2007年05月23日
今回は自給率について。
日本の自給率(カロリーベース)は40%を割り込んでいる。
これは国家として問題ということは、政府も理解しているし、国民だって「よくないなあ」と思う程度にはわかっている。
ではなぜ問題になっているのにもかかわらず、自給率が上げようとする政策がとれていないのだろうか?
それは農政が現実に沿っていない施策をしているからだ。
だれとは言わないが「攻めの農政」を前面に打ち出している方がいる。
「1兆円の農産物輸出」や「補助金は担い手に!」など、色々な農政を打ち出して日本農業を盛りたてよう頑張っている。
的外れだがな
農産物の輸出に力をいれる?
それは自給率が100%超えている国が言うことです。
担い手だけに補助金?
じゃ大規模にやる人だけ「担い手」っていう枠はなに?
かの人は、「美しい国日本にはのどかな田園風景が必要!」といっています。
そののどかな田園風景を維持管理しているのは、かの人がいう「担い手」には当てはまらない小規模農家です。
さらに言えば、今の食料自給率を支えているのもかの人が言ってる「担い手」以外の小規模農家です。
小規模農家を元気にしなきゃ、あなたのいう美しい国は維持できない。その辺わかってないんですか?
なぜなら某党が打ち出した「小規模農家に補助金を!」という農政に対して「補助金のばらまきだ!」とか「やる気のある若い担い手のやる気をそぐ」といって否定してますが、矛盾してませんか?
少なくとも、補助金ぐらいじゃ、やる気のある担い手のやる気をそぐことなんぞできません。
だって、補助金があろうが無かろうが、やる気のある奴は農業をやるんだから。
はっきりいって、かの人が進めようとしてる農政は『大を生かし、小を殺す農政』ですね。
まずかの人にやってもらいたいことは「担い手」の枠撤廃。
農業やってる人すべてが「担い手」です。
農業やっている人すべてに失礼でしょ?
補助金の支出を抑えるための手だったのだろうけど、農家のなかにゃ補助金なんぞもらわなくても食っていける農家がいる。
むしろ、補助金いらないから税を軽くしてくれ!
現在、都市近郊の並の農家は『農家3代続けば農地がなくなる』って言われてます。つまり相続税を3回払ったら自分の農地がなくなるってことです。
いくらやる気のある農家だって、土地が税金で持っていかれたら、農家を続けることが非常に困難になる訳。
つまり農家が減れば、どんどん食料自給率は下がります。
前に俺は「食料自給率を100%にしたいなら鎖国をすべし」と言った。輸入物がなくなれば食料自給率も上がります。
もちろんこれは非現実的なのはよく分かっているが、「輸入だ輸出だ」言う前に、自給率を上げることをまず考えてもらいたい。
某新聞の一説に「農政の目玉施政がない」とか書いてあったが、選挙に勝ちたいんだべ?各党の皆さん。
「1人区」は農業地域が多いんだから、農家に夢のような施策出してくださいよ。
農地に関わる税金は無しとか。
比例代表は「農政」で支持政党を決めるつもり。
各党の皆さん、農家を唸らせるような農政を期待してまーす!