2009年02月17日


「…ヒエ…ヒエ…ベクショイナ!!コンチクショーイ!」チューダッシュ
ども、加藤茶並みにクシャミがでかいA-GYOです。

いや、初めはさ「誰か俺の噂してんなんな?」くらいだったんだけど、昨日から頻繁にクシャミが出るんだ。

どうやら今年も花粉症が来たっぽいです風邪(泣)。

春の風物詩とは聞こえがいいが、花粉症、やッぱ辛いよね。

さて、花粉症が発症しつつも、仕事はやらなきゃいけいわけで。
で、クシャミしながら、人参の収穫してたらさ、不意に頭に浮かんだことがあってさ。

今日はそれをブログネタにしたいと思います。
(先言っとけど、結構真面目に『土』について語っちゃいますよ。)

さて本題。

時々さ、「うちの畑は土にこだわってるんだ!土がいい証拠にうちの畑にはミミズがいっぱいいるんだ!」って言う人がいる。

皆さんは、「良い畑にはミミズがたくさんいる」ってこと、どう思いますか?

やっぱりイメージ的に「良い土なんだろうなあ」って思ったりするかな?


そう、確かにイメージ的にはそういう感じがするだろう。

でもね、俺はそうは思わない。

むしろ、

ミミズのいるような畑は『最悪の畑』だと思う。

特に人参や大根、里芋、ゴボウなんかの根菜類を栽培する畑では、ミミズがいるような土では良い野菜が取れないと断言できる。

俺がそう断言できるのはなぜか?

それは、実際にミミズがいるような土では、いいものが収穫できないということを、今まさに経験しているからだ。


現在人参を収穫している畑の一角に、昨年のクズ野菜の残渣置き場だった場所がある。


そこにはミミズがわんさかいるのだが、この場所だけはまともな人参が取れない。↓
431321fe.jpg


写真を見てもらえばわかるが、ミミズが人参の中に頭を突っ込んでます。

この昨年残渣置き場だった畑の一角は、こんな人参ばっかで、まともなものはほとんどない。

本来ミミズは、ネズミのように歯があるわけでもないから、しっかり育った人参を食べるなんてことはできない。


ではどうして人参をミミズが食べることができているのか?

それは人参が病気にかかり、腐って柔らかくなったところをミミズが食べているのだ。

じゃあ、どうして人参が病気になるのか?

それは、ミミズがたくさんいる場所には病気を引き起こす菌類や微生物が多くいるからだ。


写真の人参についている『土』、実はこれ、土のように見えて土ではない。
正確にいうと、分解される途中の野菜残渣

野菜が分解されて土になる過程は、まず菌類やミミズを始めとする小さな動物(『分解者』ともいう)が野菜残渣を食べて分解し、その分解されたものをさらに小さな微生物達が食べて分解して…というように小さく小さく分解されて初めて土になる。

つまり、土に『分解者が多くいる』ということは『まだ分解途中』であり、『まだ分解途中』ということは、そこに多くの菌類や微生物の食べ物があるということ
んで、それを求めてさらに多くの菌類や微生物が集まってくるのだ。

これらの集まってきた菌類や微生物の中には、人参を病気にするものもいる。

だから、この一角で栽培された人参は、普通の畑の土で栽培された人参よりも病気にかかるリスクがはるかでかいし、実際病気にかかって腐る人参が出てくる。

で、病気にかかった人参は腐り、それをまた分解者たちが分解して…この繰り返し。

つまり、この場所で栽培される人参は、ちょっとでも病気にかかれば、たちまちミミズなどの分解者たちに「食べ物」と認識されて分解されて、また他の人参に新たな病気を広げる原因を作ってしまうというわけ。



