2012年05月
2012年05月22日
今日はネタ2つ。
まずは一つ目。
昨日の午前中、金環日食という天体ショーが落ち着いてから、地元の小学1年生&保育所の年長さんがサツマイモ苗の植え付けを体験しに来ました!(写真は無しw)
毎年、うちの管理している畑まで来てもらって、サツマイモ苗を植え付けしてもらって、秋にサツマイモ掘りをしてもらってます。
始めは、ただサツマイモ掘りだけを体験してもらってたんだけど、「植え付ける」という作業を自分たちでやってもらうことで、よりサツマイモ掘りを楽しんでもらえたらと考えて苗の植え付け体験を始めました。田植えの体験と一緒だね(うちの地域は田んぼが無いからサツマイモw)。
やっぱ、自分達で植え付けたサツマイモは掘るときに「あんなに小さかった苗なのに、こんなにお芋がとれた!!」って収穫の喜びもUP!!
ひいては「野菜」や「農業」に興味を持ってもらえたら、もう最高だね♪
秋に子供たちに楽しく収穫してもらえるよう、しっかり育てていきたいと思います!
さて、2つ目のネタはこれ。
先日の記事(『農家たるもの無いものは作れ!!』~『立ち上がれチェーンポット』編~)で予告した通り、「ひっぱりくん」のメーカーの営業の方に、俺が自作した『立ち上がれ!チェーンポット』を装着したひっぱりくんで実際に枝豆を定植してもらいました!(一人じゃ動画とれないから、営業さんに定植してもらって撮った♪)↓
どう?どう?普段なら1回や2回は詰まるハズのCP303-15のチェーンポットだけど、全然引っ掛からないでしょ?
しかも、枝豆の苗も子葉が開かないぐらいちっちゃいんだけど、それでも問題なく綺麗に定植できました!
なんでも、ひっぱりくんのメーカーさんでは「ひっぱりくんの次世代デザイン」を思案中らしく、『立ち上がれ!チェーンポット』を定植している様を動画で撮って会議に出してみるとのこと♪
ついでに、営業さんに普段ひっぱりくんを使っていて気になるところ(ロングピッチ用のアタッチメントをつけると本体がすげえ安定悪くて重いetc)を色々言わせてもらいました。
それらが改善されるような新しいひっぱりくんが誕生することを、一人の「ひっぱりくん」愛用者として切に願います。
頼むぜ!営業のNさん!!
・・・というわけで、昨日は盛りだくさんな一日でした♪
2012年05月20日
新潟の石井農園10代目より「ひっぱりくんにロングアタッチメントをつけているのにスムーズに苗が流れていかず、(苗が横に寝たまま繰り出されていって植え付け部に挟まってしまうのです。汗)植え付けに四苦八苦しました(T_T)」ってなコメントを頂きまして。
つまりは、こんな感じ(枝豆のCP303-15の定植した時の苗が横に寝たまま繰り出される状況)↓

CP303-15は株間15cm、つまり苗と苗の間隔が広いから植え付け部で起き上がり切れず送り出されると詰まってしまう。
これでは苗は根元の部分が折れてしまうし、一度作業を止めて直さないと先に進めないという作業ロスにつながるわけです。
これがCP303-15のチェーンポットを使う上で結構問題になるわけで。
多分、俺を含めて全国のCP303-15を使用している農家さんも同じような悩みを持ってると思われる。
で、俺考えました。
「苗が寝たまま送り出されるような構造」に問題があるわけだから、「苗が起き上がった状態で送り出せる構造」にすれば問題解決じゃん!と。
でも、メーカーさんはこういうアタッチメントを作っていない。
ない?じゃあ・・・
『農家たるもの、無いものは作れ!!』
と、いうわけで、
作ってみました。↓


名付けて
『立ち上がれチェーンポット!!』
~材料~
・バーベキュー用の金網×1枚
・強力な磁石(2000ガウス)×2個
・A3サイズのラミネートフィルム(何も挟まないでラミネート加工したもの)×2枚
・ハウス補修用のテープ×適量
~作り方~
1.バーベキュー用の金網を『片辺だけ』(←ここポイント)V字に折り曲げる。
2.加工した金網にハウスの補修用のテープでラミネートフィルムを張りつける(苗が金網に引っ掛からないように)。
3.金網がV字になっていない方(苗箱を置く方)のラミネートフィルムに強力な磁石をハウス補修用のテープで張り付ける。
こんな感じに↓

で、写真のようにひっぱりくんの「苗の下に潜り込ます鉄板部分」に磁石をくっつければ完成!!
簡単でしょ?
ちなみに、バーベキュー用の金網と強力磁石は100円ショップで購入。そしてA4サイズのラミネートフィルムとハウス補修用テープは家にあったものを使ったから、材料費は210円(税込)w
制作時間も10分もあれば出来ると思います。(俺は考えながらこれ作ってたから30分以上かかったけど(笑))
じゃあ、早速『立ち上がれチェーンポット!!』の運用試験!ってことで枝豆を定植してみました!↓




