格言・名言・迷言(まよいごと)

2013年01月28日

昨日は農家のこせがれネットワーク繋がりで集まった人達が圃場見学に来ました。
参加者の中には就農している、もしくは就農を考えている方も多く、「これから農業で生計を立てていく!」って人達が増えることは、同じ農業者として嬉しくもあり、「俺も負けないように頑張らなきゃ!」と気合いを入れ直す機会にもなりました。企画してくれたこせがれネットワークの銀鏡さん、また参加された方どうもありがとうございました!


ここ数年、ブログやFacebook、Twitterで多くの農業者や就農希望者と交流することが多くなった。
それぞれの最終的な目的は異なるにしても、みんなそれぞれ色んな想いを持って農業に携わっている。
それだけ農業ってモノが魅力的であって幅の広いモノであるという証明でもあると思う。

野菜、穀類、畜産、花、有機、大規模、小規模、共販、直売、産直・・・その他諸々、それぞれの『農業経営のカタチ』ってものがあるけど、俺が共通して大事にしなきゃいけない事って、『産業としての持続性』だと思う。

農業は産業です。『農』で生計立ててこその農業です。収益度外視した趣味の『農』じゃない。経営を持続させるだけの収益が伴わなきゃ『農業』ではないわけです。

多くの就農を目指す人に特に言いたいのは、ここの部分。「続けてナンボの農業です。」
「これだ!」と決めて進むのは良いけど、もしも「これだ!」と思ったもので続けられなくなった時、そこからどういう判断をするのか。それを常に頭の片隅に置いとくことで、「持続可能な農業経営」を意識できる。ようは幅の広い視点で農業を見られる。

何度もこのブログでも書いているけど、うちの家訓に「時代にあった、自分にあった農業経営をしろ」というものがある。

時代に合っていても、自分に合っていなければ続かない。
自分に合っていても、時代に合っていなければ続かない。

17代という歴史の中で紡がれた一つの経験則。

「それ、時代に合ってるの?」
「それ、自分に合ってるの?」

これを常に自問自答。
もちろん、100%時代に合うことはないし、100%自分に合うこともない。
でも、「10割に近い立ち位置で農業経営をしていれば大丈夫」とも口伝で伝わっている。

100%を求めきらないその緩さ。多分、車のハンドルでいう「遊び」のことなんだろうと思うんだけど、なんでもキッチキチに枠にはめようとすると柔軟な物事の考え方ができなくなるっていう、一つの「戒め」なんじゃないかなと俺は解釈している。
100%を目指すけど、100%にはならない。なぜなら時代も自分も常に変化しているのだから。


『時代に合った、自分に合った農業経営をしろ』

これから就農しようとしている人に、俺はこの言葉を伝え続けよう。
それが農業という産業を続ける上での一つの結論だと思うからさ。


A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 06:52│コメント(3)トラックバック(0)

2012年10月24日

最近facebookで「農家に家訓はあるが、経営ビジョンがない」とのコメントを見かけた。

確かに農家の家訓ってのは、経営ビジョン(つまり『目的』)が明確でないと充分に機能しない。

なぜならば、農家の家訓ってのは経営ビジョンを達成するための方法・手段でしかないからだ。

うちの家訓「時代にあった経営をしろ」や「上原家の長子たるもの25歳以内に所帯をもたなければならない」などもそう。
全ては『続ける』という目的のための方法論・手段でしかないのだ。
『目的』なくして『家訓』意味なしってことさ。

将来(目的)をしっかり見据えておかないと、どんなことでも『芯』の通った生き方に繋がらない。
だから大雑把でも「目的」を設定してから動き出した方がより良い生き方に繋がっていくんだと思う。


先日の茨城で来年度ヨーロッパで農業研修する研修候補生達の前でも話したことなんだけどさ、「海外に行くことを目的にすんな!帰国後、どういう自分になりたいのかを明確に考えてから海外農業研修にいけ!」ってこともこれと同じことなんだよね。

俺の場合は「120歳まで生き抜く」ってことが根底にある『目的』で、それを達成するためには何ができるか?ってことを常に考えて生きてる。

120歳まで生き抜くなら、それを実現するためには何ができるのかな?

一つの方法として、人間という生物に生まれたからには、自分の子孫を増やしたいってところは抑えておきたいよね。

じゃあそれを実現するために、一つの方法として、所帯もってしっかり子供たちを育てなきゃね。

子供たちをしかっかり育てる方法の一つとして、ある程度のお金必要だよね。

お金稼がなきゃね。どうやって稼ぐ?稼ぐ方法たくさんあるけど、やっぱ自分がやるなら好きな農業やりたいよね。

じゃあ、農業でどうやって稼ぐの?

