2011年06月03日

先日、ようやく農林水産省が俺の知りたいデータを出してくれました。

『農地土壌中の放射性セシウムの野菜類と果実類への移行について』(プレスリリース概要)


詳細データはこちら↓
『農地土壌中の放射性セシウムの野菜類及び果実類への移行の程度』(PDF:83KB)


福島第一原発の事故以来、放射性物質の飛散による農産物への影響を非常に危惧している。

ここからは科学的データの裏付けがない状況判断的な俺の主観なのだが、ぶっちゃけ、うちの農地(埼玉県入間市)にもね、放射性物質が降り注いだのは間違いないと思ってる。

だって関東一円、多かれ少なかれ、放射性物質が降り注いでいるのは周知の事実だし、状況からいって「うちの農地だけはこれっっぽっちの放射能物質は降り注いでないから大丈夫」なんて馬鹿なことは口が裂けても言えねえ。

だから、放射性物質、特に比較的多く飛散して、かつ半減期が約30年とされているセシウム137が降り注いでいると仮定して、どのような作物を栽培すれば、最低限の被爆、または土壌の浄化ができるのかを知りたくて、ずーっとこのデータを待ち望んでいたんです。ええ、もちろんあくまで『参考』としてですが。

さて、データによれば野菜品目ごとに「移行係数」なる数値が設定されていて、この「移行係数」をざくり説明すれば、


移行係数=農作物中のセシウム137濃度(生鮮、Bp/kg)÷土壌中のセシウム137濃度(乾土、Bp/kg)


と算出されているわけです。


つまり、逆をいえば、

移行係数×土壌中のセシウム137濃度(乾土、Bp/kg)=農作物中のセシウム137濃度(生鮮、Bp/kg)


ってことなので、作付け前に土壌のセシウム137の濃度を測って、そこに作付ける野菜の『移行係数』をかければ、作付けする前におおよその生産物のセシウム137の濃度がわかるということだ。

もちろん、あくまでこれは、机上の計算であって、実際はこの通りになるわけがないので、あくまで『参考』どまりの情報にしなければならない。

それに、サンプルの品目が少なすぎるってことがメチャメチャ不満で不安。

まあ、過去に原発事故起こして近くの畑で何か作ろうなん例が極めて少ないことを考えればいたしかたないことなんだけど。

でも、無いよりはマシか。
詳しいデータはそれぞれで算出してください。


今回の福島第一原発の事故による広範囲にわたる放射性物質の飛散による影響。
これからうちら農家や研究機関がコツコツ積み上げ蓄積していくでしょう。

そしてこれらのデータは将来、『起こしてはいけない次の事故』への『負の遺産』として扱われなければならないと思う。


さて、実際の話に戻ります。
現在、500ベクレルって数値がセシウム137の基準。

つまりこれを超えないような作物を作る、もしくはあえて吸収させて残渣を適切に処分(…できるのか?)して土壌を浄化することも、これからの農家が考えるべきことなのだと思う。

ぶっちゃけこれが正しいのかもはっきりいえねーし、すげえ迷いもある。

でも、今ある現状を受け入れて、自分達でできるだけのことをしなければ。
それが、農業を続けるってことにこだわってる俺の考えです。

物事を真摯に、そして前向きにとらえなきゃ。

さて、今後の俺の課題に、『放射性物質から土壌を浄化できるような栽培方法を確立する』ってことが加わった。
セシウムは約30年で半減期を迎える。その前にその方法を確立しなければならない。

30年後、俺は62歳か。

子供たちがうちの家訓を守って25歳以内で結婚してくれれば、俺は孫を抱いてる年齢。

もしもうちの子やその孫が農業やりたい!って思ったときに、出来るだけいい土壌の畑を子供たちや孫に受け継がせたい。

まだ見ぬ、未来の孫のために、未来のA-GYOじーちゃんは、頑張りたいと思います(笑)



A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 07:45│コメント(0)トラックバック(0)農想記 | 考察

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