結果、
大成功!!!
すげえよ!一回も引っ掛からずにスムーズに定植出来ました!
苗が送り出される部分に向かって、だんだん起き上がっていくようにしたら、全然引っ掛からない。
もちろん、『立ち上がれチェーンポット!!』を使わない時は磁石なので脱着簡単♪
これ、メーカーに売り込もうかな(笑)
まあ、材料費もそうかからないし、農家だったら自作した方が早いかもね。
こんな感じでどうでしょ?石井さん(笑)
これで、CP303-15を使ったネギ定植もいけるんじゃないでしょうかw
ちなみに、来週「ひっぱりくん」のメーカーの営業マンの方に見せる予定です。反応が楽しみですw
2012年05月19日

お茶は機械化が進み、一人用の乗用茶刈り機なんてものもありますが、うちは二人用の茶刈り機で一気にいきます。↓

左が親父、右が俺。
二人の息が合わないと収穫にムラができるので、慎重かつスピーディーに茶刈り機を滑らせていきます。
就農当時は、親父に「もうちょい上!違う!今度は下過ぎ!しっかりやれ!!」と、『叱咤』という名の技術講習を受けましたが、就農9年目の今はもう阿吽の呼吸。
ぶっちゃけ、俺と親父で二人用の茶刈り機で刈れば、一人用の乗用茶刈り機よりも遥かに早いスピードで収穫できます。w
この時期、本業の野菜栽培も色々やることがあって、お茶刈りだけに時間を割けません。この辺、「時は金なり」をいつも以上に感じます。
それにね、昨日は茶刈り始めてからだんだん雲行きが怪しくなってきて、なんとな~く嫌な予感がしたので、休憩なしで一気に収穫しました。
そしたら、収穫終わって茶刈り機を軽トラに乗せてる時に「ポツ、ポツ」と雨が。
「まずい!!」
急いで家に帰って機械を車庫に入れた瞬間、
ざーーーー!!
そりゃもう滝のような雨。
そして、すぐに屋根に何かが当たる異音が響きだした。
そう、雹が降ってきたんだ。↓


直径1cmぐらいかな。うちの地域は雹なんて滅多に降らないけど、今年はこれで2回目。
本当、今年は天気が不安定で気が気じゃありません。
雹はすぐに融けていったけど、軽トラの荷台には結構積っててかき集めたらこんなになった。↓

手が冷たい!!こんなんのが空から降ってきて、植物にダメージ与えるのが「雹害」ってやつです。
突風や竜巻と一緒で、わずかな時間で農作物や農業施設にダメージ与える、農家にとって最も恐ろしい気象です。
(ちなみに今回もビニールハウスにはダメージなし。ホッとしました。)
この時期は大気が不安定になりやすいので、天気はすげえ気になる。
今日は大丈夫かな?
さて、今日もお茶刈り。気合いいれてやるぞー!!
2012年05月18日
2012年05月17日
俺、春先「今年はケヤキの芽吹きがまばらだから遅霜要注意!」って散々言ってました。
でも、先日雹が降ったりしたものの、今年は遅霜がなかったので、ものすごいホッとしてたんだ。
そして俺は思ったんさ。「俺の予想、外れてよかった!!」って。
でもね、その想いを打ち破る事実が昨日発覚。
実はこの前の日曜日の朝だったかな。かなり冷え込んだのね。正直遅霜も覚悟してたんだけど、ギリギリ大丈夫だった。
ギリギリセーフ。そう。ギリギリだったんだよ・・・。
昨日ね、「なんかサツマイモの植えた畑の様子がおかしいぞ?」って話になり様子を見に行ったら・・・↓
遅霜喰らってるじゃん!!
サツマイモ、遅霜喰らってるじゃん!!!!(号泣)
先週植えたサツマイモの苗500本、そのうち400本が遅霜のダメージ喰らって枯れてました。
ちなみにこのサツマイモの畑を含む200~300mの範囲内だけが遅霜が降ったみたい。
なんていうか、ちょうどそこが遅霜の通り道だったぽい。
つまり、その畑だけは
ギリギリアウト!!!
確かにちょっと傾斜があって位置的に窪んでるかのような地形の畑ではあったんだけどさ。
その辺はギリギリセーフにしとこうよ、遅霜さんよ~(泣)
教訓。
『サツマイモは5月20日以降の定植、もしくはお茶刈りが終わったら定植しよう。』
・・・痛ーい、勉強代だったな~。これから植え直しだ・・・