2010年05月19日

昨日は午前中で一番茶のお茶刈り、終~了!!

これで2番茶の管理が始まるまでは、野菜に集中できます。

昨日の午後は、先日播いた枝豆に防虫ネットを被覆。
枝豆畑は防虫ネットだらけ(例の交差点の畑)↓

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畝幅90cm、畝間60cm、株間15cmの2条播きで、現在40m強×16畝に播種完了。

それに全部防虫ネット張ってます。

ちなみに使ってる防虫ネットは「サンサンネット」の0.8mm目合いの幅210cmのもの。

ネットの目合いが0.8mmのものであれば、ほとんどの害虫は入ってこれないので、農薬代+手間代の削減につながります。

もっとも、資材に対する初年度の初期投資金額はかなりかかりますが、数年単位で考えれば、防虫ネット使用のほうが遥かに経済的。
(防虫ネットはほかの作物にも使えるしね。)


数年単位で物事を考えることは、オランダでの海外研修で農場主に叩き込まれた思考方法。

俺が研修した農場は、単一作物(パプリカ)農家で、俺が研修行った年は、パプリカの価格が大暴落した年だった。

普通なら相当凹む表情をするところだが、農場主は平然としていた。

俺が、「パプリカの価格暴落してるけど、大丈夫?」と聞くと農場主は「大丈夫」と明るく答え、そして続けて「市場出荷の場合、特に単一作物経営では、5年間の収益を平均して一年当たりの黒字がでるような経営をすれば大丈夫」と俺に言ってきた。

農場主曰く、

「農業経営は1年単位で考えるだけでなく、3年、5年、10年単位でも考えるべき」。

つまり、その年度が赤字でも、他の年度でその赤字分を帳消しにできる黒字分を出せば問題ないということだ。

俺は当時、農業経営は一年単位での収益計算が当たり前だと思っていたから、この農場主の考え方に非常に感銘を受けたもんである。

以来、俺が資材を選ぶときに非常に重要視する基準は『耐用年数』。

例えば耐用年数が5年だったら、その費用を5等分して、一年あたりの資材費を計算して、それまでのコストと比較して、コスト削減につながるならその資材を導入するって感じ。

まあ、これって結構当り前のことなんだけどさ、今までの農業界(自分の家も含めて)だとそういう部分に対しての意識があまりにも欠如していたのかなと思う。だから、『稼げない産業』になっていたのかなと。

これからの農業者は、栽培技術だけじゃなく、経営技術も磨かなければ生き残っていけないと俺は思ってます。


まあ、



技術あっての経営なんですがね。


これから農業をやる方、技術だけでなく経営マインドの修行もお忘れずに。(笑)


A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 07:37│コメント(2)トラックバック(0)農想記 | オランダ回想録

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この記事へのコメント

1. Posted by 後ろの6時   2010年05月19日 08:46
「農業経営は1年単位で考えるだけでなく、3年、5年、10年単位でも考えるべき」

フツーの業界じゃごくフツーの考え方なんですけども、
農業を通してみるとすごく新鮮な言葉に思えます><
今年から来年にかけて、多肉植物を本格的にスタートするので、5年をベースに黒字にのせるようにします^^
2. Posted by A-GYO   2010年05月20日 06:25
>後ろの6時様

コメントありがとうございます!
農業、特に露地野菜だと年間の価格差が非常に大きいので、1年単位の収益計算が主流なんですよね(汗)
だからこそ、3年、5年、10年単位でも経営の方向性とかを決めて動くことが、これからの農業経営の主流になってほしいと思うんです。それが長く続けるコツなのかなと。

5年と言わず、3年で黒字ベースになるように、多肉植物の本格的な生産、頑張ってください!!

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