2009年07月
2009年07月26日
昨日は謝恩会を二つハシゴしてきました。
まずは、お昼からの謝恩会↓

「え!?なんで、オランダの国旗とスイスの国旗?」
実はこの謝恩会、俺がオランダ行く前に語学研修をして下さった先生方の謝恩会。
俺、大学卒業してすぐに、国際農業者交流協会のプログラムで一年間オランダに農業研修に行った。
昨日は、その事前講習会でヨーロッパに向かう研修生にオランダ語&スイスドイツ語を教えてくださった二人の先生がここで引退なので、その謝恩会だったんだ。
久しぶりに会う人ばかりで、本当に楽しかった!
N先生、S先生長い間お疲れ様でした!!これからも御活躍を願っています♪
さて、一つ目の謝恩会も終わり、二つ目の謝恩会までちょいと時間があったので、同期のスイス研修生と農業談義に花を咲かす。
なんつうか、「激論!農業しゃべり場!」って感じで。
俺と酪農の世界で頑張ってるSさん(女性)と野菜の世界で頑張ってるKさん(女性)の3人で、農業について非常に熱く語りました。
冷房の効いた喫茶店で話していたのですが、多分、そこだけ気温が高かったはずです

特に俺と同じ野菜の世界で頑張っているKさん(結構マスコミに出てるから知ってる人は知ってるかも)は、色々な企画を立てて実行に移しているところや農業に対する考え方とか、人間的にすげえ魅力的な人です。
同じ農業人として非常に尊敬できる。(KさんのHPはこちら→キノカフェ)
次の謝恩会に行く時間ギリギリまで、非常に濃い農業話ができて良かったと思う。
Kさん、Sさん、どうもありがとう!!
さて、次の謝恩会までの時間ギリギリで、二人と別れて急いで渋谷から新宿へ移動。
そして、その途中、俺さ、案の定、
迷子になる
アレ?渋谷のJRの改札ってどこ?
新宿西口出口って一体いくつあるの?
もうさ、駅周辺は人は多いし、案内の看板がも多いし、迷っちゃってさ。(←これ友人に言ったら「あんなわかりやすい案内作ってくれた全ての人に謝れ!!」って怒られた(笑))
遅刻して、謝恩会に到着。(すみませんでした(汗))
この謝恩会は、大学時代、俺を含めた多くの学生を助けてくれたK井さんの謝恩会。
俺も相当助けられた。
多分K井さんがいなかったら、あれほど大学生活を楽しめなかったと思う。
本当に感謝!K井さん、第2の人生楽しんでくださいね!!
帰りの混雑してる電車の中、俺は本当に人に恵まれているなと思った。
そう考えたら、昨日朝のテンションの低さはなくなっていた。
『人』という字は一本の棒がもう一本の棒によって支えられている字だ。
昨日の俺はきっと、支えられた一本の棒だったにちがいない。
今日からは気持ちを切り替えて、支える方の棒にもなりたい。
そう思ったよ

さて、気力120%!今日も元気に行きますか!
2009年07月25日
先日、「人間ドック」の案内が届く。
なんでも、俺の住んでいる入間市は、30歳すぎると「人間ドック」・「脳ドック」を受ける際、費用の半分以上助成されるらしい。
俺さ、なんだかんだで健康が一番と思うわけですよ。
特にこれから上原農園を背負って、家族を養っていかなきゃいけない俺は、健康は特に気をつけなきゃいけないと思うわけね。
まあ、それは建前で、ぶっちゃけ、
「人間ドック、面白そうだから一度は受けてみたい!」
ってだけなんだけどさ。
そういうわけで、案内が届いたその日に予約を入れるため最寄りの病院に電話したんだ。
すると、「年内の予約は一杯です。」と言わる。
どうやらどこでも人間ドックは流行っているらしい。
仕方がないので、その後、いくつかの市内の病院に電話して、最も早く受けられる病院を見つけ申し込む。
どうやら新しい病院なので、空いてるらしい。まあ、多くの人は同じ病院で人間ドックを継続的に受けるものだから、新しい病院の方が空いてるのは当たり前なのかもしれない。
今回俺は「人間ドック」と「脳ドック」を受ける予定です。
特に「脳ドック」は入念にやってもらう予定。
昨年後半、ずっと頭痛に悩まされて、首に注射まで打たれたし。
前回、原因不明だったけど、今回の検診で原因がわかればいいんだけど。
(今はひどい頭痛はないよ

