2007年03月05日
化学農薬は果たして必要なものだろうか?
俺の答えはNO。なぜなら本来は使わなくてもいいものだから。
数百年前まで、日本には化学農薬なんてものはなく、今でいう「有機農法」で全ての野菜は作られていた。
昔の野菜は虫食い、変形当たり前の野菜であっただろうし、それを買う人々も「野菜はそういうもの」だと割り切って食べていたに違いない。
しかし、戦争を経て、戦後の高度成長期の時、化学農薬はその地位を急激に上昇させていった。
なぜか?
それは、食糧増産と消費者の野菜への価値観の変化によるものだ。
戦後、国は食料の増産に力を入れた。それもアメリカ式の「大面積で単一作物」を推し進めた。高度成長時代、輸送技術の発達によって、その食料増産方法は非常に効率的だった。
しかし問題も出てきた。それまでは大きな問題にならなかった、病害虫の大発生だ。
基本的に病害虫が大発生する要因の一つに、単一作物の連作による連作障害と、大規模な面積での連作によって、その作物につく害虫が繁殖しやすい状態になったことが挙げられる。
その対処方として化学農薬の需要が高まったのである。
化学農薬は非常に効果があった。化学農薬をかけたとたん、憎らしい害虫がばたばた死んでいくのである。それまで手作業で害虫駆除をしていたことが馬鹿らしくなるくらいに簡単で作業時間もかからない。しかも、野菜に虫食い痕がなくなり、非常に見栄えがいいものが出来た。
化学農薬の普及により、虫食い痕のない、見栄えのいい野菜が出回るようになってくると、消費者の価値観が変わってきた。それまで、「虫食いが当たり前」だった野菜が「見た目がきれいな野菜」に変わることによって、「きれいな野菜」=「いいもの」、「虫食いの野菜」=「汚いもの」という価値観が生まれてきた。高度成長時代、人は「安心・安全」よりも「見た目」を重視した価値観に変化したのだ。
そしてバブルがはじけ不況になると、「安さ」という価値観が加わり、「見た目がよく、安い野菜」がいいものとなってきたのである。
この「安い」という消費者の希望を叶えるために登場したのが、中国を初めとする海外からの「輸入野菜」である。
海外でももちろん、広大な農地で単一作物を作っているわけだから、日本と同じように病害虫が発生する。だから当然農薬をバンバン使っていた。そして見た目がきれいな野菜を作って日本にどんどん輸出した。
そんな折、ある問題が取りざたされた。輸入果実の「ポストハーベスト」の問題だ。
「ポストハーベスト」。簡単に言えば収穫後に日持ちがするように防腐剤をかけることである。
特に問題になったものはレモン。防腐剤をかけることによって、腐らず、日持ちが何倍にも延びた。
レモンに「ポストハーベスト」が普及した理由として輸送方法が船であったことが挙げられる。
「安い」ことが求められている農産物は輸送費も当然安くなければならない。
つまり同じ距離を運ぶにしても、輸送費が安いことが求められた。そうなると、飛行機と船、どちらが安いかというと、日数がかかる船である。
日数がかかるということは、それだけ農産物を日持ちさせなければならないから、「ポストハーベスト」である防腐剤を使わなければならないのだ。
いつまでも腐らないレモンをマスコミが取り上げ、人々の間に不安が広がった。「ポストハーベストって安全なの?」
これが農産物への安全意識がよみがえってきた、きっかけだったと思う。
<その2に続く>
俺の答えはNO。なぜなら本来は使わなくてもいいものだから。
数百年前まで、日本には化学農薬なんてものはなく、今でいう「有機農法」で全ての野菜は作られていた。
昔の野菜は虫食い、変形当たり前の野菜であっただろうし、それを買う人々も「野菜はそういうもの」だと割り切って食べていたに違いない。
しかし、戦争を経て、戦後の高度成長期の時、化学農薬はその地位を急激に上昇させていった。
なぜか?
それは、食糧増産と消費者の野菜への価値観の変化によるものだ。
戦後、国は食料の増産に力を入れた。それもアメリカ式の「大面積で単一作物」を推し進めた。高度成長時代、輸送技術の発達によって、その食料増産方法は非常に効率的だった。
しかし問題も出てきた。それまでは大きな問題にならなかった、病害虫の大発生だ。
基本的に病害虫が大発生する要因の一つに、単一作物の連作による連作障害と、大規模な面積での連作によって、その作物につく害虫が繁殖しやすい状態になったことが挙げられる。
その対処方として化学農薬の需要が高まったのである。
化学農薬は非常に効果があった。化学農薬をかけたとたん、憎らしい害虫がばたばた死んでいくのである。それまで手作業で害虫駆除をしていたことが馬鹿らしくなるくらいに簡単で作業時間もかからない。しかも、野菜に虫食い痕がなくなり、非常に見栄えがいいものが出来た。
化学農薬の普及により、虫食い痕のない、見栄えのいい野菜が出回るようになってくると、消費者の価値観が変わってきた。それまで、「虫食いが当たり前」だった野菜が「見た目がきれいな野菜」に変わることによって、「きれいな野菜」=「いいもの」、「虫食いの野菜」=「汚いもの」という価値観が生まれてきた。高度成長時代、人は「安心・安全」よりも「見た目」を重視した価値観に変化したのだ。
そしてバブルがはじけ不況になると、「安さ」という価値観が加わり、「見た目がよく、安い野菜」がいいものとなってきたのである。
この「安い」という消費者の希望を叶えるために登場したのが、中国を初めとする海外からの「輸入野菜」である。
海外でももちろん、広大な農地で単一作物を作っているわけだから、日本と同じように病害虫が発生する。だから当然農薬をバンバン使っていた。そして見た目がきれいな野菜を作って日本にどんどん輸出した。
そんな折、ある問題が取りざたされた。輸入果実の「ポストハーベスト」の問題だ。
「ポストハーベスト」。簡単に言えば収穫後に日持ちがするように防腐剤をかけることである。
特に問題になったものはレモン。防腐剤をかけることによって、腐らず、日持ちが何倍にも延びた。
レモンに「ポストハーベスト」が普及した理由として輸送方法が船であったことが挙げられる。
「安い」ことが求められている農産物は輸送費も当然安くなければならない。
つまり同じ距離を運ぶにしても、輸送費が安いことが求められた。そうなると、飛行機と船、どちらが安いかというと、日数がかかる船である。
日数がかかるということは、それだけ農産物を日持ちさせなければならないから、「ポストハーベスト」である防腐剤を使わなければならないのだ。
いつまでも腐らないレモンをマスコミが取り上げ、人々の間に不安が広がった。「ポストハーベストって安全なの?」
これが農産物への安全意識がよみがえってきた、きっかけだったと思う。
<その2に続く>
