2012年09月28日

初秋になりました。
毎年この時期になると害虫が増えるのだが、今年は特にハイマダラノメイガ(通称シンクイムシ)が多い。

うちのキャベツ、結構被害受けてます(泣)↓

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シンクイムシはその『通称』の通り、野菜(アブラナ科)の芯(成長点)を食害します。

成長点を食害されたアブラナ科野菜は、キャベツなら結球しないし、ブロッコリーなら側枝だらけになるし、ダイコンや白菜など枯れます。

つまり、普通のイモムシ(モンシロチョウとかタバコガとか)なら葉っぱを食害するので、ムシさえ退治すれば植物も育ちますが、シンクイムシはピンポイントで成長点だけを食害し、その後の生育は商品にならないという、まさに『一撃必殺』の暗殺者です。

なぜ今年はこんなにシンクイムシが多いのか?

これは多分、キャベツやブロッコリー定植時期に雨が降らなかったからだと思う。

シンクイムシの成虫(ハイマダラノメイガ)は晴れている夜に飛んで卵を産みに来ます。

逆に雨が降ってる時間は飛べないので、産卵率が低下します。

じゃあ、今年はどうかっていうと、皆さんご承知の通り、今年は8月~9月上旬にかけとにかく雨が少なかった。
雨の降ってる時間が少ないということは、それだけ成虫の飛行距離や産卵率が増え、今年の大発生に繋がっているのではないかな~。
本によれば、一匹のメス当たり約150個、一日20~50個を産卵する能力があるという。つまり、メス一匹で128穴のセルトレーの苗を全滅させることも可能ってことだ。この破壊力はハンパじゃない。

そんなハイマダラノメイガの対策としては、定植直後から2週間、3日ごとの農薬散布が有効だったりする。
ハイマダラノメイガは産卵後3日で孵化し、数日後成長点の芯の部分に潜りながら食害するから、孵化した直後を叩かなきゃいけない。
でも、それだけの回数の農薬使ったら農薬代が馬鹿にならないし労力もハンパない。
なので、定植後5日に一回ペースぐらいがちょうどいいのかなと俺は思っている。

ハイマダラノメイガが最も猛威を振るうのは8月下旬から10月下旬。

まだまだシンクイムシとの戦いは続く



A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 06:10│コメント(3)トラックバック(0)