経営論
2012年11月07日
飽和状態で停滞した業界において、その業界を活性化するには、新しい切り口の新規参入をどんどん参入させて既存のイマイチな業態を淘汰させる方法もアリなんじゃないかな?
少なくとも飽和状態の業界の質を上げたいのなら、新規参入を排除しちゃダメだと思うんだ。
新規参入を拒む空気が漂う業界は必ず衰退していくからね。
・・・って田中眞紀子文部科学大臣の新規大学申請不認可問題を聞いて思った。
まあ、教育業界と農業業界では違うのかもしれないけどさ、「少子高齢化」ってのはどの業界にもこれから大きな影響を与えてくるとおもうんさ。いや、もうすでに影響出てるのかも。
さて本題。
十年先、二十年先のこと考えるときには避けては通れない「少子高齢化」、そして「人口の減少」という状況。
これを踏まえたうえで、今後の農業経営ってのを考えていかなきゃいけないと思うんさ。
特に人口が減る=食の消費量が相対的に減るわけで、そこに今までと同じだけの物量突っ込んで、今までと同じだけの利益が出せるのかは非常に疑問だよね。
だから、今のうちから『次』の戦略たてたり、新しい農業経営スタイルのカタチを作り始めたり、今は出来なくともアイデアの種を播いとく。そういうことが「持続可能な農業経営」に繋がっていくのかなと。
そう考えるとさ、「農業=生産」という第一次産業だけじゃかなり厳しくなってくると思うんだよね。
生産だけで生き残ることができるのは、「大規模化」、「寡占」、「輸出」という選択肢ぐらいじゃないかなと。
じゃあ、俺みたいな弱小都市近郊農家はどうすればいいか?
今流行りの『第一次産業(生産)×第二次産業(加工)×第三次産業(サービス)=6次産業化』に乗るか?
いや、正直、第2次産業=加工っていうのは、俺が簡単に手を出せるようなシナモノではないし、俺自身が加工に手を出すことの出来る『器』じゃない。
それにさ、今、国が音頭とって6次産業化を進めてるということは、それだけ加工に手を出す農業経営体の絶対数が増えるわけでさ。
その清濁混沌とした中に飛び込んで生き残るだけの技術と情熱は、今現在、俺は持ち合わせてない。
そう自分の『身の程』を評価している俺は今後どうすればいい?
それなら第二次産業じゃなくて、第三次産業に力を入れた、つまり「第一産業(生産)+第三次産業(サービス)=4次産業化」に集中してさ、今自分の置かれてる状況をフルに活用するような戦略で農業経営のかじ取りするのも手だなあと、今現在思ってたりする。
もちろん、状況が一変すればこの考えた方も大きく変わると思うんだが、「自分に合った農業経営」をモットーとしている俺にとっては方向性は間違っていないと思う。つまりは今俺ができることは、「加工には手を出さない」&「ニーズに合った農業経営」を行うことかなと。
「ニーズに合った農業経営」、これは自分の今置かれた状況を知る=身の程を知ることから、色々視えてくる。
視えてきたものをカタチにするにはちょっと時間がかかりそうだけど、まあ、10年、20年先にはそういう方向に向かって進んでいかなきゃなと思ってたりする。
何するの?
内緒(笑)
少なくとも飽和状態の業界の質を上げたいのなら、新規参入を排除しちゃダメだと思うんだ。
新規参入を拒む空気が漂う業界は必ず衰退していくからね。
・・・って田中眞紀子文部科学大臣の新規大学申請不認可問題を聞いて思った。
まあ、教育業界と農業業界では違うのかもしれないけどさ、「少子高齢化」ってのはどの業界にもこれから大きな影響を与えてくるとおもうんさ。いや、もうすでに影響出てるのかも。
さて本題。
十年先、二十年先のこと考えるときには避けては通れない「少子高齢化」、そして「人口の減少」という状況。
これを踏まえたうえで、今後の農業経営ってのを考えていかなきゃいけないと思うんさ。
特に人口が減る=食の消費量が相対的に減るわけで、そこに今までと同じだけの物量突っ込んで、今までと同じだけの利益が出せるのかは非常に疑問だよね。
だから、今のうちから『次』の戦略たてたり、新しい農業経営スタイルのカタチを作り始めたり、今は出来なくともアイデアの種を播いとく。そういうことが「持続可能な農業経営」に繋がっていくのかなと。
そう考えるとさ、「農業=生産」という第一次産業だけじゃかなり厳しくなってくると思うんだよね。
生産だけで生き残ることができるのは、「大規模化」、「寡占」、「輸出」という選択肢ぐらいじゃないかなと。
じゃあ、俺みたいな弱小都市近郊農家はどうすればいいか?
