2006年09月02日

一農家の意見として語りたい。

食料自給率が40%をきっている今の日本。食料自給率をあげなきゃいけない。なぜなら国として、いや人が生きるためには食料が絶対に必要。
国があって人がいるわけじゃなく、人があって国があるのだから、この国を維持していくためにも、人が生きるためにも、まず食料があってこそだ。
その大事な食料を、輸入に頼りきっている日本はかなりヤバイと思う。

人の歴史の中でたくさんの戦争があった。そして勝つための戦術が生まれた。
その戦術の中に『兵糧攻め』というのがある。要するに相手の食料を断って、戦意を失わす戦術だ。
これが仮に現代の日本に向けて行われたらどうなってしまうかは、想像がつくと思う。これからは間違いなく、『食料』が武器になる時代になる。

それなのに、今の農政は『攻めの農政』とうたって、『国際競争に負けない日本農業を!日本の農産物を輸出しよう!』なんてことを言っている。痛い。
日本農業が小刀(小輸出)で、大剣(大輸出)と大盾(高食料自給率)を持った他国農業を攻めても返り討ちになるのは目に見えてる。逆にさらに大きな大剣(関税自由化)が振り下ろされてしまうのではないか?
今日本農業に必要なのは盾(食用自給率)を強くすることだと思う。
刀を強くする前に、盾を強くすればいいんじゃない?

もっとも、高品質な刀なら、他国に負けないと思うけど。

一農家の意見でした。


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