オランダ回想録
2011年10月19日
旅に出ます。
テーマ曲は『あずさ2号』で。
いや別に、あずさ2号で恐妻から旅立つわけじゃなくて、一人でJR常磐線に乗って茨城に行くだけなんだけどさw
なんで茨城まで行くかっていうと、今年も来年海外研修に行く予定の人達の前で、OBとして講話することになりまして、ええ。
んで、その研修生達が事前講習受けている日本農業実践学園に行くというわけさ。
ちなみに去年は、こんな感じの話をした。→過去記事『来年度の欧州農業研修生にもの申す!!』
さて、今年はどんな話をしよっかな~♪
う~ん・・・
・・・同じでいいか(笑)
じゃ、行ってきます。
2010年10月19日
昨日は、茨城県にある日本農業実践学園に行ってきました。
何しにいったかたというと、そこで事前研修を行っている、来年欧州にて農業研修に行く予定の研修生たちに講和をしてきたんだ。
電車の車中、「何話そうかな~。『ショッカー歯医者』とか『かわいい子』の話をしてもいいな~」と思ったのだけれど、実際の研修生たちに会って、彼らの目を見て「あ、これしかねー」と思い、以下のようなお話をさせていただきました。
1、欧州農業研修行く前に、研修が終わった後の未来の理想の自分像を強くイメージすること。
これは、「こうなりたい!だから海外農業研修をやり抜くんだ!」って強いモチベーションがねーと、農業研修で得るものは少ないのかなと。「遊びにいくんじゃねえ、研修に行くんだよ?」って話です。
2、欧州農業研修に行く前に、出来るだけ多くの日本の農家さんのところへ足を運ぶこと。
これは、「日本の農業知らねーで、海外の農業は学べねーよ」ってこと。
技術一つとっても、農家さんそれぞれに色んなやり方がある。
その色々な農家さんのやり方を見て、色々な面から一つの技術を見て深く考えること。それが「研」いで、技術や考え方を「修」める『研修』なのかなと。
だから、できるだけ多くの農家さんのところに行って、話をして、圃場を見せてもらって、あわよくば研修させてもらうことが大切なのかなと。
もちろん、色々なことに興味を持つために、自分の専攻する分野以外の分野(野菜農家だったら、酪農家さんとか)のところに行くことも大切!!
3、日記をつける習慣をつけること。
これは、研修云々というより、農業者としてはやるべきこと。
農業は知識と経験で熟度が上がっていくもの。
自分のした作業を振り返って検証するために、日記は非常に重要なツール(道具)なわけ。
だから、将来農業に携わる彼らには必要なことなのかなと。
それに、研修行く前に、自分がどうして研修に行くのかを書いておけば、研修で辛いことがあって自分の行く道を見失ったときに、日記を読み返せば、初心に戻ることができる。
周りの人が励ましてくれても、結局は自分しだい。
自分で自分を励まして立ち直ることが一番正しい立ち直りの方法だと俺は思う。
以上、3点。より良い研修生活を送るために海外研修行く前に必要な3原則。
なんでこの話をチョイスしたって、ぶっちゃけ、事前講習に参加している研修生たちの目が「死んだ魚のような目」をしていたから。
おいおい、そんな覇気のねー目してたら、農業研修どころか農業もできねーぞ、と。
まあ、俺とキノ(俺と同期のOG)の話を聞いて目の色変わった奴もいたからまだいけど。
話終えた時、「俺の名刺ほしい人はあげるからおいで!」って言ったんだ。俺の話した、「色んな事に興味を持つ」ってことがどこまで伝わったのかなと思ってさ。研修生を試したんだ。
でもね、とりにきたのは全体の半分くらいの研修生だけで、全員が俺の名刺をとりに来なかった・・・(泣)
おーい、今話したばっかじゃん!
「自分の分野以外の農家さんのところへ足を運べ!」って。
あの場でその行動がとれないようだと、渡航するまでの4ヶ月間、農家さんのところに話を聞きになんか行けねーぞ!?
俺は「チャンスは誰にでも平等だけど、それを掴めるかどうかは本人次第」だと思っている。
ぶっちゃけ、俺のところに名刺を貰いに来なかった奴は、現時点で海外研修をやりきる見込みがねーかなと。
おーい、俺の名刺を貰ったやつで、このブログ見てる奴、この話を俺の名刺貰いにこなかった奴にしとけ!!
