2010年02月26日
昨日、農協に頼んでおいたブロッコリー「ピクセル」とロマネスク「スパイラル」の苗が届きました↓
手前が『ピクセル』(サカタのタネ)、奥が『スパイラル』(渡辺種苗)。
両方とも1月20日前後に播かれたもの。
昨日早速定植しようと思ったが、天気予報で「春一番吹くかもよ?」って言ってたので延期。
忙しい合間をぬって定植して、トンネル張ったところに「春一番」が来て、トンネルどころか苗まで全てを吹っ飛ばされる・・・
これをドラクエ4で例えるならば、
「スカラ」であげた守備力を「いてつくはどう」でかき消された挙句、「ルカニ」使われて守備力下がったところに「痛恨の一撃」を喰らうようなもの。
ブライ(ドラクエ4の魔法使い)なら即死だよ?
こんなことが、ここ最近続いていたので、今年から春一番が吹いてから定植しようかと。
吹っ飛ばされたトンネルをもう一度張りなおすなんて、二度手間かける時間と手間の余裕は今年はないからね。(汗)
とはいえ、2月28日~3月2日まで、某火消し団の慰安旅行で長崎まで行かなきゃならんので、その辺の日程調整も考えつつ、春一番の動向を判断して、定植時期を決めようと思います。(あー旅行面倒くせえ。)
さて、本題。今日は育苗の外部委託について。
俺は基本的に自分で育苗して野菜を育てます。
・・・んが、今年から一部農協に育苗を頼んでいます。
これは、コストと手間のバランスを考えた時に、自分で育苗するよりも外部に頼んだ方が効率的だと考えたからだ。
特に早播きするものは、育苗にかかる光熱費と潅水の手間などを総合的に考えると、外部委託した方がいい。
今回頼んだのは、ピクセルなどのブロッコリーと枝豆などの早播き。
播種時期が早いと、温度管理や潅水管理が重要になってくるし、育苗期間も長い。
例えば、ブロッコリーの苗を128穴のトレー10枚作るとする。
育苗にかかる時間を計算すると、自分でやった場合、種蒔き2時間+毎日の潅水&車での移動(30分)×育苗期間(30日)=17時間かかる。
17時間を時給計算すると、17時間×時給(仮に700円)=11,900円。
それに育苗期間にかかる17時間という時間を別の仕事に置き換えることができるので、17時間を2倍すると、その労働コスト分は23,800円の価値となる。
つまり、17時間分の対価として見た時、ブロッコリーの苗代約8,000円(一枚約800円×10枚)というのは、非常に安いというわけだ。
なので、育苗する枚数が増えれば増えるほど、外部に委託した方がいいと思う。
(もっとも、果菜類(トマトなど)の育苗は育苗施設内での病気の蔓延(黄化葉巻病など)の恐れがあるので、果菜類だけはどんなに播く量が増えても自分で育苗してるけどね。)
もちろん、自分で播いたものが失敗するかもしれないという「保険」のつもりで、外部に育苗を頼むってのでもいいんだけどね。(俺は育苗はあまり上手ではないので、この「保険」の意味合いは結構ある。)
資材費だけを見たら、育苗を外部に委託するより自分で種蒔いた方がはるかに安上がりなのだけれど、そこに管理の時間と手間をプラスして考えないと良い経営とは言えない。
だから、ただ農業をしている経営者を「農業経営者」というのではなく、
コスト管理などの計算がしっかりできる経営者が真の「農業経営者」だと俺は思う。
まあ、こんなにえらそうなこと言ってるけど、俺もまだまだ自分の理想の「農業経営者」にはなれていないんだけどさ(汗)
日々精進。
さて、今日も自分の理想の「農業経営者」になるために頑張りますか!
んじゃ、行ってきます!!