2007年05月
2007年05月22日
今日は久しぶりの『家族サービス』ってやつをやりました。
ゴールデンウイーク中、腰が痛えだの言ってって、結局金魚すくいしかやっていなかったので、その埋め合わせである。
朝の配達終了後、車で10分ぐらいのところにある公園へ行く。
その公園は遊具が充実していて、木がたくさんあって、ちょっとした森みたいな公園。なぜか鹿が飼われているのが気になる程度のどこにでもある公園だ。
娘と久しぶりに砂場で遊んだり、ブランコしたりして楽しんだ。
久しぶりの家族サービスと持ってきたお弁当を褒めたため、妻も上機嫌。
お弁当も食べ終わりぷらぷら歩いていると、娘がシーソーに興味を持った。
他の親子が乗っているのをじーっと見ている。
「乗る?」と聞くと「のりゅ!」との答え。
一方に俺、もう一方に妻と娘。これでちょうど釣り合った。どうやら「俺の体重=妻の体重+娘の体重」であるらしい。
シーソーなんて何年振りだろう。小学校以来かもしれない。
久しぶりに乗った感想
メチャメチャ楽しい!
シーソーという遊具がこれほど楽しいものだとは思わなかった。
ふわふわした乗り心地が最高だ。
思えば、シーソーとは不思議な遊具である。他の遊具と違って、一人では遊べないものだからだ。
片方が重すぎてもつまらないし、軽すぎてもつまらない。重さが釣り合った時に初めてその面白さを体験できる、遊具の中でも特殊な存在だ。
一人で遊んでいる人には決して味わえない楽しさを、シーソーという遊具は私たちに教えてくれるのだ。
夫婦という関係もシーソーみたいなものだ。
片方ばっかり精神的負担が大きかったりしたら、夫婦というシーソーは楽しいものではない。
夫婦は同じ精神的負担の下で最高の楽しさが味わえるのではないだろうか。
シーソーで遊んだら、ふとそんなことを考えてしまった。
あなたは他の誰かとシーソーで楽しんでいますか?
2007年05月18日
「アグリス成城」という骨組みが完成したらあとはにくづけだ。
まずハード面。
成城は、オシャレで高級感が漂う街。そのエリアに馴染むように、菜園を管理するクラブハウスはデザイナーが手がけた。また、仕事帰りでスーツでも手軽に来れるように、ロッカーやシャワールームも完備。
一階はロッカールームとスタッフがいるオフィス。
二階は利用者がくつろげるようなラウンジ。こだわりのコーヒーやフルーツジュースが飲めるようになっている。また、ラウンジから菜園を望めるようになっており、鉄道用地のぽっかりと空いた空間が、ラウンジに心地良い風を提供してくれる。椅子や机、照明器具などもデザイン家具でこだわりが見られる。
菜園で利用できる農具は英国製。また種や苗なども菜園内で販売している。野菜の品種も様々で、トマトやナス、枝豆、リーフレタスなど一般的なものから、コールラビやロメインレタスなどレストランでよく使われる品種まで100種と幅広い。ちなみに菜園で花を育ててもいい。
基本的に無農薬であるが、防除はニームオイルを用いる。それでも防除が必要な場合は、有機JASで認定されている農薬に限り使用可。
菜園を囲むようにある植栽は500種類。東京都の都市緑化基金の助成を受けられるほどの評価を受けている。
そしてソフト面。
菜園にはスッタフが常駐しており、利用者は気軽に野菜栽培について質問できるので初心者にも安心。
さらに10講座程度のガーデニングや園芸に関係するカルチャースクールを開いている。
また、仕事が忙しく、なかなか菜園に来れない利用者のために潅水や管理を代行するサービスがある。
先日、私はここブログで突っ込んだが、利用者の声を聞くと、「仕事で毎日来れなくても、普通の家庭菜園と違ってスッタフが野菜を見守ってくれるので安心して利用できる。」とのこと。
本当なら突っ込むところだが、スタッフの話を聞いて、この菜園の方向性ならそれもアリなのかなという気がした。
スッタフはこう話してくれた。
「アグリス成城サイドとしては、このアグリス成城という場が、利用者のコミュニケーションの場、そして一種のレジャーとして野菜や花に親しむ場となっってくれればい。対象者も『本格的に野菜を育てたい』という人向きではなく、ベランダ菜園の延長だったり、野菜栽培に興味があるのだけどきっかけがなかった人向き。」
