2011年03月
2011年03月25日
・・・というわけで、そろそろ上原農園にとって『命の野菜』、『のらぼう菜』の収穫を始めます!
↓


この『のらぼう菜』は今なにげに話題のかき菜の一種で、武蔵野地域(西東京&埼玉の南西地域)の地域の伝統野菜。
なんで上原農園にとって『命の野菜』かっていうと、江戸時代、飢饉が発生した時に、うちのご先祖様がこれを食べて、飢饉を乗り越え生き残ることができたから。
(詳しくは過去のブログ記事「武蔵野国の伝統野菜『のらぼう菜』」を参照。)
こののらぼう菜がなかったら、もしかしたらこの世に俺が誕生してなかったかもしれんのだからね(爆)
なので俺が作る野菜の中でも特別思い入れがある野菜です。(笑)
食べ方は超簡単♪
茹でて、おひたしにしたり、胡麻和えにすると超美味いです。
これ食べ始めるとね、ああ今年も春が来たな~って思うんだ。
でも、色んなことが立て続けに起こっている今年の春は、中学卒業して、高校生になる春ぐれー不安がいっぱいです。
もうね、この不安感、青春ど真ん中。
夕日に向かって走り出してもおかしくないくらい不安。
よし、走ってみよう!
(以下ACの「こだまでしょうか?」のCMっぽく読んでください。)
夕日に向かって走ると、すぐ息切れがする。
さらに走り続けると、動悸が始まる。
それでも走り続けると、めまいが襲いかかってくる。
そうして走り終えて、「あれ?筋肉痛こねーな~」と思っていると、二日後に筋肉痛がくる。
歳をとったのでしょうか?
いえ、ただの運動不足です。
え~し~☆
・・・今後、もしも国から出荷制限かけられて収穫仕事がなくなったら、夕方、ジョギングもしくは散歩始めようかな~
この曲を口ずさみながらさ・・・↓
ケツメイシ『夕日』
このMIX、いいね~♪
気分的にも励まされる。さて、今日も頑張るか!!
2011年03月24日
ブラックな小噺をひとつ。
社員A「部長!現場の人間は限界です!指示を!!」
部長「ええい!この大事な局面で社長は何やってんだ!?」
プルルルル プルルルル
・・・ガチャ
部長「こちら部長室!!」
社長「あ、部長?元気?」
部長「その声は、社長!!元気?じゃないですよ、この大変な時に何やってるんですか!?」
社長「いや~、今さ、謝罪会見の時期と内容の打ち合わせをある大臣としててさぁ~・・・あ、それより、ねえ、部長。謝罪会見の時にやるパフォーマンスなんだけどさ、『牛乳一気飲みしてから安全宣言を言う』ってのとさ、『水道水で洗ったホウレン草を生でモグモグ食べてから安全宣言を言う』っていうの、どっちがいいかな~?」
部長「何ふざけたこと言ってんですか!!とりあえず現場に戻ってきて指示をくださいよ!!こっちも限界なんですから!!」
社長「いや~、いまちょっと事情があって行けないからさ、君がこっちに来てよ。」
部長「はあ!?社長あんた一体どこにいるんですか!!」
社長「え、どこって、
国会議事堂地下の
『核シェルター』だけど。」
・・・自分で書いててシュール過ぎて笑えねー。
とりあえず、水道水で顔を洗い、水道水で炊いたご飯を食べ、水道水のウォシュレットで用を足し、こまめに水道水で水分補給しながら仕事をし、仕事が終わったら水道水の風呂に入って、風呂上がりに水道水を飲んで寝るいつもの生活をしようと思います。
とりあえず、今パニくってる奴、
『風の谷のナウシカ』(原作)を読めーーーーー!!!!!!
読めばちょっとは落ち着きます。
2011年03月23日
「被災地に近い首都圏がサポートの最前線にならず、足を引っ張るっておかしいだろ?被災地には今この瞬間にもモノとカネが必要なんだよ。・・・今はモノとカネなんだ・・・」
閣下、その通りです。
被災地に行くヘリがあるなら、見学人よりも物資です。悪天候とか「カン」係なくね。あーゆーすたんだー?
ども、ボソッと突っ込み入れられるくらいには気持ちに余裕が出てきたA-GYOです。
よし、このノリで枝豆を播こう!ってわけで昨日は枝豆をチェーンポットに播種。品種はサカタのタネの「おつな姫」↓

茶豆風味の早生枝豆。今の時期播種で7月上旬に収穫予定。
この枝豆が収穫できる頃には、一連の騒動が収まって、美味しい枝豆をつまみにビールでも飲みたい。
そんなことを思いながら一粒一粒チェーンポットの穴に枝豆の種を播きました。
さて、不安を飲み込み、期待を生みだし前向いて頑張んべ!!