んで、他の奴の目の色を変えてみろ!!
4か月しかない。でも、あと4カ月ある。
人が変わるのには十分な時間がある。
是非、2月の渡航前直前講習では、研修生たちの目が、ギラギラした研修生らしい目になっていることを俺は心から望んでいます。
海外農業研修、なめんなよ!!
そして頑張れ農業研修生!!
追伸
俺の話が聞きたい研修生、いたら俺の畑に来い、話をしに来い。(メールアドレスはagyo0626@hotmail.com)
年内忙しーけど、年明けなら時間作るからさ!
次世代の農業者を俺は応援します!!
何しにいったかたというと、そこで事前研修を行っている、来年欧州にて農業研修に行く予定の研修生たちに講和をしてきたんだ。
電車の車中、「何話そうかな~。『ショッカー歯医者』とか『かわいい子』の話をしてもいいな~」と思ったのだけれど、実際の研修生たちに会って、彼らの目を見て「あ、これしかねー」と思い、以下のようなお話をさせていただきました。
1、欧州農業研修行く前に、研修が終わった後の未来の理想の自分像を強くイメージすること。
これは、「こうなりたい!だから海外農業研修をやり抜くんだ!」って強いモチベーションがねーと、農業研修で得るものは少ないのかなと。「遊びにいくんじゃねえ、研修に行くんだよ?」って話です。
2、欧州農業研修に行く前に、出来るだけ多くの日本の農家さんのところへ足を運ぶこと。
これは、「日本の農業知らねーで、海外の農業は学べねーよ」ってこと。
技術一つとっても、農家さんそれぞれに色んなやり方がある。
その色々な農家さんのやり方を見て、色々な面から一つの技術を見て深く考えること。それが「研」いで、技術や考え方を「修」める『研修』なのかなと。
だから、できるだけ多くの農家さんのところに行って、話をして、圃場を見せてもらって、あわよくば研修させてもらうことが大切なのかなと。
もちろん、色々なことに興味を持つために、自分の専攻する分野以外の分野(野菜農家だったら、酪農家さんとか)のところに行くことも大切!!
3、日記をつける習慣をつけること。
これは、研修云々というより、農業者としてはやるべきこと。
農業は知識と経験で熟度が上がっていくもの。
自分のした作業を振り返って検証するために、日記は非常に重要なツール(道具)なわけ。
だから、将来農業に携わる彼らには必要なことなのかなと。
それに、研修行く前に、自分がどうして研修に行くのかを書いておけば、研修で辛いことがあって自分の行く道を見失ったときに、日記を読み返せば、初心に戻ることができる。
周りの人が励ましてくれても、結局は自分しだい。
自分で自分を励まして立ち直ることが一番正しい立ち直りの方法だと俺は思う。
以上、3点。より良い研修生活を送るために海外研修行く前に必要な3原則。
なんでこの話をチョイスしたって、ぶっちゃけ、事前講習に参加している研修生たちの目が「死んだ魚のような目」をしていたから。
おいおい、そんな覇気のねー目してたら、農業研修どころか農業もできねーぞ、と。
まあ、俺とキノ(俺と同期のOG)の話を聞いて目の色変わった奴もいたからまだいけど。
話終えた時、「俺の名刺ほしい人はあげるからおいで!」って言ったんだ。俺の話した、「色んな事に興味を持つ」ってことがどこまで伝わったのかなと思ってさ。研修生を試したんだ。
でもね、とりにきたのは全体の半分くらいの研修生だけで、全員が俺の名刺をとりに来なかった・・・(泣)
おーい、今話したばっかじゃん!
「自分の分野以外の農家さんのところへ足を運べ!」って。
あの場でその行動がとれないようだと、渡航するまでの4ヶ月間、農家さんのところに話を聞きになんか行けねーぞ!?
俺は「チャンスは誰にでも平等だけど、それを掴めるかどうかは本人次第」だと思っている。
ぶっちゃけ、俺のところに名刺を貰いに来なかった奴は、現時点で海外研修をやりきる見込みがねーかなと。
おーい、俺の名刺を貰ったやつで、このブログ見てる奴、この話を俺の名刺貰いにこなかった奴にしとけ!!
んで、他の奴の目の色を変えてみろ!!
4か月しかない。でも、あと4カ月ある。
人が変わるのには十分な時間がある。
是非、2月の渡航前直前講習では、研修生たちの目が、ギラギラした研修生らしい目になっていることを俺は心から望んでいます。
海外農業研修、なめんなよ!!