さて、昨日、俺が「人間ドック」を受ける病院から事前問診票などが送られてきた。
でさ、その問診票にさ、現在の身体の状況について、いくつかの質問にYESかNOかで答えて書きこんでいくんだ。
「咳・痰に悩んでいる」とか「時々頭痛が起こる」とか。
でさ、やってみたら、結構YESが多くてさ。
なんか、俺、問診だけで、
再検査の通知が来そうです。(泣)
なので今、俺、テンションが相当下がってます。
多分、ここ3か月間で一番下がってる。
いつもこのブログ読んでる人は、今日のブログのテンションが低いことに気付いてるかな?
もうさ、不安で不安で仕方がないわけです。
こんなテンションに陥るなんて久しぶり。
こういう時は、気分を変えるために、色々動くのが吉!
つうことで、
今日は2つの謝恩会をハシゴする予定。
(この辺の行動力は自分でもよくわからん。)
久しぶりに色んな人に会ってきて、気分を変えてきたいと思います

お昼からだから、配達さっさと終わらせないと。
んじゃ、行ってきます!
2009年07月24日
ちょいと変わったカブ、『あやめ雪』です。↓

頭のところが紫色のカブ。
前回の作は害虫(キスジノミハムシ)にやられ、カブの表面がボコボコになってしまいましたが、今回の作は畑を変えたところ、綺麗な肌に仕上がりました。
輪作&土作り。これ大切です。
ども、農業やってて嬉しいのは、イメージ通りの作物を作れた時だと思うA?GYOです。
さて、本日のネタはこれ。
『遺伝子組換え作物は必要か?』
先日のネタ、『羽なしテントウムシ』について考えてたらさ、遺伝子組換えについて基本的なスタンスをここで示しといたほうがいいかなと思いまして。
最近、遺伝子組換えについて色々な方面から、その賛否について様々な意見が出ている。
技術者側は「肯定派」、消費者側は「否定派」。こんな感じだわな。
じゃあ、実際それを栽培する農業者の受け止め方は様々。それこそ賛否両論、意見は真っ二つ。
じゃあ、A?GYOはどうなの?と聞かれれば、
ぶっちゃけ、
遺伝子組換え作物については「半分賛成で半分反対」。
詳しく言えば、「人間にとって有用な成分を高めた遺伝子作物はOK」で、「害虫にとって有害な成分(殺虫成分)が入った遺伝子作物はNG」です。
「人間にとって有用な成分を高めた遺伝子組換え作物」ってのは今、国でも稲なんかで試作してるみたいだけど、例えば、スギ花粉などの「アレルギー物質の発生を抑制する米」とかそういう遺伝子組み換え作物。
これは、今ある栽培方法を崩さずに取り入れられ、自然界、特に昆虫などに対しては普通のイネとなんら変わらない遺伝子組み換え作物。
こういうの、俺ははあってもいいと思うのね。
農家がどんなに努力しても、植物元々の成分を大きく変えることはかなり難しいし、こういう遺伝子組換えだったら、人間にとってもプラス、他の生態系にも影響は少ないと思うし。だから「OK」。
んじゃ、「害虫にとって有害な成分(殺虫成分)が入った遺伝子作物」は何でNGなのかって言うと、その作物を取り巻く生態系へ大きな影響があるから。
特に俺が最も危惧していることが「害虫の進化」なんだ。
今まで食べられてたものが食べれなくなると、害虫は自らの種を存続させるため進化する。
「食性転換」もその一つで、今まで見向きもしなかった作物を「食物」にしてしまう。例えば今まで大豆を好んで食べていた害虫が、遺伝子組換え作物によって絶滅しそうになると、突然ジャガイモの害虫になったりする可能性もあるわけ。
また、害虫自身も殺虫成分に耐性をつける可能性もある。
(これはトマトの大害虫、コナジラミがそうだったのだけれど、何度も農薬で防除されるうちに、農薬が全く効かない「バイオQタイプ」ってのが出てきて問題になっている。)
大体さ、「防除が面倒」っていう人間の作業の効率化を理由に、遺伝子組み換え作物を導入するってのがそもそも間違い。
効率化効率化でコスト下げても、結局は自分の首を絞めることになるのにさ。
例えば…
1、殺虫成分入り遺伝子作物が広がる。コストも下がり販売価格も下がる。
→2、農薬会社、必要なくなり潰れる。
→3、農薬会社が潰れた時期に害虫が進化する。
→4、殺虫成分入り遺伝子作物を喰いまくる進化した害虫。しかし害虫に有用な農薬は研究・製造していないため防除できない。
→5、有効な対策もできない。販売価格も下落してるので、収入がない。結局殺虫成分入りの遺伝子作物を導入した農家も潰れる。
まあ、こんな感じじゃね?
「面倒臭さ」というくだらない理由に、巻き込まれる他の生物のこと、そしてその他の生物によってもたらされている恩恵をもっと人間は考えなければならない。
コストや効率化を考えるのはいいけど、「殺虫成分入りの遺伝子組み換え作物」までは行き過ぎだと俺は思う。
まあ、先日のブログでも言ったけど、
「昆虫をなめるな!」
ってことです。
農業に効率化を求め過ぎちゃいけない。あくまで畑の主役は作物であり、それを取り巻く様々な生物である。
それを忘れちゃいけない。農業者として。農業経営者として。
さて、今日は雨。
溜まってる事務仕事、一気にやっちゃって、ハウスでトマトの誘引しよっと♪
んじゃ、今日も元気にいきますか!!
2009年07月23日
昨日は46年ぶりの皆既日食で全国盛り上がっていました。
まあ、うちは部分日食でしたが、写真撮ってみました↓

