2013年07月02日
最近ふと気になるが、「グローバルな人材を育成するための教育を!」ってフレーズ。
いや、グローバルな人材育てるために英語の教育とか必要だと思うよ。
でもさ、グローバルな人材ばかり育てて、その人材がドンドン海外に出て行ってさ、国内の人材の空洞化が起きてさ、ただでさえ少子高齢化で人口減少まっしぐらな日本でさ、それだけやってたら日本という国自体の存亡にかかわるよね。
グローバルな人材育てることは必要。でも、同時に日本国内のさまざまな面で活躍できる人材を育てることも必要だと思う。もちろん、海外で学んだものを日本国内の色々な分野で活かすことを目的としたグローバルな人材育成なら大歓迎だけれどね。グローバルな人材育成の目的はなんじゃらほい?
さて、本題。
これと似たような話でさ、「大規模農業経営体を増やし、農業を活性化する」というフレーズ。これも画一的な発想だと思うんだよね。そればっかやっても、日本の農業は強くなりませんよって話。
いろんな経営体があってこそ健全だと思うんさ。これは畑の環境と同じ。いろんな生物がいて、それが複雑に絡み合って畑を形作っていく。バランス崩れりゃ当然その畑ではいいものは生まれなくなる。
だからさ、大規模農業経営体を増やすと同時に、大規模じゃない農業経営体も存在することを良しとしてもいいのかなと。今の世の中の流れって、一つのものを過度に期待して突っ込んで失敗し、失敗してんのに切り替えられないって感じ。原発の取り扱いみるとそんながっかり感を感じてしまう。
一つの方法で万事すべてうまくいかない。
これは栽培技術でも通じる話だけど。
とりあえず、俺は大規模化が農業活性化の唯一無二の処方箋じゃねーと思ってます。