2009年03月29日


本日紹介の一品はこれ↓
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『のらぼう菜』

「…は?のらぼう菜って何?」って人が多いと思いますが、これ、野菜の分類的には「かき菜」に分類される地元武蔵野国の伝統野菜。とう立ちした花芽や茎を食べます。

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この『のらぼう菜』実はすごい野菜なんです。

時は、明和4年(1767)9月。幕府の関東郡代・伊奈備前守(半左衛門)忠宥(タダオキ)により、江戸近郊の天領の村々に配付された闍婆菜(ジャバナ)の種が、その後いつのまにか「のらぼう」と名を変えて、埼玉県飯能市、東京都青梅市を中心とした東京西郊の山麓地帯に伝わったと言われている由緒正しい伝統野菜。(ちなみに俺の住んでる入間市の西側は飯能市と青梅市に接している。)

ちなみにこの『のらぼう菜』、江戸時代の天明・天保の飢饉では、多くの江戸近郊の農村を飢えから救った野菜として有名になりました。


多分、時代的に上原農園のご先祖様、『のらぼう菜』に命救われてます。

まさに、上原農園にとっちゃ『命の野菜』と言っても過言ではない。


そんな『のらぼう菜』の食味は、とにかくアクがなくて、甘いこと。

俺的には胡麻和えして一番うまい野菜が、この『のらぼう菜』。
俺は『のらぼう菜』を春先一度食べたら、『のらぼう菜』がなくなるまで、「ホウレンソウ」など、他の野菜の胡麻和えが食べれなくなります。
とにかく他の追随を許さないくらいぶっちぎりで美味い!

出荷時期は3月中旬?5月上旬までの期間限定となります。
数にも限りがあるんで、見かけたらお早めに!(こんな感じで袋に入ってます↓)
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さて、気になってる人もいるかと思うが、なんで、『闍婆菜(ジャバナ)』から『のらぼう菜』に名前が変わったかの理由ね。

実は、この名前の変化のいきさつには、色々な諸説ありまして、どれが正しいかわからない。
本日は最後に、色々な諸説の中で、俺が一番有力視している説を書こうと思います。



時は江戸時代。天明・天保の飢饉から多くの農民を救った『ジャバ菜』が有名になりつつある頃。

ある村に御触書きが立てられた。
その御触書きには「おう、村の衆御苦労さん!あのさ、来年から『ジャバ菜』に年貢をかける事になったから、今度作付け面積の確認と測量しに行くわbyお上の役人チューと書いてあった。

村人、大いに困りました。

村人A「ど、どーすっぺ!?これ以上年貢増えたら、うち死んじまうよ?困った
村人B「くそう、お上の役人め!毎回毎回、取れそうなとこから取ろうとしやがって!怒り
村人C「どーすっぺ?とりあえず、長者さんに聞いてみよっか?」

村人、長者さんの家に集まる。

村人A「のう、長者さん、今回の件、どうしたらええかね?泣く
長者さん「…ふむ、わしに考えがある。みなちこう寄れ。笑顔
長者さん、村人に一計を与える。

そして、後日、役人が村を訪れる。

役人「おう!村の衆、この前御触れで申したように、『ジャバ菜』の測量しにきたぞ。畑に案内せい!宇宙人

村人A「いやあ?お役人様、実はうちの村は『ジャバ菜』作っとらんのですよ。笑い

役人「なに?じゃあ、あの畑に生えてるあの野菜はなんだ!?あれが『ジャバ菜』ではないのか?宇宙人」役人、畑の『ジャバ菜』を指す。

村人笑いながら返す。
村人A「あれですかい?ああ、ありゃ『ジャバ菜』じゃありやせんよ。あれはどこの野良(畑)にも生えてる雑草です。野良で坊(あかちゃん)のように働かない、手間のかかる雑草でさ。わしらは『野良坊菜(のらぼうな)』って呼んどります。にっこり

役人、一瞬あっけに取られたが、すぐに事情を察し、ニヤリと笑う笑顔
役人「…そうか。ではこの村には『ジャバ菜』はないと申すのだな。合いわかった。お上にはそう伝えておこう!!にっこり

そういうとお役人、ニコニコ笑いながら次の村へと旅立ったそうなにっこり

以来、『ジャワ菜』は『のらぼう菜』と呼ばれるようになっとさ。

おしまい。


村人も役人も『粋』だ。



at 06:06│コメント(2)本日の一品 │

この記事へのコメント

1. Posted by 石井   2009年03月29日 22:44
野良坊菜!始めて知りました!
無類の胡麻和え好きとしては、
非常に興味がそそられる野菜です・・・!
昔の人たちの粋なやり取り。カッコいいです。自分もそうありたいものです!
2. Posted by A-GYO   2009年03月30日 22:23
アレでしたら種をお分けしますよ(笑)
粋な話はやっぱりいいもんですよ!僕もこうありたいですね{笑顔}

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