写真じゃわかりづらいけど、薄雲の隙間から三日月型にかけた太陽が見えました!
ちょい感動

次回の日食は26年後、北関東で見れるらしい。
生きる楽しみがまた一つ増えたわ(笑)
ども、仕事そっちのけで日食見てたら、今日は首が痛いA?GYOです。多分、全国にも同じような人がいると思われる。
さて、ネタいきます。
先日紹介した「緑ナス」。
だんだん収穫量が増えてきました↓

収穫量が増えたと言っても、こんなもんです。
で、この緑ナス、収穫する時、普通の茄子より気をつけなきゃなりません。
何に気をつけるかというとヘタのところについている「トゲ」↓

普通の茄子のトゲはわりと小さくて触ってもそんなに痛くないのだが、この緑ナスはトゲがでかくて硬い。なので、指に刺さるとものすごく痛い。
普通のナスのトゲが「ミツバチ」なら緑ナスのトゲは「スズメバチ」って感じ。
緑ナスのトゲは、「気合い」が違うんだ。
俺もトゲに気をつけているけど、時々、指にトゲをぶっ刺して血が出て「な、なんじゃこりゃー」とほざき悶絶する。
そんな俺をあざ笑うかのような緑ナスがこの度収穫されました。
それがこれ↓

天狗の鼻の緑ナス
実の一部が天狗の鼻のようになっている緑ナス。
これを見た瞬間、
「愚かな人間よ。わしのトゲは無敵なんじゃ!わははははは!」と笑われたような気がした。
昔から、調子に乗ってる奴のことを「天狗になる」と言います。
やつはまさにソレ。
とりあえず、人間の代表として、↓

奴の『鼻』をへし折ってやりました。
調子に乗っている奴を凹ますことを「鼻をへし折る」と言います。
これで、文字通り、
天狗になってる奴の鼻をへし折ってやりました。(ニヤリ)
ちなみに鼻を折られた奴は今日の朝食のみそ汁の具になりました。
「調子に乗んなよ。」との自分への戒めを込めて完食。
さて、自分の鼻をへし折られないように、自重することを心に置き、今日も元気に働こうと思います!
んじゃ行ってきます!!
2009年07月22日
衆議院が解散した。
で、毎回思うんだけどさ、
議長が解散宣言すると万歳三唱するのはなぜ?
そしてTVを見ながら俺は思うんです。
「バンザーイ!」って声はするけど、
「お手上げ!」「やってられっか!」ってジェスチャーに見える。
特に今回は、そういう気持ちで万歳した人は多かったんだろうな…
なにはともあれ8月30日の投票日に向けて季節も内容も熱い選挙になりそうです。
ども、解散したと同時に選挙広報車を走らせはじめ、昨日午後2時にうちの子供の眠りを妨げた某政党には絶対投票しないと心に決めたA?GYOです。
…なんで、解散したと同時に、多くの子供が昼寝している午後2時に選挙広報車を走らせるかな?…
はしゃぎ過ぎ。ちょっとは気を使えよ、●〇●○党さん