今流行りの『第一次産業(生産)×第二次産業(加工)×第三次産業(サービス)=6次産業化』に乗るか?
いや、正直、第2次産業=加工っていうのは、俺が簡単に手を出せるようなシナモノではないし、俺自身が加工に手を出すことの出来る『器』じゃない。
それにさ、今、国が音頭とって6次産業化を進めてるということは、それだけ加工に手を出す農業経営体の絶対数が増えるわけでさ。
その清濁混沌とした中に飛び込んで生き残るだけの技術と情熱は、今現在、俺は持ち合わせてない。
そう自分の『身の程』を評価している俺は今後どうすればいい?
それなら第二次産業じゃなくて、第三次産業に力を入れた、つまり「第一産業(生産)+第三次産業(サービス)=4次産業化」に集中してさ、今自分の置かれてる状況をフルに活用するような戦略で農業経営のかじ取りするのも手だなあと、今現在思ってたりする。
もちろん、状況が一変すればこの考えた方も大きく変わると思うんだが、「自分に合った農業経営」をモットーとしている俺にとっては方向性は間違っていないと思う。つまりは今俺ができることは、「加工には手を出さない」&「ニーズに合った農業経営」を行うことかなと。
「ニーズに合った農業経営」、これは自分の今置かれた状況を知る=身の程を知ることから、色々視えてくる。
視えてきたものをカタチにするにはちょっと時間がかかりそうだけど、まあ、10年、20年先にはそういう方向に向かって進んでいかなきゃなと思ってたりする。
何するの?
内緒(笑)
2012年10月18日
ブロッコリーの一発目、『不作』です。
花蕾(からい)が500円玉ぐらいの大きさのところまでものすごい順調だったのだが、そのタイミングで台風17号の襲撃を受けたため、ブロッコリー自体が弱り、病気(黒腐病&軟腐病)が発生。
日を追うごとに感染株は広がり、手がつけられないことに。(泣)
(先に注釈:「殺菌剤使わないの?」と意見あるだろうが、発病後の殺菌剤は効果薄いし、発病前の散布も台風クラスの強風吹けば他の圃場から原因菌飛んでくるしで、この時期のブロッリーへの殺菌剤散布は費用効果がイマイチなので、俺は殺菌剤は使わないことにしてる。)
とりあえず、種代など資材費は回収しないとならないので、無事なブロッコリーを小さめで収穫開始。

今年の一発目は「ブロッコリー祭り」開催には至らない様です。
まあ、地域内の他の農家さん見ても軒並みブロッコリーは不作。
ってか逆に「よく今の時期にそれだけの量のブロッコリー収穫出来るよな」と言われる。
ええ、そりゃあの8月の炎天下の中、他の人が「雨が降らねーと定植出来ない」とブロッコリーの定植を遅らせていたとき、うちは定植時期を守り定植。そしてしっかり潅水してたからね。
定植した苗も5000株以上だしね。努力した分収穫出来ないと困るわけです。(まあ、台風17号で大損害だけど。)
ちなみに価格は小さいの2個入りで198円(たまに収穫できる大きな物は1個で198円)。
8年以上、毎日納品先のスーパーの野菜の価格を見ているとさ、大体この先の野菜価格が予想できるわけなのだが、これからの時期(11月)はブロッコリーの価格は一個98円ぐらいまで低下し安価になる。
それを考えれば、11月に大量に出回るブロッコリーに対抗せず、10月中に小さくても2個入りで198円で売ったほうが包装代が浮くし(ここポイント)、他の人と競合もなく、お客さんの需要もあるので確実に売れるし。
今回のブロッコリーでの最悪のパターンは何かっていうと、「病気によるブロッコリー全滅で大赤字」。
それを回避するために早めに収穫。2個入れにしてお客さんにお得感を感じてもらい購入してもらう。
つまりこの状態での最良の手は、11月入ってブロッコリー一個98円で100個置いて大量に売れ残るより、ここで小さめ2個198円で50袋置いて完売した方が、色々な意味で無駄がないわけです。今年のような『不作』の時にはなおさらね。
