2009年07月24日
ちょいと変わったカブ、『あやめ雪』です。↓

頭のところが紫色のカブ。
前回の作は害虫(キスジノミハムシ)にやられ、カブの表面がボコボコになってしまいましたが、今回の作は畑を変えたところ、綺麗な肌に仕上がりました。
輪作&土作り。これ大切です。
ども、農業やってて嬉しいのは、イメージ通りの作物を作れた時だと思うA?GYOです。
さて、本日のネタはこれ。
『遺伝子組換え作物は必要か?』
先日のネタ、『羽なしテントウムシ』について考えてたらさ、遺伝子組換えについて基本的なスタンスをここで示しといたほうがいいかなと思いまして。
最近、遺伝子組換えについて色々な方面から、その賛否について様々な意見が出ている。
技術者側は「肯定派」、消費者側は「否定派」。こんな感じだわな。
じゃあ、実際それを栽培する農業者の受け止め方は様々。それこそ賛否両論、意見は真っ二つ。
じゃあ、A?GYOはどうなの?と聞かれれば、
ぶっちゃけ、
遺伝子組換え作物については「半分賛成で半分反対」。
詳しく言えば、「人間にとって有用な成分を高めた遺伝子作物はOK」で、「害虫にとって有害な成分(殺虫成分)が入った遺伝子作物はNG」です。
「人間にとって有用な成分を高めた遺伝子組換え作物」ってのは今、国でも稲なんかで試作してるみたいだけど、例えば、スギ花粉などの「アレルギー物質の発生を抑制する米」とかそういう遺伝子組み換え作物。
これは、今ある栽培方法を崩さずに取り入れられ、自然界、特に昆虫などに対しては普通のイネとなんら変わらない遺伝子組み換え作物。
こういうの、俺ははあってもいいと思うのね。
農家がどんなに努力しても、植物元々の成分を大きく変えることはかなり難しいし、こういう遺伝子組換えだったら、人間にとってもプラス、他の生態系にも影響は少ないと思うし。だから「OK」。
んじゃ、「害虫にとって有害な成分(殺虫成分)が入った遺伝子作物」は何でNGなのかって言うと、その作物を取り巻く生態系へ大きな影響があるから。
特に俺が最も危惧していることが「害虫の進化」なんだ。
今まで食べられてたものが食べれなくなると、害虫は自らの種を存続させるため進化する。
「食性転換」もその一つで、今まで見向きもしなかった作物を「食物」にしてしまう。例えば今まで大豆を好んで食べていた害虫が、遺伝子組換え作物によって絶滅しそうになると、突然ジャガイモの害虫になったりする可能性もあるわけ。
また、害虫自身も殺虫成分に耐性をつける可能性もある。
(これはトマトの大害虫、コナジラミがそうだったのだけれど、何度も農薬で防除されるうちに、農薬が全く効かない「バイオQタイプ」ってのが出てきて問題になっている。)
大体さ、「防除が面倒」っていう人間の作業の効率化を理由に、遺伝子組み換え作物を導入するってのがそもそも間違い。
効率化効率化でコスト下げても、結局は自分の首を絞めることになるのにさ。
例えば…
1、殺虫成分入り遺伝子作物が広がる。コストも下がり販売価格も下がる。
→2、農薬会社、必要なくなり潰れる。
→3、農薬会社が潰れた時期に害虫が進化する。
→4、殺虫成分入り遺伝子作物を喰いまくる進化した害虫。しかし害虫に有用な農薬は研究・製造していないため防除できない。
→5、有効な対策もできない。販売価格も下落してるので、収入がない。結局殺虫成分入りの遺伝子作物を導入した農家も潰れる。
まあ、こんな感じじゃね?
「面倒臭さ」というくだらない理由に、巻き込まれる他の生物のこと、そしてその他の生物によってもたらされている恩恵をもっと人間は考えなければならない。
コストや効率化を考えるのはいいけど、「殺虫成分入りの遺伝子組み換え作物」までは行き過ぎだと俺は思う。
まあ、先日のブログでも言ったけど、
「昆虫をなめるな!」
ってことです。
農業に効率化を求め過ぎちゃいけない。あくまで畑の主役は作物であり、それを取り巻く様々な生物である。
それを忘れちゃいけない。農業者として。農業経営者として。
さて、今日は雨。
溜まってる事務仕事、一気にやっちゃって、ハウスでトマトの誘引しよっと♪
んじゃ、今日も元気にいきますか!!