さて、気を取り直して本日のネタいきます。
本日のネタはこれ!
『羽なしテントウムシが誕生』
『名古屋大の新美輝幸助教らの研究グループは、羽のないテントウムシを世界で初めて作ることに成功した。害虫のアブラムシを食べるため、テントウムシの一部は農業で利用されている。羽なしテントウムシが用いられれば、飛んで逃げなくなるので害虫駆除の効率が上がるという。
研究結果は21日付の英昆虫科学専門誌・電子版に掲載された。
新美助教によると、生物はリボ核酸(RNA)を介して、遺伝子から羽や手足を形成するなどの指令を出す。同助教らはテントウムシの羽を作りだす遺伝子を特定。その指令を運んでいるRNAを分解し、働きを失わせることで、羽なしテントウムシを作り出した。(時事ドットコム記事抜粋)』
実際の写真も載ってるから見て→記事と写真
すごく多くの時間と研究費と人材を投入してこの技術を作ったのだろうけど、その技術を将来的に使わせられるかもしれない現場のいち農家として、ちょいと突っ込ませてもらいたい。
羽のないテントウムシって必要ですか?
記事では「羽なしテントウムシが用いられれば、飛んで逃げなくなるので害虫駆除の効率が上がるという。」と書かれているが、実際現場で農業やって、アブラムシやテントウムシを四六時中見ている俺はそうは思わない。
まず、テントウムシはアブラムシがいるところに飛来し、アブラムシを食べつつ、交尾をし、卵を葉に産みつける。その卵からかえった幼虫もまたアブラムシを食べる。
つまり、害虫防除の効率を上げたいのならば、羽なしテントウムシがその場に居続けるよりは、テントウムシの幼虫を養殖して畑に放すほうがはるかに効率が良いと思われる。
それにわざわざ羽なしテントウムシを作りだして、それを畑に放したところで、自然界で羽化に失敗して飛べなくなったテントウムシと末路が同じだろう。
むしろ、写真の様な前ばね(身体を守る固い羽)という「守備力」がない分、羽化に失敗したテントウムシよりクモやその他の天敵に喰われる可能性が高い。
アブラムシを守るアリの攻撃からも身を守ることができないだろうし。
つまり、この技術はテントウムシにとっても、生産者にとっても、「必要のない技術」であるといえる。
俺さ、どんな技術でも、現場で役に立たねえ技術は開発者のエゴを満たすだけの技術だと思うのね。
だから俺はすべての技術開発者に言いたい。
現場のニーズがあってこその技術開発だろ?
農家にしたって、防除能力の低い羽なしテントウムシなんて使いたくなし、人為的にRNAをいじくられて、なりたくもない姿にされたテントウムシは不憫でならない。
大体、「テントウムシで防除するより、寄生バチを利用した方が防除効果は高いだろ!」って思うし。
開発者は一度、農家に足を運んで、現場で何が求められてるのかリサーチしてからそういう技術開発に取り組んでいってほしい。
それが本物の技術開発者のあるべき姿勢だと俺は思うから。
今回はRNAをいじくっただけだから、遺伝子組換えとは技術的に違うけど、いずれ『遺伝子組換え昆虫』が出てくるんだろうと思う。
そしてその時、『遺伝子組換え昆虫』が開発者の意図とは違う行動に出る可能性が『大』。
ある程度制限できる『動物』とちがい、繁殖力が強く大量に発生する『昆虫』を制御できるなんて絶対に思ってはいけない。昆虫をなめちゃいけない。
生物の進化は、様々な環境の変化によって徐々に変化するものでなければならない。人為的に急激に変化させられた進化は歪みを生みだす。
食料が安全保障で重要になっている今、遺伝子組換え昆虫が「バイオハザード」を引き起こす時代がいずれ来るかもしれない。
それを今回の「羽なしテントウムシ」の記事をみて強く感じた。
もう一度言う。
昆虫をなめるな。
さて、今日は皆既日食が見れるらしい。仕事はそこそこに46年ぶりの天体ショーを観察したいと思います♪
晴れればいいな

さて、今日も元気に行きますか!行ってきます!!