これが今のうちの販路におけるリスク管理ってやつです。
これがもしも昔のように市場出荷メインだったら、最悪のパターンになるしかない。なぜならば、小さいブロッコリーという『規格』がないし、よしんば出荷しても手間賃にもならない価格で落札されるからね。
この点で、スーパーの地場野菜コーナーへの出荷ってのは、自分で価格決められるし、商品の規格も自由度が高いし、市場出荷並みに大量生産しても、出荷店舗を増やせば大量に出荷できるから、今のところ自分の農業経営に一番あってる販売スタイルかなと思うわけです。
ま、そんなこと色々書きましたが、
「どんな環境下でも一級品の野菜をつくればいいんじゃね?」って話で全て解決するんだけどね・・・(汗)
栽培技術、もっと向上しなきゃなー・・・。
日記見返して、反省せねば・・・。
花蕾(からい)が500円玉ぐらいの大きさのところまでものすごい順調だったのだが、そのタイミングで台風17号の襲撃を受けたため、ブロッコリー自体が弱り、病気(黒腐病&軟腐病)が発生。
日を追うごとに感染株は広がり、手がつけられないことに。(泣)
(先に注釈:「殺菌剤使わないの?」と意見あるだろうが、発病後の殺菌剤は効果薄いし、発病前の散布も台風クラスの強風吹けば他の圃場から原因菌飛んでくるしで、この時期のブロッリーへの殺菌剤散布は費用効果がイマイチなので、俺は殺菌剤は使わないことにしてる。)
とりあえず、種代など資材費は回収しないとならないので、無事なブロッコリーを小さめで収穫開始。

今年の一発目は「ブロッコリー祭り」開催には至らない様です。
まあ、地域内の他の農家さん見ても軒並みブロッコリーは不作。
ってか逆に「よく今の時期にそれだけの量のブロッコリー収穫出来るよな」と言われる。
ええ、そりゃあの8月の炎天下の中、他の人が「雨が降らねーと定植出来ない」とブロッコリーの定植を遅らせていたとき、うちは定植時期を守り定植。そしてしっかり潅水してたからね。
定植した苗も5000株以上だしね。努力した分収穫出来ないと困るわけです。(まあ、台風17号で大損害だけど。)
ちなみに価格は小さいの2個入りで198円(たまに収穫できる大きな物は1個で198円)。
8年以上、毎日納品先のスーパーの野菜の価格を見ているとさ、大体この先の野菜価格が予想できるわけなのだが、これからの時期(11月)はブロッコリーの価格は一個98円ぐらいまで低下し安価になる。
それを考えれば、11月に大量に出回るブロッコリーに対抗せず、10月中に小さくても2個入りで198円で売ったほうが包装代が浮くし(ここポイント)、他の人と競合もなく、お客さんの需要もあるので確実に売れるし。
今回のブロッコリーでの最悪のパターンは何かっていうと、「病気によるブロッコリー全滅で大赤字」。
それを回避するために早めに収穫。2個入れにしてお客さんにお得感を感じてもらい購入してもらう。
つまりこの状態での最良の手は、11月入ってブロッコリー一個98円で100個置いて大量に売れ残るより、ここで小さめ2個198円で50袋置いて完売した方が、色々な意味で無駄がないわけです。今年のような『不作』の時にはなおさらね。
これが今のうちの販路におけるリスク管理ってやつです。
これがもしも昔のように市場出荷メインだったら、最悪のパターンになるしかない。なぜならば、小さいブロッコリーという『規格』がないし、よしんば出荷しても手間賃にもならない価格で落札されるからね。
この点で、スーパーの地場野菜コーナーへの出荷ってのは、自分で価格決められるし、商品の規格も自由度が高いし、市場出荷並みに大量生産しても、出荷店舗を増やせば大量に出荷できるから、今のところ自分の農業経営に一番あってる販売スタイルかなと思うわけです。
ま、そんなこと色々書きましたが、
「どんな環境下でも一級品の野菜をつくればいいんじゃね?」って話で全て解決するんだけどね・・・(汗)
栽培技術、もっと向上しなきゃなー・・・。
