生物

2012年04月21日

ここに一本の虫とり網がある。

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皆さんも目を閉じれば思いだせるだろう。

虫とり網を持ち、野山や草原を走りながら蝶やトンボを追いかけたあの日々。
虫を捕まえて喜び、そして最後は「もう捕まるなよ」と虫を逃がす。

虫を追いかけ走り回ることで身体能力を伸ばすとともに、捕まえた虫を逃がし虫の命の大切と自然への敬意をそこで学ぶ。

これぞ子供の虫とり遊びの極意であり、虫とり網は子供を成長させる素晴らしい教材なのである。


・・・だが、


農家として野菜を栽培してるとそうはいかない。

かつて、子供の成長を促す教材だったその虫とり網は、農家になった俺にとっては、『害虫の捕獲器』と化す。


畑で無心に虫とり網を振り回し、モンシロチョウを捕獲しては非情な表情で踏みつぶす。

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もはや、そこには無邪気な子供の姿はない。


遠目からみたら、虫とり網を振り回すイターイおっさんが一人いるだけである。


それでも、俺は虫とり網を振るう。

なぜならば、

俺の丹精込めて作った野菜を守るため。

そして、その野菜を売って生計立てて家族の生活を守るため。

そのためならば、モンシロチョウから恐怖の対象と見られようが、畑の近くを散歩してるおばちゃんに奇異の目で見られようが、自転車乗った中学生たちに「あの人、あんなことして楽しいのかな?」と指をさされようが、俺には関係ないのである!!!(涙目)

そう、これは仕事なのだ!
ストイックに害虫から野菜を守っているのだ!!

そう、自分自身に言い聞かている俺だが、

実は、

虫とり網を振り回しながら、

心の中で


「必殺抜刀ツバメ返しィィィ!!」とか必殺技叫んでるのは内緒である。


見た目、虫とり網振り回すイタイおっさん。


しかし、その中身は


小学生。


・・・男ってこんなもんです。(笑)



A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 06:36│コメント(2)トラックバック(0)

2012年04月10日

暖かくなってきた。昨日はうちの辺りも24℃ぐらいまであがって、夏日一歩手前。

そんな陽気に当てられてか、今年初のモンシロチョウを確認。今年はちょい遅めだが、確実に春が来てると思うとともに、今年もモンシロチョウなどの害虫との戦いが始まるのだなあと。

今年は軽トラに虫とり網を常備しようと思ってるので、確実にシメたいと思います(ニヤリ)

さて、本題。

こんな陽気です。動き出すのは昆虫だけじゃありません。

そう、『奴ら』も動き出しました。

まだ寒さが続く2月。奴らを捕獲するべく、俺は
トラップを仕掛けました。↓

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でも、全然トラップに引っ掛からなくて。気配はするけど、罠にはかからず。
正直、もう撤去しようかなと思った4月初め。

遂に、


遂に奴を捕獲しました!!!!!


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ネズミ確保おおおぉぉぉぉぉ!!!!!!


電熱線の下でぬくぬくしてたり、野菜かじったり、不織布ビリビリに破いたり、散々やってくれた憎っくきネズミを仕留めました!!

でも、とりあえずまだ一匹です。俺が確認してるのはあと2匹。
罠を新品に取り換え、また奴らが引っ掛かるのを待ちたいと思います。

ネズミには悪いが、こっちも野菜作って、売って、稼いで、生きるためにやってることだから。
許せとは言わんが、成仏してくれい(合掌)





A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 06:37│コメント(0)トラックバック(0)

2012年02月03日

昨日うちの近くのゴルフ練習場(山)でクマが目撃されたそうです。しかも2頭(汗)

おいおい、最近うちの近くで目撃されて騒ぎになるのは、せいぜいイノシシか、逃げ出した闘犬(土佐犬)ぐれーなもんだったのにさ。

それがいきなり「クマ出ました!」って言われても現実味ねーよ!

そもそも秩父の山奥とか奥多摩のダム近くでクマ目撃!とかならわかるけどさ、それがいきなり「裏山にいます」とかってどうなの?ちょいクマさん達、もうちょい空気読んで!


てか大体さ、クマさん達、今冬だよ?


何?


冬眠しないの最近のシティー派のクマは?


・・・とにかく目撃場所が、うちの長男が通う保育所から数百メートルしか離れてない場所なので、不安というか、「見間違いであってほしい」って感じです。



うーん、本物だとしたら、やっぱ餌不足なのかな(汗)

冬はどの生物も生きるのに必死です。

鳥も、イノシシも、クマも、


そしてネズミも!!

ってことで本日のネタいきます。


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ビニールハウスの中でネズミの掘ったと思われる穴を見つけました。

穴だけならまだしも、ネズミも見つけました。(写真撮ろうと思ったら逃げられた。ってか写真撮る暇あったら「ヤレ」って話です。猛反省。)

過去にビニールハウスに侵入したネズミには、苗かじられるわ、不織布ビリビリにされるわで、かな~り嫌な目に遭ってるから、速攻で「ネズミ捕り」を設置↓

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粘着性のトラップの中心に奴らの大好きな『小麦粉系のお菓子』を一切れ貼り付けときます。

多分、これで十中八九は罠にかかるハズです。

ネズミも生きるのに必死だろうけど、こっちも生活かかってるからさ。

ヤラなきゃいけねー時は躊躇なくヤラねば。

それが畑というフィールドでの大原則。

さて、俺vsネズミの戦いが始まりました。結果は後日ね。




A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 06:57│コメント(2)トラックバック(0)

2012年01月25日

先日『アライグマ捕獲従事者養成研修会』ってのに参加してきました。

さて、『アライグマ』ときいてあなたはどんなイメージをするだろうか?