そして頑張れ農業研修生!!
追伸
俺の話が聞きたい研修生、いたら俺の畑に来い、話をしに来い。(メールアドレスはagyo0626@hotmail.com)
年内忙しーけど、年明けなら時間作るからさ!
次世代の農業者を俺は応援します!!
2010年09月09日
台風9号、関東に直撃。
でも、風はそんなに吹かなかったし、うちの方はすごくいい感じで雨が降ってくれたので、畑の野菜たちも喜んでいるハズです!
昨日は午前中、雨の中、ナスやオクラを収穫したら、午後は久しぶりに部屋の片づけをしました!!
もう、どのくらい久しぶりって、・・・・・あれ?いつ振りだろう?
・・・1年ぶりぐらいか?(汗)
本で溢れかえっていた俺の部屋。
前に買ってあった本棚を組み立て、本を収納!!↓

本の内訳は農業関係9割、その他1割。
改めて買った本を見てみると、栽培技術関係の本がすげえあった・・・↓

野菜の病害虫、野菜づくりのほか、ハーブや果樹関係の本も。
うーん、我ながら農業技術分野の本をよくもまあこんだけ集めたものです。
本当はこういう本を見ないでも上手に野菜を作ればいいんですが、いかんせん、まだまだ栽培技術は未熟なんで、今後も時々お世話になりそうです。
そうそう、部屋を片付けてたらさ、前に使っていたノートパソコンが「発掘」されてさ!
その中にはオランダ時代の日記(約一年分)が入っててさ、思わず読んでしまった。
・・・うわ~、ヘタレだな、若い時の俺。
未だに人生の中で「どん底の1年」にランキングされている俺のオランダ研修。
振り返れば、楽しいこと2割、辛いこと8割。
でも、あの研修があったからこそ、今の俺がある。
もしも、今の俺が一年間オランダに研修行ったら、また違った研修生活になるんだろうな~。まあ、もう二度と研修生活はないだろうけど。
研修時代の俺に会えた。そんな台風の日でした♪
でも、風はそんなに吹かなかったし、うちの方はすごくいい感じで雨が降ってくれたので、畑の野菜たちも喜んでいるハズです!
昨日は午前中、雨の中、ナスやオクラを収穫したら、午後は久しぶりに部屋の片づけをしました!!
もう、どのくらい久しぶりって、・・・・・あれ?いつ振りだろう?
・・・1年ぶりぐらいか?(汗)
本で溢れかえっていた俺の部屋。
前に買ってあった本棚を組み立て、本を収納!!↓

本の内訳は農業関係9割、その他1割。
改めて買った本を見てみると、栽培技術関係の本がすげえあった・・・↓

野菜の病害虫、野菜づくりのほか、ハーブや果樹関係の本も。
うーん、我ながら農業技術分野の本をよくもまあこんだけ集めたものです。
本当はこういう本を見ないでも上手に野菜を作ればいいんですが、いかんせん、まだまだ栽培技術は未熟なんで、今後も時々お世話になりそうです。
そうそう、部屋を片付けてたらさ、前に使っていたノートパソコンが「発掘」されてさ!
その中にはオランダ時代の日記(約一年分)が入っててさ、思わず読んでしまった。
・・・うわ~、ヘタレだな、若い時の俺。
未だに人生の中で「どん底の1年」にランキングされている俺のオランダ研修。
振り返れば、楽しいこと2割、辛いこと8割。
でも、あの研修があったからこそ、今の俺がある。
もしも、今の俺が一年間オランダに研修行ったら、また違った研修生活になるんだろうな~。まあ、もう二度と研修生活はないだろうけど。
研修時代の俺に会えた。そんな台風の日でした♪
2010年06月12日
W杯始まりましたね。
基本的にスポーツ観戦は好きなので、注目してます。
特に日本対オランダ。
俺はオランダで一年間、農業研修してたんだけど、その年は日韓共同のW杯の年でさ。
特に『日本対トルコ』の試合は個人的に思い出がある。
試合云々というより、試合後、「日本に勝った!!」とトルコ人(当時出稼ぎでオランダに多くのトルコ人がいた)が超盛り上がっててさ。
町には車に箱載りしてトルコ国旗を振りまわしてるトルコ人が多数出没(笑)
ああ、これがW杯なのだなあと感動したものです。
ちなみに、トルコが勝つ度に同じような光景が見れた(笑)
ちなみに、私の友人Tが研修してた農場ではトルコ人がめっちゃ働いてて、その友人T一人対トルコ人十数人がテレビの前で応援して、相当盛り上がったらしいのだが、その友人が後日、俺にこう言ったんだ。
「あのトルコ対日本戦、正直、トルコが勝ってよかった。」
なんでも、一緒にTV観戦してたはいいが、トルコ人の盛り上がり方が半端じゃなかったらしく(目つきが違うんだって)、もしもあそこで日本が勝っていたら、トルコ人に何されるかわからない状況だったらしい(汗)。
トルコ人、熱いね。(汗)
さて今回のW杯、6月19日はオランダ戦、6月24日はデンマーク戦。ヨーロッパ2カ国と日本は同じ組です。
オランダはもちろん、デンマークにも農業研修生がいます。
彼らが、現地の人とどのようにW杯を観戦するのか?