確かに6?という広さは「本格的に野菜を育てたい」という人向きではない。(アグリス成城サイドでも開園1年前から実験をし、6?という広さが日常生活でできる菜園の広さとしては充分であるということを確認した。)
成城学園前駅という立地、そして買い物のついでに寄れる、仕事帰りに利用できるという手軽さを追及した菜園ならば、この6?という広さは適当であると思う。
現在300区画のうち、3割程度の利用状況。だが、今後利用者が増えていくのは確実だろう。それだけの価値と魅力がこの菜園にはあるのだ。
イングリッシュガーデンのように野菜を植え付けた菜園を見ながら、ある者はこう言った。
「この菜園は体験型のレジャー施設だ。」と。
今後この様な菜園が都市部に増えていけば、多くの人が野菜や花を通じて農業について考えてくれるきっかけになっていくだろう。
第二、第三の「アグリス成城」が出てくることを強く望む。
(アグリス成城に興味がある人はHP見てください。)
http://www.agris-seijo.jp/
2007年05月17日
まず、「アグリス成城」を数日前のブログで突っ込むだけ突っ込んだことを謝ります。「百聞は一見にしかず」でした。「アグリス成城」、俺が思っていたような「貸農園」ではなかった。
数日前、友人から誘いを受け、「アグリス成城」を見学する機会を得た。
正直、「突っ込みどころ満載で楽しい見学になりそうだ」と思っていた。が、スッタフの話を聞くうちに、その浅はかな考えは消えて無くなっていった。
「アグリス成城」小田急線「成城学園前」駅前、西口を出て徒歩1分。「AGRIS SEIJO」と銘打たれたクラブハウスはぱっと見、おしゃれなカフェにも見える。初めて見た時は裏に自転車駐輪場があるだけで「貸農園はどこ?ここでいいの?」という感じだったが、自転車駐輪場を抜けるときれいに整備された菜園が広がっていた。
何でこんな所に会員制の貸菜園を作ったのか?それにはこんな経緯があった。
小田急の地下線化にともない、5本の線路を徐々に地下に潜らすスロープを作った。その長さおよそ500m。その上を騒音防止の観点から広さ5,000?のコンクリートでフタをした。
1?当たり550?という重量制限、そして駅周辺の放置自転車対策に駅のすぐ近くに駐輪場ができた。5000?すべて駐輪場にするわけにはいかないので、当初は駅ビル、車の駐車場も計画されていたらしい。しかし、「成城」という土地柄、住民から「景観を損ねないようにしてほしい」「騒音は嫌」「緑を増やしてほしい」という要望が出され、緑化するということになった。
初めは緑化するならば公園をつくろうという考えだった。しかし、公園にした場合、治安の面から不特定多数の侵入は成城エリアにとってプラスではない(公園ができても、夜中騒ぐ人がいたら近隣の住人が困る)。また、公園にした場合、その維持管理の費用は小田急が負担、もしくは行政が負担することになる。線路の用地は半永久的なのでコスト面でもマイナス面が大きい。
住民に配慮し、持続可能、かつ収益が見込める事業を考えたとき、「貸菜園」という発想にたどり着いたという。
しかし、そこで問題になったのは法令の面。この地域は「第一種低層住居」で基本的に低い家しか建てられない。しかも、「農地法」の観点から会社が農地を取得することが原則できない。
しかし「鉄道用地」という特殊な土地がそれを解決した。
地下線化によってされたコンクリート「覆蓋(ふくがい)」は建物でいう、「屋上」に当たる。つまり、ここに緑を植えれば「屋上緑化」ということになる。地上一階なのに!さらに建築物の屋上であれば、そこは「農地法」でいう「農地」ではなくなる。すごい、発想だ。だから、「貸農園」ではなく「貸菜園」となるのだ。
さらに、不特定多数が侵入しないように「会員制」にし、会員しか菜園の中に入ることができなようにした。これで治安面もクリア。
こうして「会員制貸菜園」の骨組みが完成した。
<その2に続く>
2007年05月15日
農家の悩みの種が不法投棄されたゴミ。
道路沿いの畑で信号がある交差点は、空き缶やペットボトルを車からポイポイ捨てていく輩がいる。しかもわざわざ畑の中に投げる。