日記見返して、反省せねば・・・。
2012年10月10日
昨日、『ソトコト』という月刊誌の取材を受けました♪何でも『ソトコト』の12月号で若手の農業者特集をするということで、そのその若手農業者の一人として取材されました。w
掲載号は12月号(来月11月5日発売)なので、もしよろしければ書店やコンビニなどでお手にとってくださいね♪
さて、本題。
最近、講師やら雑誌の取材などで自分の農業のことを人に話すことが多くなったおかげで、それまで漠然としていた、正確にはまとまっていなかった「現時点での自分の農業経営の方向性」が自分の頭の中で明確になってきた。
伝えたいことが明確じゃないと人に伝えるのは難しいからさ。
人に伝えたいがために頭の中を整頓できたのは自分にとって大きなメリットだ。
と、いうわけで、頭の中が整理できてるうちに、今日は現時点での農業経営の方向性について思っていることをざっと書いてみようと思う。多分乱文になるがご容赦を。
まず、自分の農業やってる場所「都市近郊」という立地を活かした『地域密着型農業』。
販路は自宅から半径15km圏内のスーパーの地場野菜コーナー。
そこで、『鮮度』に特化した販売戦略を組み立てる。
鮮度が特に重視される品目をピックアップし、それらを上手く栽培計画に練り込み、1年365日常に何かしらの農産物を出荷できる形態を構築する。
『鮮度』に特化した経営のカタチをより効率化するために、当分の間は加工品(第2次産業)には手を出さない。
だから、いま盛んに言われている『農業の6次産業化』は目指さない。
しいて言うなら「生産」の1次産業と「顧客への情報サービス『など』の提供」の3次産業を足した『農業の4次産業化』を目指す。
地元のお客様のニーズに対して自分なりに応えていくことが地域密着型農業では大切なこと。
販路を外に求めるもの良いが、まずは自分の地元に目を向ける。探せが大きなチャンスがある。
だって『都市近郊』って立地はすぐそこにお客さんがたくさんいるんだから。
このカタチが現時点での『都市近郊農業』の生きる最良の道なのかなと。
作物は適地適作が基本中の基本であるように、農業経営もその土地に合ったやり方がある。
だから全国一律のやり方したって非効率的だし、みんな同じことやったら結局は潰し合いになっちゃう。
だから『生き残る農業経営』ってのは、他人が用意したものではなく、自分で苦労しながら創りあげていくもんだと思う。
自分が創りあげることで、自分に合った経営スタイルってのができる。
それが楽しくストレスなく、長~く農業経営やっていけるコツなのかなと。
俺は農業という大きな枠の中で柔軟に臨機応変に変化する農業経営のスタイルが、一番最強の農業経営スタイルだと思う。
自分だけの農業経営スタイル、皆さんも一回探してはいかがですか~♪
掲載号は12月号(来月11月5日発売)なので、もしよろしければ書店やコンビニなどでお手にとってくださいね♪
さて、本題。
最近、講師やら雑誌の取材などで自分の農業のことを人に話すことが多くなったおかげで、それまで漠然としていた、正確にはまとまっていなかった「現時点での自分の農業経営の方向性」が自分の頭の中で明確になってきた。
伝えたいことが明確じゃないと人に伝えるのは難しいからさ。
人に伝えたいがために頭の中を整頓できたのは自分にとって大きなメリットだ。
と、いうわけで、頭の中が整理できてるうちに、今日は現時点での農業経営の方向性について思っていることをざっと書いてみようと思う。多分乱文になるがご容赦を。
まず、自分の農業やってる場所「都市近郊」という立地を活かした『地域密着型農業』。
販路は自宅から半径15km圏内のスーパーの地場野菜コーナー。
そこで、『鮮度』に特化した販売戦略を組み立てる。
鮮度が特に重視される品目をピックアップし、それらを上手く栽培計画に練り込み、1年365日常に何かしらの農産物を出荷できる形態を構築する。