2011年03月22日
なんかね、よくわかんねーけど、「細かく色んなもの播いとけ!!」って直感があってさ(笑)種もあったので播いてみました。計画的じゃねーけど、こういう風に自分の直感を信じるのも時には必要かなと(笑)
多分、そわそわして落ち着きがないんだよね、俺。
原因はわかってるのだけど。
昨日の夕方、政府から福島・茨城・群馬・栃木のホウレン草とかき菜、それと福島の原乳に出荷制限がかかりました。
朝の時点で、スーパーの売り場の状況からいって出荷制限あるだろうなと思ってたけど、実際にTVで見ると本当にやりきれない思いだ。
風評被害、一時的に確実に出ます。
それは、出荷制限かかったホウレン草や原乳だけでなく、〇〇県産と銘打ったものはすべて風評被害にさらされます。
これは、過去にうちも埼玉県所沢ダイオキシン風評被害で経験済み。
消費者やマスコミは大きなくくりで物事をとらえたがる。
つまり、〇〇県産のホウレン草→〇〇県産→〇〇地方とどんどんモノの尺度を大きくとらえた結果、言われなき風評が広がる。
そして、一部を全部だと思いこんで消費行動に影響すること。
それが風評被害。
ダイオキシンの時もそうだった。
(まあ、あの時は虚報が虚報を呼んで事実と異なることばっかだったが。)
本来ならば、原因となった焼却場が責められるべきところが、農家にしわ寄せが思いっきり来たからね。
もちろん、その風評被害を作りだした報道(〇〇TV)は、その後、問題発言したキャスターはクビで訴訟でボコボコにされて、そのマスコミ関係の〇〇新聞も解約の嵐だったけど。農家なめんじゃねーぞと。(怒)
あ、話それた。戻します。(笑)
だから、農産物が悪いんじゃなく、放射線を出すことになった組織&対応が疎かだった組織が責任と問われるべきだし、補償もするべき。
もちろんね、風評被害は補償対象にしないってのは、現実的だし、「風評」って際限ないことだから仕方がねーことかもしれねーけど、責任の所在はなすりつけ合わず受け入れて、それに対する謝罪をしっかりすること。
少なくとも訴訟起こされる前に謝罪はすべき。
ミスは誰にでも起こす。でもね、ミスしたときにすぐに謝罪できるかどうかでその後の展開は大きく変わっていくと思います。(原因となった該当組織はそこんとこ理解し実行しろよ。)
これから風評被害にさらされる可能性がある農家の方(俺も含めて)、この後、数週間、数カ月間はキツイ時期があるかもしれません。
でもね、風評だから、事実が評価されれば風評は消えていきます。
いいですか、風評被害を解決するのは補償金じゃない。
風評被害を解決する上でもっとも大切なことは、『生産現場の努力』と『消費者の理解』です。
責任の所在があいまいにされ、損害賠償金も充分に補償されなかった埼玉県所沢のダイオキシンの風評被害は、時間がかかりましたが『生産現場の努力』と『消費者の理解』によって解決されました。
だから、絶対に風評被害は克服できます!
是非、風評被害にさらされる農家の方、農業を続けてください!
続けていれば、必ず道は開けます!!
俺もどんな風評こようとも、コツコツ農業続けていく所存でございます。
こういう時だからこそ、頑張っていきましょう!!
2011年03月21日
まず拡散希望情報。東関東大震災の被災者の方の安否に関する情報のおススメのサイトです。
NHKの東関東大震災・避難者名簿検索
→ http://www3.nhk.or.jp/toppage/hinan/kensaku.html
またNHKのHP上では、Googleの消息情報とリンクしています。
→ http://japan.person-finder.appspot.com/?redirect=0
まだ被災された人の安否が確認できていない方は、ぜひご利用ください。
さて、本日のブログ行きます。
昨日の朝、スーパーの配達に行ったらさ、茨城県産のホウレン草がどこの売り場でも無くなっていた。
スーパーの人に聞いたら「上の指示」とのこと。
例え安全と言われても、ああいう発表のされ方をすると、お客さんからの苦情や問い合わせがあり、陳列できないんだと。
風評被害、やはり来ましたか。
地震で原発への被害が報告されてから、ずっと心配していたことが現実に。
「今のところ、人体への影響は問題ない。」
そうは言われてるけど、過去の風評被害と違って、今後の見通しが全く立たないことが非常に気になる。
俺は埼玉だけど、ぶっちゃけ、すげえ不安。
だから、ここはその不安も飲み込んで、胆を据える。
そして俺は野菜を作り続ける。止まっちゃいけない。
昨日もブロッコリーの苗の定植。定植後はビニールトンネルで被覆。
野菜の栽培環境と一緒でさ、情報も日々変動している。
臨機応変に、でも芯はしっかり持ちながら。そうやって生きていこうと思う。
まっすぐ俺の目を見ながら「上原さん、もしも埼玉県産でなんか情報あったらすぐに教えてください。」って言ったあるスーパーの青果チーフの何とも言えない悲痛の顔が忘れられない。
大丈夫、俺、農業、続ける覚悟だけはできてるから。