「可愛い!」

「手を洗うんだけっけ?」

「ラスカル!ラスカルゥゥゥ!!!」


私もね、この講習受けるまではこの程度+「なんか農産物食べるらしい」ってぐらいのやんわりしたイメージだったんだけど、講師である東松山環境管理事務所『埼玉県鳥獣保護員』の塩島氏の話を聞いて、その「やんわり」イメージが吹っ飛びました(汗)


そもそもアライグマってのは北アメリカ地域(カナダ)に住んでいた動物で、バブルの時のペットブームで輸入されたものが野生化した『外来生物』。

塩崎氏の話によると、バブルの時に『ラスカル』で一躍有名になったアライグマを生後2週間ほどの赤ちゃんをペットして輸入したんだけど、元々気性が荒いアライグマ。小さい赤ちゃんならまだしも、生後2カ月後には気性が荒くなり、飼いづらくなってくる。

そうすると、心ない無責任なダメダメ飼い主が森や川に放してしまい、それが野生化&天敵がいないので大繁殖して日本固有の生態系や農林水産業に大きな悪影響を与え、さらに人の生活にまで危害をくわえるようになり、駆除対象である『特定外来生物』に指定されたというわけである。(他に『特定外来生物』に指定されてる生物にはカミツキガメやブラックバスなどがいます。)

ちなみに塩崎氏は『鳥獣保護員』という立場でアライグマを駆除目的で捕獲するのは、他の生物への影響が多大であるという理由なんだけど、「そもそもアライグマが悪いんじゃなくて、をペットとして飼ったものの飼育放棄した飼い主が悪いんだ。」ということも言われてました。


アライグマの農産物への主な被害は、トウモロコシやスイカ、ナシやブドウなど農産物を喰い荒らしたり、鶏などの家畜のえさを狙って厩舎に侵入し、餌を食べるのに邪魔な家畜を殺したりします。
(アライグマは雑食性で何でも食べます。特に甘いものが好きだけど、動物の肉(鶏、ウサギ、猫など)も食べる。)

その他、住宅の屋根裏などに住みつき、糞尿などで天井のシミをつくったり、ごみを荒らしたり、ペットフードを独り占めするため、ぺット(主に猫)を噛み殺したりします。

野生化したアライグマって凶暴なんです。↓

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研修会では主に、アライグマとハクビシン、タヌキの生態の違いや、被害によるアライグマの見分け方、安全に捕獲罠を扱う方法や、効果的な罠の設置方法、また捕獲に関する法令などを学びました。(写真はかなり攻撃的な態度のアライグマ)↓


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この研修を受けたので、俺も『アライグマ捕獲従事者』です。

ちなみにこの研修を受け、『アライグマ捕獲従事者』の資格をとらないとアライグマを捕獲することはできないと法令で定められてます。)

幸いにもうちの畑がある地域ではアライグマによる被害の報告はまだないが、隣の地域ではアライグマ被害が出ているそうなので、もしも被害報告があった場合は積極的にアライグマを捕獲していきたいと思います。

アライグマも生きるために必死だし、俺らも農産物守って生きていくために必死。

今後、アライグマみたな運命をたどる外来生物が入ってこないことを切に願うね。


A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 07:23│コメント(0)トラックバック(0)

2011年12月13日

現在コツコツとハウスの中の残渣片付け中。

いっぺんに片付けたいのだが、他の作業もやっているので、「今日は2時間だけ」とか時間を決めて片付ける。

本当は作業効率的には一気にやったほうがいいんだろうけど、寒くなるこの時期は、5時間ぶっ通しでやると身体も心も疲れちゃう。

やはり寒いとなかなか身体が動いてくれないんだよね。それに、無理すると突然腰にくるので、無理は禁物なのです。


昨日はミニパプリカとキュウリの片付けを始めたのだが、ビニールめくったらカエルが出てきた↓

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密閉したつもりのビニールハウスでもどっかから侵入。ってか、半径500m以内にオタマジャクシが住めるような池や田んぼなんかはないので、「おめーさん、どっからきなすった?」って感じである。

ビニールハウスの中は外より暖かいとはいえ、季節は冬。
カエルは変温動物なので寒くなると動きが鈍る。

寒くなると動きが鈍くなるという一点に置いて、俺は彼と同じ。

そう思うと親近感がわいて、普段ならば外に「ぽーい」と投げるのだが、今回はハウスの端っこに敷いてある板の下に逃がしてやる。

基本的にカエルは害虫を喰ってくれる、人間にとっちゃ有益な生物。

来春までハウス内で冬眠してもらって、暖かくなって虫が出てきたらハウスの守護神として活躍してもらいたい。

とりあえず、来春までに彼(カエル)につけるカッコイイ名前を決めておこうと思います(笑)


A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 07:15│コメント(3)トラックバック(0)