『鮮度』に特化した経営のカタチをより効率化するために、当分の間は加工品(第2次産業)には手を出さない。
だから、いま盛んに言われている『農業の6次産業化』は目指さない。
しいて言うなら「生産」の1次産業と「顧客への情報サービス『など』の提供」の3次産業を足した『農業の4次産業化』を目指す。
地元のお客様のニーズに対して自分なりに応えていくことが地域密着型農業では大切なこと。
販路を外に求めるもの良いが、まずは自分の地元に目を向ける。探せが大きなチャンスがある。
だって『都市近郊』って立地はすぐそこにお客さんがたくさんいるんだから。
このカタチが現時点での『都市近郊農業』の生きる最良の道なのかなと。
作物は適地適作が基本中の基本であるように、農業経営もその土地に合ったやり方がある。
だから全国一律のやり方したって非効率的だし、みんな同じことやったら結局は潰し合いになっちゃう。
だから『生き残る農業経営』ってのは、他人が用意したものではなく、自分で苦労しながら創りあげていくもんだと思う。
自分が創りあげることで、自分に合った経営スタイルってのができる。
それが楽しくストレスなく、長~く農業経営やっていけるコツなのかなと。
俺は農業という大きな枠の中で柔軟に臨機応変に変化する農業経営のスタイルが、一番最強の農業経営スタイルだと思う。
自分だけの農業経営スタイル、皆さんも一回探してはいかがですか~♪
2012年09月07日
早起きしたものの、外はまだ暗いのでブログを更新w
日の出が遅くなったと感じます。
さて、8月中は仕事に集中しながらも、色々今後の経営について考えてました。
多分、過去一番考えた夏。
農政が悪いだの、景気が悪いだの、上手くいかない原因を他に求めることをやめて、気温40度近いハウスの中で頭は冷静に考えた結果、一つの結論に。
それは「自分の営農する地域の特徴を活かせるような農業経営していこう」ってこと。
都市近郊農業、中山間地農業、平地大規模農業、園芸集約型農業・・・日本には色んな場所に農業経営体があってさ、その土地によって、様々な農業経営のカタチがあるわけです。
んで、画一的に大規模だーっつって傾斜ばっかの土地で機械入れたって作業上危ないし、効率的ではないし。
ものすごい広い農地で人がほとんどいないところで、ちょこちょこ色んな作物作って、直売所で売ったってたかが知れてるし。
大都市圏の近くで保存のきく作物を大規模に作っても、あんまり効率的ではないし。
つまり、自分の営農する地域によって、どういう農業経営体が最適になるかって答えは異なるってこと。
じゃあ、どうすりゃいいって、自分の営農する地域の特徴、長所、短所を見極めて、その長所を最大限に生かせるような農業経営するのがいいのかなと思うわけです。
例えば、うちの場合なら、関東で都市近郊農業で、農地は3~4ヘクタールぐらい。消費地が非常に近い事を活かせるような農業経営を軸に考えて行くのがよい。少なくとも保存のきく野菜(ジャガイモやタマネギ)の単一栽培じゃあ、立地・販路という面で活かしきれない。
じゃあ、うちの場合はどういう農業経営すりゃいいかって言うと、例を一つあげれば、「消費地から近い=鮮度にこだわることで他より優位に立てる」ってところが長所なわけでから、それを伸ばせるような農業経営していくのがいいのかなと。
じゃあ、鮮度にこだわる作物で何がいいかというと、やっぱり葉物野菜や鮮度劣化が早い物(トウモロコシや枝豆など)を軸とした作物を栽培し、作物を切らさず消費者に届けることが「都市近郊農業」という状況を活かせる一つの方法なのかなと思うわけです。
先にも書いたけど、農業経営ってその土地土地で、最適な農業経営の「答え」って異なるわけです。
つまり、自分の置かれた状況を分析して、何が一番いいのかってことを一回考えてみたほうがいいってこと。当り前のことなんだけど、自分の営農している地域のことをもっと知ることが大切じゃないのかな?
