2007年07月31日
昨日はすごい雷雨だった。種蒔きたいのに播けない…。先日播いた人参の種も流されたかも…集中豪雨は嫌だ。
先日、近くのホームセンター(『ロデオじーさん』がいた店)に行く。
最近のホームセンターは色んなものを売っている。
材木や農業機械などの資材はもちろん、電球やタンス、家具、ビール、掃除用具etcetc…ペットまで売っている。
娘はこのホームセンターに行くと、必ずペット売り場に行きたがる。熱帯魚や金魚が見たいかららしい。他にも鳥や犬、猫などが売られているが、それはついで見る程度。娘はお魚の方が好きらしい。
んで、俺もそれに付き合わされるわけだが、この時期になると、目にとまる位置にカブト虫やクワガタの売り場が設置される。
まあ、時期も子供たちが夏休みなわけだし、数多くの種類のカブトやクワガタが陳列されている。
「森のダイヤ」と評される『オオクワガタ』はもちろん、南国原産『ヘラクレスオオカブト』、『ニジイロクワガタ』なんてのもいる。
どの昆虫もお値段は5千円以上。中には1匹2万円なんてやつもいる。
とてもじゃないが、買う気が起こらない。
特に1匹2万円の『ホワイトアイオオクワガタ』。その名の通り白い眼をもつオオクワガタだ。この『ホワイトアイオオクワガタ』、オオクワガタブリーダーによってつくられたらしい。突然変異で稀に眼が白いオオクワガタが生まれる。これを白目同士のオオクワガタを交配させて固定種としたらしい。
すげえなあ…、ブリーダーって職業は…。
んで、そのカブトやらクワガタ見てたらふと思った。確かに珍しい昆虫には興味が沸く。でも、本来昆虫を手に入れるのには自分で取りに行くのが、醍醐味、『昆虫道』ではないのか?と。
俺が小学校の時は、『オオクワガタ』や外国産の『ヘラクレスオオカブト』などの昆虫は標本か、図鑑でしか見ることのなかった昆虫だった。
それらにあこがれはあった。でも、普通のカブトムシで十分だった。
友達と『秘密の場所』と呼ばれていたカブトやクワガタがとれる場所に行って、自分で昆虫を捕まえるのが楽しかった。
捕ったカブトムシの大きさを比べたり、戦わせたりもした。それが楽しかった。
今の子供達は、どうなのだろう?自分で捕まえたりするのだろうか?
1匹2万円もする昆虫をお金で手に入れて、それで楽しいのだろうか?
珍しい昆虫を手に入れることは自慢でもあるかもしれない。でも、自分で捕まえてこその昆虫採集ではないだろうか?
確かに、カブトやクワガタが捕れる場所は少なくなった。
ここ20年で俺たちの『秘密の場所』は道路となり、森が開発されたせいか、庭に飛んでくるカブトムシやクワガタの数も激減した。
でも、『昆虫道』は、自分で捕ってこそ楽しめるものだと俺は思う。
「このノコギリクワガタ、どこにいたの?」
「○○デパートの4階」
こんな会話が子供たちの中でされているかと思うと、さびしいし、違和感がある。
だから俺は声を大にして言いたい。
子供たちよ、お金で昆虫を手に入れるな。自分で捕ってこい。
君が自分で森に入り、自分で捕った『カブトムシ』や『コクワガタ』は、お金で買える『ヘラクレスオオカブト』や『オオクワガタ』なんかよりも、ずっと君の心を刺激するはずだ。
お金で買えるものは『物』だけだ。『経験』はお金で買えない。
今、君たちに必要なものは『物』ではなく『経験』だ。
子供たちよ。自分の『秘密の場所』を見つけなさい。