この記事へのコメント
1. Posted by 高座豚トリプルレインボーカツ丼特捜隊@紺碧の海 2009年07月25日 00:51
そうですね。私もなめてはいかんと思います。
昆虫、、、、ってどうやって進化したのか全く
私の脳味噌ではシュミレート不能なもののひとつです。
どうやって陸に上がり、空飛ぶまで進化した
のか?(しかも物凄い高度な飛行技術で飛んで
る虫もいるそうですよね!!)
魚→両生類→は虫類、ほ乳類はなんとなく
イメージできるけど、遥か太古の昔に
昆虫の先祖がどうやって進化して来たのか?
想像もつきません。(いったいどうやったら羽ができるの?)
歴史が深すぎる。生物の歴史は。
唖然、呆然、愕然です。
昆虫、、、、ってどうやって進化したのか全く
私の脳味噌ではシュミレート不能なもののひとつです。
どうやって陸に上がり、空飛ぶまで進化した
のか?(しかも物凄い高度な飛行技術で飛んで
る虫もいるそうですよね!!)
魚→両生類→は虫類、ほ乳類はなんとなく
イメージできるけど、遥か太古の昔に
昆虫の先祖がどうやって進化して来たのか?
想像もつきません。(いったいどうやったら羽ができるの?)
歴史が深すぎる。生物の歴史は。
唖然、呆然、愕然です。
2. Posted by A?GYO 2009年07月25日 06:09
>紺碧の海様
コメントありがとうございます!
昆虫のすごいところは、進化のスピード(順応力)が動物と比べモノにならないくらい早いってことです。
例えば人間はおよそ30年で1世代ですが、アブラムシは2週間で1世代、1年間でおよそ26世代、30年で780世代。
世代の数だけ進化のチャンスであるわけですから、30年間で人間は1回、アブラムシは780回の進化のチャンスがあるわけです。
こんなのに人間の進化スピードが敵うわけがない。
昆虫の驚異的な能力は何万世代もかけて作り上げられたものだと俺は思います。{チュー}
コメントありがとうございます!
昆虫のすごいところは、進化のスピード(順応力)が動物と比べモノにならないくらい早いってことです。
例えば人間はおよそ30年で1世代ですが、アブラムシは2週間で1世代、1年間でおよそ26世代、30年で780世代。
世代の数だけ進化のチャンスであるわけですから、30年間で人間は1回、アブラムシは780回の進化のチャンスがあるわけです。
こんなのに人間の進化スピードが敵うわけがない。
昆虫の驚異的な能力は何万世代もかけて作り上げられたものだと俺は思います。{チュー}
3. Posted by 高座豚トリプルレインボーカツ丼特捜隊@紺碧の海 2009年07月25日 12:03
A?GYO様
ひぇっ種類だけで無く、世代交代の
スピードも凄いのですね。
「昆虫イヤー」ですね。
これは人間が天狗になって調子こいても
すぐ鼻へし折られるわけですね。
地球上で初めて空に進出したのは昆虫
しかも昆虫が全生物に対する割合は55%?
(過半数)を取り、全動物に対する割合は
なんと76%?と圧倒的な昆虫惑星に私達は
生かされているのですね。
人間て昆虫に比べるとかっこわるく、
よわよわしく、みじめな存在ですね。
【地球の半分は空だ
そしてもう半分は昆虫だ】
ひぇっ種類だけで無く、世代交代の
スピードも凄いのですね。
「昆虫イヤー」ですね。
これは人間が天狗になって調子こいても
すぐ鼻へし折られるわけですね。
地球上で初めて空に進出したのは昆虫
しかも昆虫が全生物に対する割合は55%?
(過半数)を取り、全動物に対する割合は
なんと76%?と圧倒的な昆虫惑星に私達は
生かされているのですね。
人間て昆虫に比べるとかっこわるく、
よわよわしく、みじめな存在ですね。
【地球の半分は空だ
そしてもう半分は昆虫だ】
4. Posted by A-GYO 2009年07月26日 07:01
>紺碧の海様
そうなんです。昆虫の世代交代は半端ないスピードなんです。長くてもセミが10年で一世代ってところでしょうか?
昆虫も人間も同じ世界で暮らしているのですから、効率化にとらわれず、その辺も考慮した農業ができれば最高ですね!
そうなんです。昆虫の世代交代は半端ないスピードなんです。長くてもセミが10年で一世代ってところでしょうか?
昆虫も人間も同じ世界で暮らしているのですから、効率化にとらわれず、その辺も考慮した農業ができれば最高ですね!