特にオランダはサッカーが大好きな農場主が多かったハズです。
今年の研修生はきっと、俺の友人Tのような複雑な気持ちで農場主と一緒にW杯をTVで見るんだろうな~。
「勝ってほしいけど、農場主の機嫌が悪くなったらどうしよう・・・(汗)」とか。(笑)
前評判は置いといて、個人的にW杯楽しみです♪
さて、今日は梅雨入り前の貴重な晴れ間。
出来る限り色々畑仕事しよっと♪
基本的にスポーツ観戦は好きなので、注目してます。
特に日本対オランダ。
俺はオランダで一年間、農業研修してたんだけど、その年は日韓共同のW杯の年でさ。
特に『日本対トルコ』の試合は個人的に思い出がある。
試合云々というより、試合後、「日本に勝った!!」とトルコ人(当時出稼ぎでオランダに多くのトルコ人がいた)が超盛り上がっててさ。
町には車に箱載りしてトルコ国旗を振りまわしてるトルコ人が多数出没(笑)
ああ、これがW杯なのだなあと感動したものです。
ちなみに、トルコが勝つ度に同じような光景が見れた(笑)
ちなみに、私の友人Tが研修してた農場ではトルコ人がめっちゃ働いてて、その友人T一人対トルコ人十数人がテレビの前で応援して、相当盛り上がったらしいのだが、その友人が後日、俺にこう言ったんだ。
「あのトルコ対日本戦、正直、トルコが勝ってよかった。」
なんでも、一緒にTV観戦してたはいいが、トルコ人の盛り上がり方が半端じゃなかったらしく(目つきが違うんだって)、もしもあそこで日本が勝っていたら、トルコ人に何されるかわからない状況だったらしい(汗)。
トルコ人、熱いね。(汗)
さて今回のW杯、6月19日はオランダ戦、6月24日はデンマーク戦。ヨーロッパ2カ国と日本は同じ組です。
オランダはもちろん、デンマークにも農業研修生がいます。
彼らが、現地の人とどのようにW杯を観戦するのか?
特にオランダはサッカーが大好きな農場主が多かったハズです。
今年の研修生はきっと、俺の友人Tのような複雑な気持ちで農場主と一緒にW杯をTVで見るんだろうな~。
「勝ってほしいけど、農場主の機嫌が悪くなったらどうしよう・・・(汗)」とか。(笑)
前評判は置いといて、個人的にW杯楽しみです♪
さて、今日は梅雨入り前の貴重な晴れ間。
出来る限り色々畑仕事しよっと♪
2010年05月19日
昨日は午前中で一番茶のお茶刈り、終~了!!