もしも、自分の置かれた状況と、自分のやりたいことが一致しないのであれば、自分のやりたいことを少し修正するのもアリだし、思い切って自分のやりたいことができる土地へ引っ越しするという方法もある。
だから、これから新規就農したい人は、自分のやりたいことができる土地を優先に土地を探すのか、それとも自分の暮らしたい地域を優先に農業経営を決めていくのかってことを一番最初に考えることが大事なのかなと。
俺は今のところ、自分のやりたいことと(ってかライフスタイルも含めて優先すべきこと)と、自分の営農している立地と農業経営には改善点があるけど程良い感じで満足しているし、この置かれた状況は「現時点」での最適な答えだと思っている。
これが1年、2年先になってくると、状況は少しずつ、あるいは大幅に変わることもある思うので、常に自問自答し状況を判断して「最適な答え」を出せるような農業経営をしていきたいと思う。
うちの亡き14代目はいいました。
「時代にあった経営をしろ」と。
多分、これは永久に不変な経営哲学なんだろうと俺は思います。
さて、ヒグラシが鳴きやんだので、もう明るくなったかな?
んじゃ、今日も元気に生きますか!!
日の出が遅くなったと感じます。
さて、8月中は仕事に集中しながらも、色々今後の経営について考えてました。
多分、過去一番考えた夏。
農政が悪いだの、景気が悪いだの、上手くいかない原因を他に求めることをやめて、気温40度近いハウスの中で頭は冷静に考えた結果、一つの結論に。
それは「自分の営農する地域の特徴を活かせるような農業経営していこう」ってこと。
都市近郊農業、中山間地農業、平地大規模農業、園芸集約型農業・・・日本には色んな場所に農業経営体があってさ、その土地によって、様々な農業経営のカタチがあるわけです。
んで、画一的に大規模だーっつって傾斜ばっかの土地で機械入れたって作業上危ないし、効率的ではないし。
ものすごい広い農地で人がほとんどいないところで、ちょこちょこ色んな作物作って、直売所で売ったってたかが知れてるし。
大都市圏の近くで保存のきく作物を大規模に作っても、あんまり効率的ではないし。
つまり、自分の営農する地域によって、どういう農業経営体が最適になるかって答えは異なるってこと。
じゃあ、どうすりゃいいって、自分の営農する地域の特徴、長所、短所を見極めて、その長所を最大限に生かせるような農業経営するのがいいのかなと思うわけです。
例えば、うちの場合なら、関東で都市近郊農業で、農地は3~4ヘクタールぐらい。消費地が非常に近い事を活かせるような農業経営を軸に考えて行くのがよい。少なくとも保存のきく野菜(ジャガイモやタマネギ)の単一栽培じゃあ、立地・販路という面で活かしきれない。
じゃあ、うちの場合はどういう農業経営すりゃいいかって言うと、例を一つあげれば、「消費地から近い=鮮度にこだわることで他より優位に立てる」ってところが長所なわけでから、それを伸ばせるような農業経営していくのがいいのかなと。
じゃあ、鮮度にこだわる作物で何がいいかというと、やっぱり葉物野菜や鮮度劣化が早い物(トウモロコシや枝豆など)を軸とした作物を栽培し、作物を切らさず消費者に届けることが「都市近郊農業」という状況を活かせる一つの方法なのかなと思うわけです。
先にも書いたけど、農業経営ってその土地土地で、最適な農業経営の「答え」って異なるわけです。
つまり、自分の置かれた状況を分析して、何が一番いいのかってことを一回考えてみたほうがいいってこと。当り前のことなんだけど、自分の営農している地域のことをもっと知ることが大切じゃないのかな?
もしも、自分の置かれた状況と、自分のやりたいことが一致しないのであれば、自分のやりたいことを少し修正するのもアリだし、思い切って自分のやりたいことができる土地へ引っ越しするという方法もある。
だから、これから新規就農したい人は、自分のやりたいことができる土地を優先に土地を探すのか、それとも自分の暮らしたい地域を優先に農業経営を決めていくのかってことを一番最初に考えることが大事なのかなと。
俺は今のところ、自分のやりたいことと(ってかライフスタイルも含めて優先すべきこと)と、自分の営農している立地と農業経営には改善点があるけど程良い感じで満足しているし、この置かれた状況は「現時点」での最適な答えだと思っている。
これが1年、2年先になってくると、状況は少しずつ、あるいは大幅に変わることもある思うので、常に自問自答し状況を判断して「最適な答え」を出せるような農業経営をしていきたいと思う。
うちの亡き14代目はいいました。
「時代にあった経営をしろ」と。
多分、これは永久に不変な経営哲学なんだろうと俺は思います。
さて、ヒグラシが鳴きやんだので、もう明るくなったかな?