さらに、例え一角だとしてもミミズが多くいるということは、その周辺の良い畑にも大きな影響を与える。こんな感じにね↓

?ミミズが増えると、それを餌としているモグラが集まってくる。

?モグラは人参を食べないけれど、畑はモグラの作ったトンネルだらけになり、土の中で人参があらわになる。

?そこにネズミがトンネルを通って人参を食べにくる。

?そのネズミがかじったところに菌がついて分解をはじめ、それをミミズが食べて

…という風に『負の連鎖』が繰り返されるのである。


このように、ミミズによって「負の連鎖」繰り返されている状態のことを俺は勝手に『ミミズスパイラル』と呼んでいる。

つまり、ミミズの多くいる土壌には野菜栽培に適さない土壌環境と言えるのだ。
だから、ミミズがいっぱいいる畑は最悪の畑っていうわけ。


皆さんの周りで「ミミズがいる畑はいい畑」なんて言っている人はいませんか?もしいたら、教えてあげてください。

「それって『ミミズスパイラル』じゃない?」って。


今現在、農業の現場では、こういう風にイメージ的なことが先行して、真実を見失っていることが多々ある。

俺はこれからも、こういうことを色々突っ込んでいきたいと思います。

…あまり敵を作らない程度にね(ニヤリ)チュー

さて、今日も花粉に負けずに頑張りますか!


at 02:10│コメント(5)農想記 │

この記事へのコメント

1. Posted by 吉吉   2009年02月17日 09:44
なるほど?。そう言われてみればその通りですね。
ただ、土壌消毒や農薬漬け、科学肥料漬けの土にもミミズなどの生物がいないのも事実。
ウチはボカシ肥料を大量に使用するのでミジンコやイトミミズやらの生き物がハンパないです。
もちろんネズミやモグラも…(泣)。
農薬なかなか難しいですね(汗)。
http://ameblo.jp/yfarm/
2. Posted by うちやま   2009年02月17日 12:30
はじめまして、北海道のうちやまと申します。
農家のこせがれネットワークのMLをみて、ブログ見たら、すごい面白かった(たぶんわからない人にはクドイ…?)ので、これからはチェックさせてもらいますねー。
ちなみに、補助金なしで経営できる農家以外、農業っていっちゃだめ!なんて話して、先日は農協青年部で大モメしちゃいました。
3. Posted by 吉吉   2009年02月17日 16:34
何度も書き込みすみません。
下の私のコメントの最後の「農薬難しいですね…」って所ですが、「農業難しいですね!」の間違いでした。すみません。
農業はいつになっても一年生ですね。
http://ameblo.jp/yfarm/
4. Posted by いちごびと   2009年02月17日 21:24
はじめましてです 僕、こういう記事好きですね?{音符} その意見に賛成です
ついでに完全有機栽培で美味しいものは作れないってのも断言派ですね
辛口な記事ってのは自分の中の確信が無いと書けないし、農業の中のおかしな当たり前、そんなのを僕も鋭く書いていきたいなって思った矢先の出会いでした
また寄せてくださいね?{笑顔}
5. Posted by A-GYO   2009年02月20日 07:16
>いちごびと様
はじめまして!
私も有機農業にこだわりすぎるのはどうかと思います。一つのことにこだわり過ぎると、視野が狭くなるので。
また寄せてくださいね?♪
>うちやま様
はじめまして!こせがれのMLからきていただきありがとうございます!
>ちなみに、補助金なしで経営できる農家以外、農業っていっちゃだめ!なんて話して、先日は農協青年部で大モメしちゃいました。
まあ、補助金全てがダメってわけじゃなく、補助金がないと生活できないような経営じゃダメってことで。
…というのも、私は「貰えるものは貰う」って性格なので(笑)、でかいことは言える立場じゃなんですが、「補助金貰ったら負け」みたいな感じでできるだけ負けないように農業経営してますよ。(笑)
>吉吉様
いつもコメントありがとうございます!
私は土作りで大切なことは『バランス』だと思っています。
農薬や化学肥料に頼り過ぎてもだめだし、ミミズなどの分解者だけに頼り過ぎてもだめだと思うんです。
だから一つのやり方にこだわわらず、例えば病気が多発する畑では土壌消毒で土の生物相を一度リセットしてから、程良い数の生物がバランスのよく生活する状態にしてく土作りをした方が畑や経営的にはいいかなと思います。
何事も「バランス」が大切だと思います。
難しく考えず農業やってきましょう!

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