2007年03月05日
農産物への安全意識が徐々に広がってきた頃、俺にとっても忘れられない事件が起こる。
「所沢ダイオキシン風評被害」事件である。
ある人気テレビニュース番組が「有毒物質ダイオキシンが焼却場から出て野菜を汚染している」と報じた。
テレビサイド側としては、焼却場から無制限に排出される有毒ダイオキシンの危険性を訴える内容の報道としたつもりだったのだろう。しかし、視聴者にはそのように受け取られなかった。
報道の内容を要約すると、「有毒物質ダイオキシンというものがあります。ダイオキシンは体に毒です。ダイオキシンは焼却場から出ます。そのダイオキシンは空から降ってきます。ダイオキシンは人体や野菜に降り注ぎます。さあ、皆さんはこれをどう思いますか?」という内容だった。
この報道の仕方には大きな問題があった。まず、「ダイオキシンが野菜に降り注いでいる」という説明の時に、本当はお茶にかかっていたダイオキシンの濃度を、野菜にかかっていたダイオキシンの濃度として捏造して、発表したこと。
さらに本来焼却場に向けての警告のはずが、これを読んだ某ニュースキャスターが、「野菜は安全なのか?」の様な表現で報道を締めたこと。
翌日、所沢産の野菜の価格は全て大暴落。所沢産だけではなく、埼玉県全体の農産物価格も大暴落を起こした。
当時、俺はまだ学生だったが、所沢と隣接していた市であったから、他人事ではなかった。
実際、それまで出荷していた野菜の梱包用ダンボールには「埼玉産」と銘打っていたが、「埼玉産」と入っているだけで市場で取引してもらえなくなった。
泣く泣く新しいダンボールを作り、それを使って出荷した。ダンボールには「新鮮野菜」とだけ銘打った。
この風評被害は大問題となった。当初テレビ側は「適正な報道をした。」と強気だった。が、ダイオキシンのデータの捏造が発覚し、他のマスコミからのバッシング。さらに所沢農家からの猛烈な講義によって、キャスターの降板まで
に発展。そして、農家が団結し、テレビ局が訴えられるまでになった(つい最近和解したが)。
この事件、たまたま所沢だったが、もしも他の地域で同じようなダイオキシン調査が行われ報道されていても、同じような事態になっていただろう。
この事件後、良くなったことといえば、ごみ焼却場が減ったこととごみ焼却場にダイオキシン除去装置が取り付けが義務化になったことだろう。
ただ残念なことに、本来ならマスコミも報道が捏造なしで行われるようになるところなのだが、なかなかそうならないのは「○る○る辞典」が証明してしまった。マスコミは頑張ってほしい。
さて話がそれたが、この事件をきっかけに、農産物への安全意識が人々の間に急速に広まっていった。
<その3に続く>
「所沢ダイオキシン風評被害」事件である。
ある人気テレビニュース番組が「有毒物質ダイオキシンが焼却場から出て野菜を汚染している」と報じた。
テレビサイド側としては、焼却場から無制限に排出される有毒ダイオキシンの危険性を訴える内容の報道としたつもりだったのだろう。しかし、視聴者にはそのように受け取られなかった。
報道の内容を要約すると、「有毒物質ダイオキシンというものがあります。ダイオキシンは体に毒です。ダイオキシンは焼却場から出ます。そのダイオキシンは空から降ってきます。ダイオキシンは人体や野菜に降り注ぎます。さあ、皆さんはこれをどう思いますか?」という内容だった。
この報道の仕方には大きな問題があった。まず、「ダイオキシンが野菜に降り注いでいる」という説明の時に、本当はお茶にかかっていたダイオキシンの濃度を、野菜にかかっていたダイオキシンの濃度として捏造して、発表したこと。
さらに本来焼却場に向けての警告のはずが、これを読んだ某ニュースキャスターが、「野菜は安全なのか?」の様な表現で報道を締めたこと。
翌日、所沢産の野菜の価格は全て大暴落。所沢産だけではなく、埼玉県全体の農産物価格も大暴落を起こした。
当時、俺はまだ学生だったが、所沢と隣接していた市であったから、他人事ではなかった。
実際、それまで出荷していた野菜の梱包用ダンボールには「埼玉産」と銘打っていたが、「埼玉産」と入っているだけで市場で取引してもらえなくなった。
泣く泣く新しいダンボールを作り、それを使って出荷した。ダンボールには「新鮮野菜」とだけ銘打った。
この風評被害は大問題となった。当初テレビ側は「適正な報道をした。」と強気だった。が、ダイオキシンのデータの捏造が発覚し、他のマスコミからのバッシング。さらに所沢農家からの猛烈な講義によって、キャスターの降板まで
に発展。そして、農家が団結し、テレビ局が訴えられるまでになった(つい最近和解したが)。
この事件、たまたま所沢だったが、もしも他の地域で同じようなダイオキシン調査が行われ報道されていても、同じような事態になっていただろう。
この事件後、良くなったことといえば、ごみ焼却場が減ったこととごみ焼却場にダイオキシン除去装置が取り付けが義務化になったことだろう。
ただ残念なことに、本来ならマスコミも報道が捏造なしで行われるようになるところなのだが、なかなかそうならないのは「○る○る辞典」が証明してしまった。マスコミは頑張ってほしい。
さて話がそれたが、この事件をきっかけに、農産物への安全意識が人々の間に急速に広まっていった。
<その3に続く>