んじゃ、今日も元気に生きますか!!
2012年04月20日
昨日、某農産物ネット通販から営業の電話があった。
「どうです?うちで野菜のネット販売してみませんか?」と。
わざわざ電話までしてくれてありがたい話ではあったが、お断りした。
なぜか?
いやね、ここ最近この先の経営を色々考えてたら、「俺ってネット通販に向いてねーんじゃねーか?」と思っているわけで。
いや、なんかね、
ぶっちゃけ、ネット通販面倒くさい。
毎日コツコツ注文チェックしなきゃいけないし、発送とかの梱包が煩雑だなと、ここ最近色々考えてしまってさ、これ以上のネット販売の拡大は控えたいなと。そうなんとなく思ってた矢先に昨日の営業。
普段なら「ちょっと考えさせてくれ」という慎重な俺が、即「ごめんなさい!」って言えたのは、自分でも驚きであったし、「ああ、やっぱ俺はネット通販やりたくねーんだな」と思った次第でございます。
現在、販路に関しては約8割はスーパー6店舗への地場野菜コーナーへの出荷。
毎日品を切らさないように納品してるわけです。
その毎日コツコツ同じようなルーティンワークってのが俺の性格上、あってるのかなと。
今のネット社会に逆走してるんだと思うんだけど、やっぱ自分の身の丈にあった経営がいいなと。
ひい祖父さん(14代目)からは「生き残るためには時代にあった経営をしろ」って言われてるけど、俺は「続けるためには自分の身の丈にあった経営をしろ」って思うからさ。
もしかしたら、この二つの考え方は方向性として同じなんだと思う。要は手法が違うだけで。
急速に広がったネット社会。俺はなんとなーく歪みが出てる気がする。一極集中型っての?
そのなかでネット通販拡大で生き残る術を俺は持ってないし、そもそも性格上あってない。
まあ、ネット使ってこんなブログ書いてる俺がいうのもなんなんだけどさ(笑)
そういうわけで、今後は自分の身の丈にあってかつ、時代にあった経営をしていきたいと思います。
俺は『勝つ農業経営』ではなく、『続ける農業経営』がしたいからさ。
「どうです?うちで野菜のネット販売してみませんか?」と。
わざわざ電話までしてくれてありがたい話ではあったが、お断りした。
なぜか?
いやね、ここ最近この先の経営を色々考えてたら、「俺ってネット通販に向いてねーんじゃねーか?」と思っているわけで。
いや、なんかね、
ぶっちゃけ、ネット通販面倒くさい。
毎日コツコツ注文チェックしなきゃいけないし、発送とかの梱包が煩雑だなと、ここ最近色々考えてしまってさ、これ以上のネット販売の拡大は控えたいなと。そうなんとなく思ってた矢先に昨日の営業。
普段なら「ちょっと考えさせてくれ」という慎重な俺が、即「ごめんなさい!」って言えたのは、自分でも驚きであったし、「ああ、やっぱ俺はネット通販やりたくねーんだな」と思った次第でございます。
現在、販路に関しては約8割はスーパー6店舗への地場野菜コーナーへの出荷。
毎日品を切らさないように納品してるわけです。
その毎日コツコツ同じようなルーティンワークってのが俺の性格上、あってるのかなと。
今のネット社会に逆走してるんだと思うんだけど、やっぱ自分の身の丈にあった経営がいいなと。
ひい祖父さん(14代目)からは「生き残るためには時代にあった経営をしろ」って言われてるけど、俺は「続けるためには自分の身の丈にあった経営をしろ」って思うからさ。
もしかしたら、この二つの考え方は方向性として同じなんだと思う。要は手法が違うだけで。
急速に広がったネット社会。俺はなんとなーく歪みが出てる気がする。一極集中型っての?
そのなかでネット通販拡大で生き残る術を俺は持ってないし、そもそも性格上あってない。
まあ、ネット使ってこんなブログ書いてる俺がいうのもなんなんだけどさ(笑)
そういうわけで、今後は自分の身の丈にあってかつ、時代にあった経営をしていきたいと思います。
俺は『勝つ農業経営』ではなく、『続ける農業経営』がしたいからさ。