2013年12月

2013年12月11日

皆様ご無沙汰しております。
絶賛農繁期中のA-GYOです。ども。

ブログ更新頻度については言い訳しません!!www
さっそくですが、本題行きます。

さて、ここ数日、年末商戦を話し合うスーパーの会議が続いています。
今回の本題はその会議後のとあるスーパーの青果チーフとの雑談から。

「来年消費税あがるじゃないですか、5%から8%へ。で、商品店頭価格の表示はどうなるの?内税で表記?それとも外税は別に表記?」って話をしてたのだが、お店としてはまだその辺決まってないが、どうも消費増税分はお客様に負担させるのではなく、スーパーや生産者が負担することになるかもしれないとのこと。

もしそうなった場合、正直ね、今までみたいに内税表記のみだと、結構きついんさ。

消費税が上がった場合、今までの5%の税込価格に+3%で表示するのが筋なのだが、話ではどーもそういうカタチの表示にならない可能性が高いという。
なぜかというと、例えば、今まで5%の税込198円で売っていた商品に増税分+3%の価格、204円(小数第一位は四捨五入)が増税後の価格となるのが本来の筋だが、200円以上で表記するのと、199円以下で表記するのとでは、その差額以上に売り上げが大きく変わる。

例えば、200円と199円の場合。その差はたった1円にも関わらず、本来ならば200円の商品を199円で一個売ったら、1円のマイナス、10個売ったら10円のマイナスなのに、実際は199円のほうがお客さんがより買ってくれて、収入増につながるということだ。
お客さんの感覚として、200円と199円では購買心理的には大きな壁があり、200円と199円では、売り上げがおよそ2割の差が出る。これが100円と99円という3桁数字から2桁数字になった場合では、およそ3割の差になる(どちらも自分の過去の売り上げから抽出した数字)。

つまり200円だと一日あたり10個売れる商品は、1円引きの199円にすると200円の場合より2割増しで売れる数が増えるので、一日あたり12個売れるということになる。

これを数字にすると、200円の場合、200円×10個=2,000円となり、199円の場合だと199円×12=2,388円となり、一日当たり388円の売り上げの差になるということなのだ。

スーパーという売り場は一日あたりの来客数は大体決まっているので、来てくれたお客様にどれだけ商品を買ってもらえるかということに心血を注ぐ。その場合、200円を199円にすることは販売戦略上非常に正しいわけ。

前置きが長くなったが、要するにこれから消費税が増税される前に、俺ら地場野菜コーナー出荷者は、売り上げを落としても198円の品を204円で売り場に並べるか、商品原価を下げて表示上198円を維持し売り上げ数を持続させるかを選択しなければならない。これは物凄く悩むところである。

でも、スーパーの地場野菜コーナーという、自分の野菜の価格と店の価格とをお客様が比較できる状況での答えとしては、俺は商品原価を下げて198円という価格を維持しなければならないのかなとも思う。
でも、できるならば、食品に対してはこのまま消費税5%で据え置く、軽減税率を適用してほしいのが本音である。諸外国みたいに、食品にかかる税金は低税率になれないかな。お役所は「線引きに手間がかかってできない」とか言ってるけど、諸外国はそれができてるわけだしね。

俺から見たら、「線引きに手間がかかってできない」んじゃなくて、ただ単に「線引きの手間が面倒くさいし、税収上がるし」というお役所の都合しか見えてこないのだが。

何はともあれ、来年4月の消費税増税まで悩む日々が続きそうです。(汗)


A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 01:37│コメント(2)トラックバック(0)日常 | 悩み事