トラクターでうなう(耕す)時など、機械の故障の原因になるから掃除してからの作業となる。本来はやらなくていい仕事なのに。
ちょっとひとけのない畑は家庭ゴミをまとめて捨てていく輩がいる。
いらない服だったり、ビニールゴミだったり、ビールの缶だったり。
分別して決められた日に出せ。
特に困るのが、専門業者が捨てたとしか思えないもの。ソファーや冷蔵庫、テレビ、エアコン、断熱材、畳、絨毯、タンス、ガラスetc…。
金もらって処分するんだから、しっかり処理場にもってけや。
これらのゴミは、市の「不法投棄パトロール」が回収して市のクリーンセンターに持っていく。こちらとしては助かるのだが、本来は「不法投棄パトロール」なんてものはなくてもいい。不法投棄があるから必要なのだ。
先日車に乗っていて、橋の上で信号待ちをしていると、くわえ煙草をしたおっさんが、橋の下に「ピン」と煙草を投げ捨てた。胸がむかつき、悲しくなった。
JT(日本たばこ産業)。喫煙者のマナー意識、まだまだ足らない。
こんな時、ドラえもんがいたらなあと思う。
「ドラえもん、なんか道具出してよ!」
『不法投棄カウンター!』
「どうするの?」
『これは、ある人が不法投棄したゴミを一定期間カウントして、一定期間終了後、まとめてその人の頭上に、一気に降り注ぐという道具さ!しかも不法投棄されたゴミは、その瞬間に時間と空間を超えるかから、ゴミが捨てされた場所は綺麗なまま!』
「じゃあ、例えば、1年間毎日10本の火のついた煙草をポイ捨てした人には、1年後、3,650本の火のついた煙草が頭上から降り注ぐわけだね!」
『その通り!火のついた煙草なら頭に毛も生えないほどの大火傷ぐらいで済むけど、冷蔵庫とかエアコンなんか不法投棄した人は大変だろうね!』
「罪には罰!みんな、不法投棄や煙草、ゴミのポイ捨てはやめようね!」
…こんなCM、AC公共広告機構は作ってくれないかなあ。子供のうちからしっかり教えていかないと不法投棄は永遠になくならない。
子供は親の背中を見て育つ。
私は子供の目の前で車からゴミをポイ捨てするような、痛い親にはならないようにしようと思う。
2007年05月12日
昨日はあの強風の中、お茶摘みを始めた。
機械で刈り採るのだが、強風のため刈りづらかった。
俺は腰が痛いので、後ろで袋持ち。
今年の茶葉の出来は、まあまあいいと思う。
作業が終わり、腰が痛い俺。
それを見かねて父が「とっておきのやつを持ってきてやる。」と奥から歯磨き粉のような箱に入った、チューブ式の軟膏薬を持ってきた。どう見ても医療業務用の薬にしか見えない。
父が「おい、俺が塗ってやるから腰を見せてみ。」というので、言われるままに塗ってもらう。
塗ってもらったとたんに、腰の部分がポカポカしてきた。確かに効きそうな薬だ。
俺「おお、なんか効きそうだね、この薬。」
父「だろ?俺も筋肉痛とか関節が痛くなったときに使うんだ。」
俺「へー、でもこんな薬、薬局じゃ見たことないけど、どうしたの?」
父「あ、これか?これは同じ腰痛持ちの、ほら、養豚やってる○○さんから分けてもらたんだ。」
俺「じゃあ、農家御用達ってやつだね。」
父「そうだな。○○さんも獣医さんからもらって、使ったら腰痛にはコレがいいと言ってたからな。で、俺もわけてもらったんだ。」
俺「…獣医?あ、その獣医さんも腰痛もちなんだ。」
父「あ?…いや、そうじゃねえけど。とにかくこれは効くぜ。なんたってサラブレットもこれ使ってんだからな。」
俺「…サラブレット?ちょ、その薬見せて!」
嫌な予感がして俺は父から軟膏薬を受け取り箱を確認。
そこには「カンメルパスタ」と商品名が書かれた下にこう書かれていた。
動物用医薬品
俺「うおい!これ動物用じゃん!」
父「あ?大丈夫だよ。俺が使って大丈夫なんだから。」
あっけにとられている俺を見ながら、父は続ける。
父「俺は馬年生まれだから大丈夫なの。お前もひつじ年生まれだろ?馬も羊も同じ家畜なんだから大丈夫だって。大体、馬も豚も羊も人間も同じ哺乳類だろ。だから、薄く塗っときゃ大丈夫だよ。」
俺「…」
さらに、カンメルパスタの[用法・用量]にはこう書かれていました。
適宜家畜の患部に適量を塗布する。
俺は家畜じゃねえ!
人間も同じ哺乳類だけどね。
親父の心の広さに感服しました。