけど、心はまだまだ渇いているA-GYOです。
そろそろ家族と遊ぶ時間をとらねばな~(汗)
さて、本題。
今年のスーパーにおける販売方針を。
今年の方針はズバリ『遠慮しない』ということです。
昨年まで、お店の事とか、仲間の生産者のことを思って、一人で勝手に「みんな持ってきてるから、俺は遠慮してすこし物量減らしたほうがいいかな~」などと遠慮して売り場に並べていたんだけど、今年はスーパーの売り場に関しては、『遠慮をしない』という方針で行きたいと思います。
なんで、考えを改めたかといいますとね、実は昨年末の年末商戦で嫌な思いをしまして。
昨年の年末の出荷を話会うスーパーの会議で、その店では里芋は全量俺が店の発注をとめて頑張る!ってことだったんだけど、その会議で「年末は里芋持ってこない」と言った人が、何も連絡よこさずに、年末に大量に里芋持ってきてですね。売ってくれちゃったわけです。結局俺の里芋は売り切れることなく、その里芋にかけた時間と労力は報われなかったわけです。
せめて、「里芋出荷させて」と一言連絡くれれば、こちらも配慮したのに・・・。
で、そんな想いをしたもんだから、今まで「みんな持ってきてるから、少し物量減らそう」とかヘタに仲間に気を使っているのが、馬鹿らしく・・・いや、仲間に対して失礼だなと思いはじめまして。
今まで、自分一人で考えて遠慮してたんだけど、その考え方をやめようと、そう思ったわけです。
『遠慮しない。でも、要請があれば配慮する。』
もちろん自分一人で考えないで、自分から積極的に仲間と連絡取り合って、話会うことが揺るがない基本方針。だから「話会えば」配慮はします♪
今年はこの販売方針でいこうと思います。
今年のA-GYOは販売に関しては躊躇しませんよ、フフフw
2013年01月10日
だいぶ、ブログ更新が停滞してしまって申し訳ない。
どうも、2013年、謝罪から始まる『A-GYO農伝記』管理人A-GYOです(汗)
さて、年末年始の超農繁期もなんとか乗り越え、ようやく今年が動き出した今日この頃です。
皆さんは正月満喫しましたか?私は1月1日から携帯ショップへ行き、ついに「ガラケー」から「スマホ」に換えました。つうわけで、正月はスマホに慣れるのでいっぱいいっぱいで、パソコン開くのまでたどり着けなかったというのが、ブログ更新停滞の理由ですwいや~スマホ、慣れるまでもうちょいかかりそうだわ(汗)
さてさて、新年明けましたので、毎年恒例A-GYOの今年の目標を発表したいと思います。
今年の目標はズバリ
『単純明快』
です。
昨年まで、一つの項目について色々考えちゃって、その思考も掘って深まれば良いのだけれど、それもイマイチ中途半端で、かつ平面をウロウロするだけで、あっちいったり、こっちいったりして結局ゴールにたどりつかないってことが多々ありまして。(汗)
ここはひとつ、子供のころのような「ゴールに一直線」の思考に切り替えようと、そう思ったわけです。
それはつまり、ゴールを先に見据えて、それにたどり着くまでの過程を考え、その道の障害物を110mハードルのように飛び越える、もしくは蹴り倒してゴールに一直線で行くような、そういう単純明快な思考をもって生きていこうかなと。
農業だったらさ、例えば、ゴール=「農業経営体として生き残る」ってところを定めて、生き抜くためにはどうしたらいい?→稼がなきゃね→稼ぐにはどうしたらいい?→稼げる作物を優先的に作付ていこう!→じゃあ稼げるモノは何?→・・・ってことを逆算してって、今の行動を決定していくという感じになる。
で、もちろん不測の事態(「蹴り倒そうとしたハードルが地面に固定されてた」とか)にもしっかり対応できるように臨機応変に対応していく(ハードルの隙間からくぐっていく)。そういう「子供っぽい柔軟さ」をもって今年は生きようと思います。ま、早い話、今年は子供のように躊躇しないで突き進みますってことでw
では、本年もよろしくお願いいたします。
2012年12月22日
某スーパーでは一束258円なんて値段も。
ニュースでも「野菜が高い!」って言ってます。
パートのおばちゃんには「儲かっているでしょ?」とか言われます。
野菜の価格が高くなると必ずそう言ってくる人がいますが、高くなるのは一時的であって、ずーっと高い訳じゃない。むしろ、ずーっと安くて、1週間ぐらい高値になって、また安値安定になることが多い。
ま、早い話、一年平均で考えれば野菜の高騰で得る利益などほとんどない。
むしろ、高かろうが、安かろうが平均的にコツコツ出荷していたほうが農業経営的には勝ちなのである。
ちなみに「儲かってるでしょ?」と言ってくる人に対しては、さわやかな笑顔で「いえ、そうでもありません」と返します。そして「バブルはいつか弾けますから」、とも。
大体さ、野菜の値段なんて高値と安値で2倍も違うなんてザラ。
スーパーに毎日出荷してるとわかるけど、3日前に1束198円だったのに今日は1束78円とか普通にあるもん。価格を決めるのはあくまで最終小売業。時には客数伸ばすために赤字覚悟で安値つけるときもあるし。
それに年末は毎年高値になるものだからさ。
だからね、いち生産者としては、野菜が高くなろうが、安くなろうが、お客さんの必要な野菜を買って、美味しく食べてくださいって思います。
野菜の値段なんて『諸行無常』みたいなもんなんですからw