2007年09月20日
今日から彼岸です。
よく『暑さ寒さも彼岸まで』と言われます。
でも、今日は夏の暑さを思い切り引きずって、暑くなりそうだ。
でももう、セミの声は聞こえなくなり、代わりに蟋蟀(コオロギ)が鳴き、蜻蛉(トンボ)が空を飛んでいる。
もう、畑は秋です。
先日、ビニールマルチを張ってホウレンソウの種を播いている時に、トンボが飛んでいた。
そのまま気にもせず、ほうれん草の種を播いていると、『パス パス』という音が聞こえてきた。
気になって見てみると、先ほどのトンボがビニールマルチに尻尾を叩きつけている音だった。
さて、ここで問題です。
なぜトンボはビニールマルチに自分の尻尾を叩きつけていたのでしょうか?
正解は『産卵するため』でした。
トンボは種類によって違うが、大体は水面に尻尾を叩きつけるように産卵する。
どうやらトンボは、ビニールマルチを水たまりと勘違いしたようだ。
確かに太陽が反射して、ビニールマルチが水面のようにも見える。
さらにこの日は風があり、ビニールマルチがユラユラ揺れて、水面に波紋ができているようにも見えた。
ビニールマルチの上に産卵しても、ふ化するわけがないので、すぐにトンボを追っ払った。
んで、種まき後すぐに、防虫ネットをトンネル状に被覆した。これならトンボも産卵することはないだろう。
ビニールに産卵させる方法は、どっかの生物学者がやっていたのをTVで見たことがある。
この方法でトンボの卵を人工ふ化させてトンボを増やせないかと考えたらしい。
トンボにとってはいい迷惑だろうが、昔と比べてトンボが減っているのも事実。
農家である俺としても、トンボは害虫を捕食してくれる益虫なわけで、出来るだけトンボに迷惑かけないような野菜作りをしないといけないなあと思った。
トンボだけじゃない。他の生物のことも考えて野菜作りができる農家に。
そういう農家に私はなりたい。