これで2番茶の管理が始まるまでは、野菜に集中できます。
昨日の午後は、先日播いた枝豆に防虫ネットを被覆。
枝豆畑は防虫ネットだらけ(例の交差点の畑)↓

畝幅90cm、畝間60cm、株間15cmの2条播きで、現在40m強×16畝に播種完了。
それに全部防虫ネット張ってます。
ちなみに使ってる防虫ネットは「サンサンネット」の0.8mm目合いの幅210cmのもの。
ネットの目合いが0.8mmのものであれば、ほとんどの害虫は入ってこれないので、農薬代+手間代の削減につながります。
もっとも、資材に対する初年度の初期投資金額はかなりかかりますが、数年単位で考えれば、防虫ネット使用のほうが遥かに経済的。
(防虫ネットはほかの作物にも使えるしね。)
数年単位で物事を考えることは、オランダでの海外研修で農場主に叩き込まれた思考方法。
俺が研修した農場は、単一作物(パプリカ)農家で、俺が研修行った年は、パプリカの価格が大暴落した年だった。
普通なら相当凹む表情をするところだが、農場主は平然としていた。
俺が、「パプリカの価格暴落してるけど、大丈夫?」と聞くと農場主は「大丈夫」と明るく答え、そして続けて「市場出荷の場合、特に単一作物経営では、5年間の収益を平均して一年当たりの黒字がでるような経営をすれば大丈夫」と俺に言ってきた。
農場主曰く、
「農業経営は1年単位で考えるだけでなく、3年、5年、10年単位でも考えるべき」。
つまり、その年度が赤字でも、他の年度でその赤字分を帳消しにできる黒字分を出せば問題ないということだ。
俺は当時、農業経営は一年単位での収益計算が当たり前だと思っていたから、この農場主の考え方に非常に感銘を受けたもんである。
以来、俺が資材を選ぶときに非常に重要視する基準は『耐用年数』。
例えば耐用年数が5年だったら、その費用を5等分して、一年あたりの資材費を計算して、それまでのコストと比較して、コスト削減につながるならその資材を導入するって感じ。
まあ、これって結構当り前のことなんだけどさ、今までの農業界(自分の家も含めて)だとそういう部分に対しての意識があまりにも欠如していたのかなと思う。だから、『稼げない産業』になっていたのかなと。
これからの農業者は、栽培技術だけじゃなく、経営技術も磨かなければ生き残っていけないと俺は思ってます。
まあ、
技術あっての経営なんですがね。
これから農業をやる方、技術だけでなく経営マインドの修行もお忘れずに。(笑)
これで2番茶の管理が始まるまでは、野菜に集中できます。
昨日の午後は、先日播いた枝豆に防虫ネットを被覆。
枝豆畑は防虫ネットだらけ(例の交差点の畑)↓

畝幅90cm、畝間60cm、株間15cmの2条播きで、現在40m強×16畝に播種完了。
それに全部防虫ネット張ってます。
ちなみに使ってる防虫ネットは「サンサンネット」の0.8mm目合いの幅210cmのもの。
ネットの目合いが0.8mmのものであれば、ほとんどの害虫は入ってこれないので、農薬代+手間代の削減につながります。
もっとも、資材に対する初年度の初期投資金額はかなりかかりますが、数年単位で考えれば、防虫ネット使用のほうが遥かに経済的。
(防虫ネットはほかの作物にも使えるしね。)
数年単位で物事を考えることは、オランダでの海外研修で農場主に叩き込まれた思考方法。
俺が研修した農場は、単一作物(パプリカ)農家で、俺が研修行った年は、パプリカの価格が大暴落した年だった。
普通なら相当凹む表情をするところだが、農場主は平然としていた。
俺が、「パプリカの価格暴落してるけど、大丈夫?」と聞くと農場主は「大丈夫」と明るく答え、そして続けて「市場出荷の場合、特に単一作物経営では、5年間の収益を平均して一年当たりの黒字がでるような経営をすれば大丈夫」と俺に言ってきた。
農場主曰く、
「農業経営は1年単位で考えるだけでなく、3年、5年、10年単位でも考えるべき」。
つまり、その年度が赤字でも、他の年度でその赤字分を帳消しにできる黒字分を出せば問題ないということだ。
俺は当時、農業経営は一年単位での収益計算が当たり前だと思っていたから、この農場主の考え方に非常に感銘を受けたもんである。
以来、俺が資材を選ぶときに非常に重要視する基準は『耐用年数』。
例えば耐用年数が5年だったら、その費用を5等分して、一年あたりの資材費を計算して、それまでのコストと比較して、コスト削減につながるならその資材を導入するって感じ。
まあ、これって結構当り前のことなんだけどさ、今までの農業界(自分の家も含めて)だとそういう部分に対しての意識があまりにも欠如していたのかなと思う。だから、『稼げない産業』になっていたのかなと。
これからの農業者は、栽培技術だけじゃなく、経営技術も磨かなければ生き残っていけないと俺は思ってます。
まあ、
技術あっての経営なんですがね。
これから農業をやる方、技術だけでなく経営マインドの修行もお忘れずに。(笑)