ここで、最初の「農業経営ビジョンの明確化」ってのが必要になってくるわけ。

まあ、早い話、農業やってる事さえ、俺の「120歳まで生き抜く」ってことを達成させるための手段・方法論でしかないわけです。

だから、農業でやっていけなくなったらそれはそれで仕方ないって割り切れるし、次どうしたらいいだろう?って柔軟な考えが出来る。もちろん『120歳まで生き抜く』って太い『芯』の枠内での行動になっていくんだろうけどね。

自分の人生の目標を明確化すると、やるべきことはおのずと見えてくる。
だから人生も楽しくなってくる。

人生進むべき道が見えない人、とりあえず「120歳まで生き抜くにはどうしたらいいか?」ってことを考えてみれば?
考えれば、今自分が進みたい道ってのが見えてくるんじゃないかなと俺は思います。


おまけ

あ、ちなみに「120歳まで生き抜く」って目標は本当に思いつきで決定したもの。根拠はないよ。

今は「120歳まで生き抜く」ことと同時に「恐妻よりも一秒でも長く生き抜く」ってことも目標。
そうじゃないと安心して永眠出来ないからさ(笑)


A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 06:13│コメント(0)トラックバック(0)

2012年06月22日

先日の台風4号による強風で根こそぎ倒れたトウモロコシ↓

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一晩経てば、ここまで起き上がってきます↓

toumorokositachiagare1

もちろん、「元通りにまっすぐ!」とはなりませんが、それでも頑張って起き上がってきたトウモロコシ。


凹んでも、倒されても、誰の力も借りずに自分自身の力で起き上がる。
すごいよね、トウモロコシって。

そんなトウモロコシ達を見ていると、「トウモロコシだって台風に負けねーんだ!そのトウモロコシ育ててる俺が台風に負けてたまるか!」って気合いが入ります!

俺の好きな言葉に「勝てねえかもしれない。でも負けない。」って名言があります。

多分、台風との付き合い方って、そういうことなんだと俺は思います。
さて、今日も一日頑張りますか!!



A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 05:52│コメント(2)トラックバック(0)

2012年06月06日

5月12日に畑に一輪管理機で溝を切って定植したネギ。そろそろ雑草が生えてきた↓

negituchiyose1

雑草は早めにやっつけます。鋤簾(じょれん)で定植した溝を雑草もろとも埋めるように土寄せ。

negituchiyose2

ネギの産地では溝を切らずに圃場に定植するのが一般的らしけど、うちは一輪管理機で溝切ってから定植します。それはこの初期の雑草対策のため。
この方法ならネギの土寄せと初期の雑草対峙が溝を埋めるだけで同時に出来ます。

これから梅雨入りすると雑草があっという間に繁殖してきます。梅雨時期の貴重な晴れ間にどれだけ雑草退治できるかによって、夏の雑草管理が非常に楽になります。

昔のエライお坊様は「上農は草を見ずして草をとり、中農は草を見てから草をとり、下農は草を見ても草とらず」と言ってます。

つまり、雑草がメチャクチャ元気になる梅雨時期の農作業の効率化ができてる農家、出来てない農家は梅雨明け直後の畑をみればわかっちゃうw

つまり梅雨はその農家のレベルがわかってしまう恐ろしい時期です(爆)
はたして俺は今年は『上農』レベルになれるのか?
いつも『中農』レベル、ヘタすりゃ『下農』レベルなんで、今年こそは頑張りたいと思いますw



A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 06:50│コメント(2)トラックバック(0)

2012年05月17日

俺、春先「今年はケヤキの芽吹きがまばらだから遅霜要注意!」って散々言ってました。

でも、先日雹が降ったりしたものの、今年は遅霜がなかったので、ものすごいホッとしてたんだ。
そして俺は思ったんさ。「俺の予想、外れてよかった!!」って。

でもね、その想いを打ち破る事実が昨日発覚。

実はこの前の日曜日の朝だったかな。かなり冷え込んだのね。正直遅霜も覚悟してたんだけど、ギリギリ大丈夫だった。


ギリギリセーフ。そう。ギリギリだったんだよ・・・。


昨日ね、「なんかサツマイモの植えた畑の様子がおかしいぞ?」って話になり様子を見に行ったら・・・↓

satumaimoososimo1

遅霜喰らってるじゃん!!

サツマイモ、遅霜喰らってるじゃん!!!!(号泣)

先週植えたサツマイモの苗500本、そのうち400本が遅霜のダメージ喰らって枯れてました

ちなみにこのサツマイモの畑を含む200~300mの範囲内だけが遅霜が降ったみたい。
なんていうか、ちょうどそこが遅霜の通り道だったぽい。

つまり、その畑だけは

ギリギリアウト!!!

確かにちょっと傾斜があって位置的に窪んでるかのような地形の畑ではあったんだけどさ。
その辺はギリギリセーフにしとこうよ、遅霜さんよ~(泣)

教訓。

『サツマイモは5月20日以降の定植、もしくはお茶刈りが終わったら定植しよう。』


・・・痛ーい、勉強代だったな~。これから植え直しだ・・・



A-GYO(エイギョウ)agyonoudennki at 07:17│コメント(2)トラックバック(0)